金属屋根の錆と塗装時期|錆の進み方と塗り替えの目安、正しい塗装手順
金属屋根は軽くて丈夫な屋根材ですが、弱点は「錆」です。錆は一度出ると広がりやすく、放置すると屋根に穴があき、雨漏りの原因になります。この記事では、金属屋根に錆が出る原因、錆の進み方と段階ごとの対処法、塗り替えの時期と正しい塗装手順を、枚方市での施工事例の写真とあわせて解説します。
Contents
この記事でわかること
- 金属屋根の種類と、錆が出る原因
- 錆の進み方と、段階ごとの対処法
- 塗り替えの時期の目安
- 錆を防ぐための正しい塗装手順
1. 金属屋根の種類
住宅で使われる金属屋根は、主に次の種類があります。どれも鋼板(鉄の板)にめっきをして錆を防いでいますが、表面の塗膜が弱るとめっきや鋼板が傷み、錆が出てきます。
| 種類 | 特徴 | 塗り替えの目安 |
|---|---|---|
| トタン(亜鉛めっき鋼板) | 古い住宅に多い。価格は安いが、錆に弱い | 5〜10年 |
| ガルバリウム鋼板 | アルミと亜鉛のめっきで、トタンより錆に強い | 10〜15年 |
| SGL(エスジーエル)鋼板 | ガルバリウム鋼板にマグネシウムを加え、さらに錆に強い | 10〜15年以上 |
※目安は立地や日当たり、前回の塗装によって前後します。海に近い地域や、雨が溜まりやすい屋根では早まることがあります。
2. 金属屋根に錆が出る原因
- 塗膜の劣化:紫外線や雨で塗膜が弱ると、水や酸素が鋼板に届き、錆が発生します。
- 傷:飛来物や、屋根の上を歩いたときにできた傷から錆が出ます。
- 水が溜まる場所:屋根材の重なり部分や、釘・ビスのまわりは水が乾きにくく、錆やすい場所です。
- もらい錆:アンテナの金具など、ほかの金属の錆が付着して広がることがあります。
3. 錆の進み方と、段階ごとの対処法
金属屋根の劣化は、次のような順番で進みます。早い段階で塗装すれば、費用を抑えて屋根を長持ちさせることができます。
| 段階 | 屋根の状態 | 対処法 |
|---|---|---|
| 1. 色あせ・チョーキング | 色が薄くなり、白っぽく粉をふいたようになる | 塗装(塗り替えの適期) |
| 2. 点状の錆 | ところどころに小さな赤錆が出る | 錆を落としてから錆止め+塗装 |
| 3. 広い範囲の錆・塗膜のはがれ | 錆が広がり、塗膜がはがれてくる | 念入りな錆落とし+錆止め+塗装、部分補修 |
| 4. 穴あき | 錆で鋼板に穴があき、雨水が入る | カバー工法や葺き替え(塗装では直せない) |
枚方市出口のS様邸の屋根は、全体に色あせが進み、白っぽく変色した段階1の状態でした。錆が広がる前に塗装することで、屋根材を傷める前にメンテナンスできます。
同じお住まいでは、外壁に付いている金属製の換気フードに、塗膜のはがれと錆が出ていました。金属部分は、塗膜がはがれたところから錆が進みます。屋根も、放置すると同じように錆が広がっていきます。
4. 錆を放置するとどうなる?
- 錆が鋼板の内側へ進み、屋根材が薄くもろくなります。
- 錆で穴があき、そこから雨水が入ります。
- 屋根の下地(野地板)や防水シートが傷み、雨漏りが起こります。
- 塗装では直せなくなり、カバー工法や葺き替えが必要になります。
カバー工法や葺き替えは、塗装に比べて費用が大きくなります。色あせや小さな錆のうちに塗装することが、屋根を長持ちさせ、費用を抑えるいちばんの方法です。
5. 金属屋根の正しい塗装手順
手順1:高圧洗浄
屋根の表面の汚れや、劣化した塗膜の粉を高圧洗浄で落とします。汚れが残っていると、塗料が密着せず、早くはがれる原因になります。
手順2:ケレン(錆落とし)
ワイヤーブラシや研磨用の道具で、錆や浮いた塗膜を落とします。表面に細かな傷をつけて、塗料が食いつきやすくする「目荒らし」の役割もあります。錆の上から塗っても、塗膜の下で錆が進み続けるため、金属屋根の塗装で最も大切な工程です。
手順3:錆止めの下塗り
錆を防ぐ成分が入った下塗り材を塗ります。鋼板と仕上げの塗料を密着させ、錆の発生を抑えます。
手順4:中塗り・上塗り
仕上げの塗料を2回塗り重ね、塗膜に十分な厚みをつけます。金属屋根は夏に表面が非常に熱くなるため、日射を反射する遮熱塗料を選ぶと、室内の暑さ対策にもなります。
6. 塗装の時期を逃さないためのチェックポイント
次のような症状が見られたら、塗り替えを検討する時期です。屋根の上は大変危険ですので、ご自身では上らず、地上やベランダ、2階の窓から見える範囲で確認してください。
- 屋根の色が薄くなった、まだらになった
- 屋根の表面が白っぽく見える
- 屋根や雨樋に、赤茶色の錆の跡が見える
- 前回の塗装から10年以上たっている
外から見えにくい屋根は、劣化に気づくのが遅れがちです。ラディエントでは、無料の建物診断で屋根の状態を写真に撮り、報告書でご説明しています。
よくあるご質問
Q. ガルバリウム鋼板は錆びないのですか?
ガルバリウム鋼板はトタンより錆に強い素材ですが、錆びないわけではありません。傷や、水が溜まりやすい場所から錆が出ることがあるため、定期的な点検と塗装が必要です。
Q. 錆が出ている屋根でも塗装できますか?
錆が表面にとどまっていれば、錆を落としてから錆止めを塗ることで塗装できます。錆で穴があいている場合は、塗装ではなく、カバー工法や葺き替えをご提案します。
Q. 屋根だけの塗装もできますか?
可能です。ただし、屋根の塗装にも足場が必要なことが多いため、外壁塗装と同時に行うと、足場代をまとめられて費用を抑えられます。
まとめ
金属屋根の弱点は錆です。色あせや白っぽい変色が見られる段階で塗り替えれば、錆の発生を防ぎ、屋根を長持ちさせることができます。塗装では、ケレン(錆落とし)と錆止めの下塗りを丁寧に行うことが、仕上がりと耐久性を左右します。
ラディエントでは、無料の建物診断で屋根の状態を写真付きでご説明し、最適な塗料と工法をご提案しています。工事後は10年間の保証と、1年に1回の定期点検(期限なし)でお住まいを見守ります。
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