屋根に異常がないのに天井から雨漏り|外壁から水が回り込む仕組み
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
「天井から雨漏りしているから、屋根が原因だろう」と考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、実際の雨漏り調査では、屋根を確認しても瓦のズレや板金の浮き、防水層の破損などが見つからないケースがあります。
このような場合に疑いたいのが、外壁から侵入した雨水が建物内部を回り込み、最終的に天井から出てくる雨漏りです。
雨漏りは「水が出ている場所=水が入った場所」とは限りません。今回は、外壁から入った水がなぜ天井まで回り込むのか、その仕組みや確認したいポイントについて詳しく解説します。
Contents
天井から雨漏りしていても屋根が原因とは限らない
天井にシミができたり、雨の日に天井からポタポタと水が落ちたりすると、まず屋根を疑います。
もちろん屋根が原因となっているケースは多いですが、建物の構造上、雨水は侵入口から真下に落ちるとは限りません。
外壁から侵入した雨水が、
外壁内部 → 柱や梁 → 下地材 → 天井裏
というルートを通って移動することがあります。
そのため、実際に室内で雨漏りしている位置と、雨水の侵入口が数メートル離れていることもあります。
外壁から入った水が天井まで回り込む仕組み
外壁の小さな隙間から雨水が侵入すると、壁内部の防水シートや柱、胴縁、梁などに沿って水が移動します。
特に注意したいのが、横殴りの雨です。
通常の垂直に近い雨では問題がなくても、台風や強風を伴う雨では外壁に大量の雨水が吹き付けます。
すると普段は水が入りにくい小さな隙間から雨水が押し込まれることがあります。
侵入した水が梁などの水平部に到達すると、その部分を伝って横方向へ移動します。そして途中の隙間や接合部から下へ落ち、天井裏に到達すると、最終的に天井材へ雨染みが現れます。
つまり、天井から水が出ていても、その真上に侵入口があるとは限らないということです。
外壁からの雨漏りで疑いたい場所
外壁そのものに大きな穴が開いていなくても、雨水の侵入口になる部分はたくさんあります。
特に確認したいのが次のような場所です。

特に、窓の上部・換気口・配管・ベランダ・屋根と外壁の接合部分などは、単純な外壁面よりも複雑な構造になっているため注意が必要です。
「外壁にひび割れがないから大丈夫」とは限らない
外壁雨漏りというと、大きなひび割れから水が入るイメージがあります。
しかし、実際には見た目では分かりにくい部分が原因になることもあります。
例えばサッシ周辺のシーリングにわずかな隙間ができていたり、換気フードの裏側だけシーリングが切れていたりするケースです。
また、外壁表面からは正常に見えていても、内部の防水シートや防水テープの施工状態に問題がある場合もあります。
このタイプは外から目視しただけでは判断しにくいため、雨漏り箇所の特定が難しくなります。
特定の方向から雨が降ったときだけ漏れる場合は要注意
外壁からの雨漏りを疑うヒントのひとつが、雨の降り方によって漏れたり漏れなかったりすることです。
例えば、
・普通の雨では漏れない
・台風のときだけ漏れる
・南風を伴う雨だけ漏れる
・強い西風の日だけ天井にシミができる
・長時間雨が降ったあとに遅れて漏れてくる
といった症状です。
特定方向からの風雨でだけ雨漏りする場合、その方向の外壁やサッシ、換気口、取り合い部分などから雨水が侵入している可能性があります。
雨漏り調査では「どこから水が出たか」だけではなく、どんな天候のときに発生したかも重要な手掛かりになります。
雨が止んでから天井に水が出ることもある
さらに厄介なのが時間差です。
外壁から入った雨水がすぐに室内へ出るとは限りません。
壁内部の断熱材や木材などに一度水分が溜まり、一定量を超えてから天井側へ流れ出すことがあります。
そのため、
「雨が止んで数時間経ってから天井に水が出てきた」
という現象も起こります。
雨が止んでいるからといって、雨漏りではないとは判断できません。
屋根だけ補修しても雨漏りが止まらないケース
原因を十分に特定せず「天井から漏れているから屋根を補修しよう」と判断すると、屋根を直しても雨漏りが再発する可能性があります。
例えば、本当の侵入口が2階外壁のサッシ周辺だった場合、屋根のコーキングや板金を補修しても根本的な解決にはなりません。
雨漏り修理で重要なのは、水が出ている場所ではなく、水が最初に建物へ入っている場所を探すことです。
必要に応じて散水調査などを行い、疑わしい場所へ順番に水をかけながら雨漏りを再現して侵入経路を確認する方法もあります。
外壁塗装だけで雨漏りが直るとは限らない
外壁から雨漏りしている場合、「外壁を塗装すれば止まるのでは?」と思われることもあります。
しかし、塗装は基本的に外壁表面を保護するための工事です。
サッシ周辺の防水処理やシーリング、笠木、板金、防水シートなどに原因がある場合、塗料を塗るだけでは雨漏りを根本的に止められないことがあります。
反対に、原因を特定したうえで必要なシーリング補修や防水処理を行い、その後に外壁塗装を行うのであれば、建物全体の防水性を改善することにつながります。
雨漏り調査では「水の通り道」を考えることが重要
雨漏りは、侵入口と出口が一致しないところが難しいポイントです。
外壁から入った雨水が柱を伝い、梁で横方向へ移動し、さらに別の場所から落ちて天井にシミを作ることもあります。
そのため、天井の雨染みだけを見て原因を決めつけるのではなく、
外壁 → サッシ → シーリング → 配管・換気口 → 笠木・ベランダ → 屋根との取り合い
など、建物全体を確認することが大切です。
まとめ
天井から雨漏りしていても、必ずしも屋根に原因があるとは限りません。
屋根に目立った異常がない場合は、外壁やサッシ周辺などから入った雨水が建物内部を伝い、天井まで回り込んでいる可能性があります。
特に「横殴りの雨だけ漏れる」「特定方向から風が吹いたときだけ漏れる」「雨が止んでから時間差で漏れてくる」といった症状がある場合は、外壁側からの浸水も疑う必要があります。
雨漏り修理では、濡れている場所だけを補修するのではなく、雨水の侵入口と建物内部での水の通り道を特定することが重要です。
屋根に異常が見つからないからといって原因不明と判断せず、外壁・サッシ・シーリング・換気口・配管貫通部・ベランダなども含めて調査することで、思わぬ雨水の侵入経路が見つかることがあります。
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