クローゼット内部クロスをケチると危険?見えない場所で起きる「湿気事故」とは
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
クローゼットの中は、普段あまり目につかない場所です。そのため、新築やリフォーム、内装工事の際に「収納の中だから安いクロスでいい」「余ったクロスを使えばいい」と考えられることがあります。
しかし、クローゼットは住宅の中でも湿気がこもりやすく、カビやクロス剥がれが発生しやすい場所です。
クロスそのものだけが湿気事故の原因になるわけではありませんが、下地処理や材料選びまで含めてコストを削りすぎると、数年後にトラブルとして表面化するケースがあります。
今回は、クローゼット内部のクロスを安易に選ぶことで起こりやすい湿気事故について詳しく解説します。
Contents
クローゼットはなぜ湿気がこもりやすい?
クローゼットには、
・扉を閉めている時間が長い
・空気が動きにくい
・衣類や布団が湿気を含んでいる
・外壁側に設置されている場合がある
・家具や荷物で壁面が塞がれる
といった特徴があります。
特に注意したいのが、外壁に面したクローゼットです。
冬場になると外気によって壁面温度が低下し、室内との温度差によって壁の表面や内部で結露が発生することがあります。
さらに収納物を壁いっぱいまで詰め込んでいると空気が循環しないため、一度湿気が溜まるとなかなか乾きません。
「安いクロス=カビる」ではない
ここは誤解されやすいポイントです。
クロスの価格が安いから、それだけで湿気事故が起こるわけではありません。
一般的なビニールクロスでも、適切な下地・換気・断熱環境が確保されていれば問題なく使用できます。
危険なのは、
「見えない場所だから」とクロスだけでなく、下地処理・断熱・施工精度まで簡略化してしまうことです。
つまり「クロスをケチる」というより、クローゼット内部全体の仕上げを軽視することが湿気事故につながります。
起こりやすい湿気事故① クロス裏側のカビ
最初に発生しやすいのがクロス裏のカビです。
表面から見ると何も問題がないように見えても、クロスを剥がしてみると、
裏面や石膏ボードに黒いカビが広がっている
というケースがあります。
クローゼットは普段壁を細かく確認しないため、発見が遅れやすいのも特徴です。
「なんとなく収納の中がカビ臭い」
という状態になって初めて気付くこともあります。
起こりやすい湿気事故② クロスの浮き・剥がれ
湿気が多い状態が続くと、クロスの接着状態にも影響します。
特に、
壁際・床際・クローゼットの角・棚板周辺
などは湿気が抜けにくく、クロスの継ぎ目が浮いたり端部がめくれたりすることがあります。
単純な施工不良に見えても、実際には壁面結露や高湿度が繰り返されていたというケースもあります。
起こりやすい湿気事故③ 石膏ボードまで傷む
さらに注意したいのが、クロスより奥まで湿気が進んでいるケースです。
湿った状態が長期間続けば、下地の石膏ボードにも影響が及びます。
すると、
クロスを張り替えるだけでは直らなくなります。
石膏ボードの交換、カビ処理、断熱状態の確認などが必要になる可能性があり、結果的に補修費用が大きくなります。
最初に数千円~数万円程度を抑えたつもりが、後から大掛かりな補修になることもあるため注意が必要です。
意外と危険なのが「外壁側+北側」のクローゼット
特に湿気トラブルを警戒したい条件があります。
北側の外壁に面したクローゼットです。
日射による温度上昇が少なく、冬場は壁面温度が低くなりやすいため、収納内部との温度差が大きくなることがあります。
そこへ大量の衣類や布団を詰め込むと、壁面周辺の空気がほとんど動きません。
その結果、
結露 → 乾かない → カビ発生 → クロス・下地劣化
という流れになることがあります。
「調湿クロスなら絶対安心」でもない
クローゼットには、吸放湿性能を持つ壁紙などを検討する方法もあります。
ただし、ここにも注意点があります。
調湿機能を持った仕上げ材は、除湿機ではありません。
大量の結露が発生するような環境を、クロスだけで解決することはできません。
壁自体の断熱性能が不足していたり、雨漏りしていたり、換気が極端に悪かったりする場合は、まず湿気が発生する根本原因を確認することが重要です。
クローゼット内部で本当にケチってはいけないポイント
クロスのグレード以上に重要なのが、次の部分です。
① 下地処理
ボードの継ぎ目やパテ処理などを適切に施工します。
② 外壁側の断熱状態
外壁に面した収納の場合、壁面結露が起きていないか確認することが重要です。
③ クロス施工時の乾燥状態
下地に湿気が残った状態で仕上げてしまうと、後から浮きやカビにつながる可能性があります。
④ 収納内部の空気の流れ
荷物を壁に密着させず、少し隙間を確保するだけでも湿気対策になります。
⑤ 湿気に適した内装材の選択
湿気がこもりやすい間取りでは、吸放湿性能などを考慮した材料を検討する価値があります。
クロスを張り替えてもカビが再発する場合は要注意
クローゼットのカビが発生した際、クロスだけ張り替えて終わらせてしまうことがあります。
しかし、
「以前も同じ場所にカビが出た」
という場合は要注意です。
クロスではなく、
断熱不足・結露・漏水・換気不足・外壁側からの水分侵入
などが原因になっている可能性があります。
この状態でクロスだけ新品にしても、原因が残っているため再びカビが発生することがあります。
まとめ
クローゼットは普段見えない場所だからこそ、内装工事ではコストを抑えたくなる部分です。
しかし、クローゼットは住宅の中でも湿気がこもりやすい場所でもあります。
特に外壁側や北側に設置された収納では、壁面結露によってクロス裏のカビ・クロスの浮き・下地の劣化などが発生する可能性があります。
大切なのは、高級なクロスを使うことではありません。
「見えない場所だから何でもいい」と考えず、その場所の湿気・断熱・換気条件に合った施工をすることです。
クローゼットを開けたときにカビ臭い、壁紙が浮いている、壁の角だけ黒ずんでいるといった症状があれば、単なるクロスの劣化ではなく、壁の裏側で湿気トラブルが進行しているサインかもしれません。
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