外壁の膨れが「窓の下」に集中する意外な原因とは?雨漏りだけではない劣化の仕組み
2026.08.27 (Thu) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
外壁を確認していると、壁全体ではなく「なぜか窓の下だけ塗膜が膨れている」というケースがあります。
外壁の膨れというと、施工不良や経年劣化をイメージしやすいですが、窓の下に集中している場合は少し事情が違います。
実は、窓まわりから入り込んだ水分・結露・サッシから流れる雨水などが関係していることがあります。
今回は、外壁の膨れが窓の下に集中する原因について詳しく解説します。
Contents
外壁の「膨れ」とは?

外壁の膨れとは、塗膜が下地から浮き、表面が風船のように盛り上がっている状態です。
小さな膨れがポツポツ発生する場合もあれば、手のひらほどの大きさまで広がるケースもあります。
基本的には、
・塗膜と下地の密着不良
・外壁内部の水分
・下地の劣化
・塗装時の乾燥不足
・雨水の侵入
・湿気による水蒸気圧
などが原因になります。
ただし、膨れが窓の真下に集中している場合は「その場所に水分が集まる理由」がないかを確認することが重要です。
原因① サッシまわりから微量の雨水が侵入している
まず疑いたいのが、窓・サッシまわりからの雨水侵入です。
サッシの周囲にはシーリングが施工されていますが、経年劣化によってひび割れや剥離が発生することがあります。
そこから雨水が少しずつ入り込むと、外壁内部を伝って下方向へ移動します。
その結果、窓の下側に水分が溜まり、塗膜を内側から押し上げて膨れが発生することがあります。
大量の雨漏りであれば室内にも症状が出る可能性がありますが、微量の場合は室内まで到達しないこともあります。
そのため、
「室内は雨漏りしていないからサッシは問題ない」
とは言い切れません。
原因② サッシ下端に雨水が集中している
雨の日には、窓ガラスやサッシに付着した水が下へ流れます。
特に窓の下端や角部分では水が集まりやすく、そこから外壁へ流れていきます。
本来であれば問題なく排水されますが、サッシの形状や外壁との取り合いによっては、毎回ほぼ同じ場所に雨水が流れることがあります。
すると窓の下だけ、
濡れる→乾く→濡れる→乾く
という状態を繰り返します。
この繰り返しによって塗膜や下地が徐々に弱くなり、膨れにつながることがあります。
窓の下に黒い雨筋ができている場合も、同じ場所に水が集中しているサインのひとつです。
原因③ 窓まわりの結露が外壁側へ影響している
意外と見落とされやすいのが結露です。
冬場など、室内外の温度差が大きくなると窓まわりでは結露が発生しやすくなります。
一般的には窓ガラス表面の結露をイメージしますが、条件によっては壁内部やサッシ周辺で結露が発生することもあります。
壁内部で発生した水分が下方向へ移動すると、窓下の外壁内部だけ含水率が高くなるケースがあります。
その状態で外壁表面が塗膜によって覆われていると、水分が外へ抜けにくくなります。
日中に外壁温度が上昇すると内部の水分が水蒸気となり、塗膜を内側から押すことで膨れが発生することがあります。
原因④ 窓下の外壁に細かなひび割れがある
モルタル外壁などでは、窓の角から斜め方向にクラックが発生することがあります。
これは開口部である窓まわりに力が集中しやすいためです。
非常に細いクラックの場合、遠目ではほとんど分かりません。
しかし、そこから少量の雨水が入り続けると、下地内部に水分が残ります。
そして塗装後、内部に残った水分が原因となって塗膜が膨れることがあります。
特に、
「窓の角から下方向に膨れが広がっている」
場合は、クラックとの関連も確認した方がよいでしょう。
原因⑤ サッシの水抜き部分に問題がある
アルミサッシには、内部に入った水を外へ排出するための水抜き穴や排水経路が設けられているものがあります。
ここに汚れやゴミが溜まったり、施工時にシーリングなどで塞がれてしまったりすると、本来排出されるはずの水が正常に流れないことがあります。
その結果、サッシ周辺に水分が長時間残り、外壁との取り合い部分へ影響する可能性があります。
外壁だけを補修しても、サッシ側の排水不良が原因であれば膨れが再発する可能性があります。
原因⑥ 窓下だけ下地補修の履歴が違う
過去のリフォームも意外な原因になります。
例えば以前、
・窓を交換した
・サッシまわりを補修した
・外壁を部分的にモルタル補修した
・クラック補修を行った
・シーリングを打ち替えた
といった工事をしている場合です。
窓下だけ補修材や下地の種類が違っていると、現在の塗料との相性によって密着不良や水分の逃げにくさが発生することがあります。
外から見ると同じ外壁でも、内部では下地の状態が違っているケースがあるのです。
原因⑦ 「窓下の膨れ=上から水が入っている」とは限らない
ここは特に重要なポイントです。
窓の下が膨れていると、
「窓の上から雨漏りして、下まで水が流れている」
と考えがちです。
しかし実際には、窓下そのものから水分を吸っている場合もあります。
例えば窓の下に、
庇・水切り・帯板・外壁の継ぎ目・シーリング部分
などがある場合、その部分から雨水が入り込んでいる可能性もあります。
水は外壁内部で必ずしも真っすぐ下へ流れるわけではありません。
下地や防水紙、胴縁などの状態によって横方向へ移動することもあります。
そのため、膨れている場所と雨水の侵入口が同じ場所とは限らないのです。
膨れを潰して塗るだけでは再発することも
窓下の膨れで注意したいのが補修方法です。
膨れている塗膜を削り、
下塗り→中塗り→上塗り
と塗り直せば、一時的にはきれいになります。
しかし、内部への水分供給が続いていれば、数か月~数年後に同じ場所が再び膨れる可能性があります。
特に窓下だけ何度も膨れる場合は、塗料そのものよりも、
「なぜこの場所だけ水分が多いのか?」
を調べることが重要です。
窓下の膨れを発見したら確認したいポイント
窓の下に膨れが集中している場合は、膨れだけを見るのではなく周辺も確認します。
特にチェックしたいのは、
・サッシ周囲のシーリング
・窓角から伸びるクラック
・サッシ下端の水抜き部分
・窓下の雨筋
・外壁の含水状態
・水切りや帯板との取り合い
・過去の外壁補修跡
・窓交換などのリフォーム履歴
などです。
膨れは「原因」ではなく、外壁内部で起きている問題が表面に現れた「症状」である場合があります。
まとめ
外壁の膨れが窓の下に集中している場合、単純な塗装不良とは限りません。
サッシまわりからの雨水侵入、雨水の流れ、壁内部の結露、クラック、サッシの排水不良など、窓特有の水分環境が関係している可能性があります。
特に重要なのは、膨れている部分だけを補修して終わらせないことです。
同じ場所で膨れを繰り返している場合は、外壁だけではなくサッシやシーリング、水切りなども含めて原因を調査する必要があります。
「窓の下だけ膨れている」という偏った劣化は、原因を探すための重要なヒントです。
塗膜を直すだけではなく、なぜそこに水分が集まっているのかを突き止めることが、膨れの再発防止につながります。
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