カバー工法後の屋根裏結露に注意!起こりやすい住宅の特徴とは
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
屋根のカバー工法は、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工するリフォーム方法です。
廃材が少なく工期も比較的短い便利な工法ですが、住宅の状態によっては「カバー工法をしてから屋根裏の結露が増えた」と感じるケースがあります。
ただし、カバー工法をすると必ず結露が増えるわけではありません。
重要なのは、屋根が二重になることで、屋根内部の温度・湿度・空気の流れが施工前と変化する可能性があるという点です。
今回は、カバー工法後に屋根裏の結露が増えるケースについて詳しく解説します。
Contents
そもそも屋根裏の結露はなぜ起こる?

屋根裏の結露は、暖かく湿った空気が冷たい野地板などに触れることで発生します。
冬場に窓ガラスへ水滴が付くのと基本的には同じ仕組みです。
室内で発生した湿気を含む暖かい空気は上昇し、天井の隙間などから屋根裏へ入り込むことがあります。
その空気が冷えた野地板や屋根下地に触れると、空気中の水分が水滴となります。
特に、
・室内の湿度が高い
・屋根裏換気が少ない
・天井の気密性が低い
・断熱材に隙間がある
・室内と屋外の温度差が大きい
といった住宅では結露が起こりやすくなります。
ケース① もともと屋根裏換気が不足している
特に注意したいのが、カバー工法前から屋根裏換気が不足していた住宅です。
屋根裏には、軒裏換気口や棟換気などを利用して空気を循環させる仕組みがあります。
しかし古い住宅では、
「空気の入口はあるけれど、出口が十分にない」
というケースがあります。
例えば軒天に換気口があっても、屋根の高い位置から空気を排出できなければ、暖かく湿った空気が屋根裏上部に滞留しやすくなります。
そのためカバー工法では、屋根材だけでなく既存の屋根裏換気が正常に機能しているか確認することが重要です。
ケース② 棟換気が設置されていない
屋根裏の湿気対策として重要になるのが棟換気です。
棟換気は、屋根の最も高い部分から屋根裏の熱気や湿気を排出するための換気部材です。
理想的なのは、
軒先から外気を取り入れる → 屋根裏を通る → 棟部分から排出する
という空気の流れです。
暖かい空気は上へ移動するため、この流れを利用することで屋根裏に湿気が滞留しにくくなります。
カバー工法を行う住宅でも、既存の換気状況によっては棟換気の設置を検討した方がよいケースがあります。
ケース③ 既存の換気経路を塞いでしまった
施工方法によっては、既存屋根に設けられていた換気経路へ影響することがあります。
例えば、既存の換気部材や開口部分の構造を十分確認せずカバー工法を行うと、もともと機能していた空気の通り道を塞いでしまう可能性があります。
すると、
換気量が低下する
↓
湿気が屋根裏に滞留する
↓
野地板などで結露する
という状態につながります。
カバー工法では、既存屋根の換気構造を確認したうえで、新しい屋根でも換気性能を確保することが重要です。
ケース④ 室内から大量の湿気が屋根裏へ入っている
意外と見落とされやすいのが、屋根ではなく室内側に原因があるケースです。
例えば、
・天井点検口に隙間がある
・ダウンライト周辺から空気が漏れている
・天井と壁の取り合いに隙間がある
・断熱材に大きな隙間がある
・浴室や洗面所付近の湿気が流入している
といった状態です。
室内から大量の湿気が屋根裏へ入り込んでいる住宅では、屋根材を新しくしても根本的な原因は解決しません。
屋根裏換気だけでなく、室内側から湿気を入れない対策も重要です。
ケース⑤ 断熱材がズレている・隙間がある
築年数の経過した住宅では、屋根裏の断熱材がズレていたり、一部分だけ断熱材が入っていなかったりすることがあります。
断熱状態にムラがあると、場所によって表面温度に差が生まれます。
その結果、特定の場所だけ結露が集中することがあります。
カバー工法後に、
「野地板全体ではなく一部分だけ濡れている」
という場合は、換気だけでなく断熱材の状態についても確認する必要があります。
ケース⑥ 雨漏りを結露と勘違いしている
カバー工法後に屋根裏が濡れている場合、必ずしも結露とは限りません。
雨漏りと結露は症状が似ているため、判断を間違えやすいポイントです。
結露の場合は、野地板や釘周辺など比較的広い範囲に細かな水滴が発生することがあります。
一方、雨漏りの場合は、特定箇所に水染みや水が流れた跡が集中する傾向があります。
ただし実際には判断が難しいこともあるため、濡れたタイミングや範囲、雨天との関係などを確認することが重要です。
ケース⑦ 施工前から野地板が湿っていた
カバー工法では既存屋根を基本的に撤去しないため、既存の野地板の状態確認が重要です。
過去に雨漏りしていた住宅や、以前から屋根裏の湿気が多かった住宅では、野地板が湿っていたり、すでに黒ずみや腐食が発生していたりすることがあります。
この状態でカバー工法を行い、施工後に屋根裏の異常が発見されると、
「カバー工法をしたから結露した」
と思われることがあります。
しかし実際には、以前から存在していた湿気問題が施工後に発覚しただけというケースもあります。
カバー工法前に確認しておきたいポイント
カバー工法を行う前には、可能であれば屋根裏も確認しておきましょう。
特に、
・野地板に黒ずみや水染みがないか
・釘や金物がサビていないか
・断熱材が濡れていないか
・軒裏換気口が設置されているか
・棟換気があるか
・屋根裏にカビ臭さがないか
・野地板が腐食していないか
などは重要なチェックポイントです。
施工前から結露の痕跡が確認できる場合は、屋根材を重ねるだけではなく換気計画や下地補修についても検討する必要があります。
カバー工法後の結露を防ぐには?
大切なのは、「屋根を新しくすれば屋根内部の環境も自動的に改善する」と考えないことです。
屋根は、
屋根材・防水シート・野地板・断熱・気密・換気
などが組み合わさって機能しています。
そのためカバー工法を行う場合も、屋根材だけではなく屋根裏まで含めて住宅全体の湿気の流れを考えることが重要です。
棟換気を追加した方がよい住宅もあれば、室内側の気密性を改善した方が効果的な住宅もあります。
住宅によって原因が異なるため、「結露=換気口を増やせば解決」と単純に考えないこともポイントです。
屋根裏結露を放置するとどうなる?
屋根裏結露を長期間放置すると、
・野地板の腐食
・木材へのカビ発生
・断熱材の性能低下
・釘や金物のサビ
・木材の強度低下
などにつながる可能性があります。
特に注意したいのが、屋根表面には異常がないのに内部だけ劣化が進行するケースです。
新しい屋根材がきれいな状態でも、その下にある野地板が結露によって傷んでしまえば、屋根全体の耐久性にも影響します。
まとめ
カバー工法後に屋根裏の結露が増えるケースでは、単純に屋根を二重にしたことだけが原因とは限りません。
もともとの換気不足、棟換気の有無、断熱材の状態、室内からの湿気流入、既存野地板の状態など、複数の条件が関係していることがあります。
特に築年数の経過した住宅では、施工前から屋根裏に湿気問題を抱えているケースもあります。
そのためカバー工法では屋根表面だけを見るのではなく、「施工後に屋根裏の湿気をどのように排出するか」まで考えることが重要です。
適切な換気・断熱・気密を確保することで、カバー工法後の結露や野地板の劣化リスクを抑え、屋根をより長持ちさせることにつながります。
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