【後編】築浅なのにケラバから雨漏り?施工時の板金加工が原因になるケース
2026.10.11 (Sun) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
前編では、築浅住宅でもケラバ板金の立ち上げや重ね方、折り返し加工などが原因となり、雨漏りするケースがあることをご紹介しました。
しかし、ケラバからの雨漏りで確認するべきなのは、表面に見えている板金だけではありません。
板金の下にある防水シートや固定方法などが関係しているケースもあります。
後編では、さらに見落としやすい原因と、雨漏りを補修するときの注意点について解説します。
Contents
原因⑤ ルーフィングとの納まりが悪い
屋根材の下には、ルーフィングと呼ばれる防水シートが施工されています。
屋根材や板金部分から多少雨水が入り込んだとしても、ルーフィングによって建物内部への侵入を防ぐという重要な役割があります。
ところがケラバ付近で、
・ルーフィングの立ち上げが不足している
・端部処理が適切ではない
・施工時に防水シートを傷付けている
・ケラバ板金との取り合いが悪い
などの状態になっていると、板金内部へ入った雨水がそのまま下地へ到達する可能性があります。
つまりケラバ雨漏りでは、板金だけ直しても雨漏りが止まらないケースがあるということです。
原因⑥ 釘やビスの位置が雨漏りにつながることも
ケラバ板金は、釘やビスなどを使用して固定されています。
ここで問題になることがあるのが固定位置です。
雨水が流れやすい場所へ固定具を打っていたり、その周辺の防水処理が不十分だったりすると、わずかな穴から雨水が侵入することがあります。
施工直後は問題がなくても、
板金が熱で伸縮する
↓
固定部分へ負担がかかる
↓
少しずつ隙間ができる
↓
雨水が入り込む
という流れで、数年後に雨漏りが発生する場合もあります。
「新築した直後は漏れていなかった」というだけでは、施工時の影響を完全に否定できないケースもあります。
雨染みの真上が原因とは限らない
ケラバからの雨漏りで厄介なのが、雨水の侵入口と室内に現れる場所が離れているケースです。
例えば、
ケラバから雨水が侵入
↓
野地板の上を移動
↓
垂木などを伝う
↓
屋根裏へ落ちる
↓
天井に雨染みが現れる
という流れになることがあります。
この場合、天井に雨染みができている真上だけを確認しても、原因が見つからない可能性があります。
雨漏り調査では、室内側の症状だけではなく、雨水がどのようなルートで移動したのかを考えることが重要です。
「台風のときだけ漏れる」は重要なヒント
ケラバからの雨漏りを調査するときは、雨漏りした場所だけではなく、どんな天候のときに発生したのかも重要です。
例えば、
「弱い雨なら漏れない」
「風が強い日にだけ漏れる」
「東風のときだけ雨漏りする」
「台風のときに初めて漏れた」
といった情報です。
このような場合、単純に上から落ちてくる雨ではなく、吹き込み雨が関係している可能性があります。
特にケラバは屋根の端なので、風向きによって雨水の動きが大きく変わります。
コーキングで全部塞げば直るとは限らない
ケラバ板金に隙間が見つかると、
「とりあえずコーキングで塞げばいい」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、原因を確認せずに隙間をすべて塞ぐのは注意が必要です。
屋根の構造によっては、内部へ入った雨水を外へ排出するための隙間が設けられている場合があります。
そこまでコーキングで塞いでしまうと、雨水の出口をなくしてしまう可能性があります。
すると一時的に雨漏りが止まったように見えても、内部に水が溜まったり、別の場所から雨水が出てきたりすることがあります。
大切なのは「隙間を見つけて塞ぐ」ことではありません。
どこから入り、どこを通り、どこから排出される構造なのかを確認してから補修することです。
築浅だからといって施工不良とは限らない
ここも注意したいポイントです。
築浅住宅でケラバから雨漏りしたからといって、必ず新築時の施工に問題があったとは限りません。
完成後に、
・台風で板金が変形した
・飛来物がぶつかった
・強風で固定部分が緩んだ
・太陽光パネルやアンテナなどの後付け工事を行った
といった原因で状態が変化している可能性もあります。
そのため、「築浅+雨漏り=施工不良」と決めつけず、現在の屋根の状態を確認することが大切です。
ケラバ雨漏りで確認したいポイント

まとめ
築浅住宅のケラバ雨漏りでは、板金の劣化よりも施工時の加工方法や雨仕舞の納まりを確認した方がよいケースがあります。
前編で紹介した板金の立ち上げ・重ね方・折り返しに加えて、後編で紹介したルーフィングとの取り合いや固定位置まで確認することがポイントです。
また、ケラバから入った雨水は屋根内部を移動することがあるため、室内の雨染みだけを見て原因箇所を判断するのは難しい場合があります。
築年数が浅いのに雨漏りが発生した場合は、「まだ新しいから大丈夫」と考えず、ケラバ板金の表面だけでなく、その内部まで含めて原因を調査することが重要です。
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