無機塗料がALC外壁で評価される理由とは?耐久性だけではない相性のポイント
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
外壁塗装で高耐久塗料として知られている「無機塗料」。
特にALC外壁の塗り替えでは、無機塗料が候補に挙がることがあります。
「耐用年数が長いからALCにもおすすめ」というイメージを持たれやすいのですが、実はそれだけではありません。
ALCは一般的なサイディングとは異なり、吸水や目地、防水性などを考慮したメンテナンスが非常に重要な外壁材です。
今回は、なぜ無機塗料がALC外壁で評価されるのか、その理由と注意点について詳しく解説します。
Contents
そもそもALC外壁とは?
ALCは「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる外壁材です。
内部に細かな気泡を含んでいるため軽量で、断熱性・耐火性・遮音性などに優れていることが特徴です。
一方、ALCそのものは水を完全に防ぐ材料ではありません。
表面の塗膜や目地のシーリングによって、雨水の侵入を防いでいます。
つまりALC外壁では、外壁塗装が単なる美観維持ではなく、防水性能を維持する重要な役割を持っているのです。
無機塗料がALC外壁で評価される理由① 塗膜の耐候性が高い
無機塗料の大きなメリットが、優れた耐候性です。
紫外線によって劣化しにくいため、一般的な塗料と比較して長期間にわたって外壁を保護しやすくなります。
ALC外壁は塗膜が劣化すると、表面から水分を吸収しやすくなる場合があります。
そのため、長期間防水性能を維持しやすい塗膜を形成できることは、ALCにとって大きなメリットになります。
無機塗料がALC外壁で評価される理由② 汚れが付着しにくい
ALC外壁はデザインによって表面に凹凸や目地が多く、場所によっては雨筋汚れや黒ずみが目立ちやすくなります。
無機塗料には低汚染性に優れた製品が多く、汚れが付着しにくいこともメリットです。
特に、
・幹線道路沿い
・交通量の多い地域
・排気ガスの影響を受けやすい建物
・北面に汚れが発生しやすい建物
・凹凸の多いALC外壁
などでは、低汚染性能が外観維持に役立ちます。
耐久性だけでなく「長期間きれいな状態を維持しやすい」という点でも評価されています。
無機塗料がALC外壁で評価される理由③ 塗り替え回数を抑えやすい
ALC外壁では、塗装工事の際に目地やサッシ周辺などのシーリングについても点検・補修を行います。
そのため、外壁面積や目地量によってはメンテナンス費用が大きくなることがあります。
高耐久な無機塗料を採用して塗膜を長持ちさせることで、建物を長期的に見た場合の塗り替え回数を減らせる可能性があります。
ただし、ここには重要な注意点があります。
「無機塗料が長持ちする=ALC外壁全体が同じ期間メンテナンス不要」という意味ではありません。
シーリングや防水部分などは、塗膜とは別に劣化状態を確認する必要があります。
無機塗料がALC外壁で評価される理由④ カビ・藻などへの対策にもつながる
ALC外壁では、北面や日当たりの悪い場所などにカビや藻が発生することがあります。
無機塗料には、防藻・防カビ性能や低汚染性能を持たせた製品もあります。
そのため、湿気が残りやすい環境では、外壁表面の美観維持に効果を期待できます。
ただし、すでにカビや藻が発生している場合は、塗料を塗るだけではなく、高圧洗浄や下地処理を適切に行うことが重要です。
実は注意したい「無機塗料の硬さ」
ここがALC外壁に無機塗料を使用するときの重要なポイントです。
無機塗料は一般的に硬質な塗膜を形成する製品が多く、耐候性に優れている反面、製品によっては柔軟性が低い場合があります。
ALC外壁には目地があり、建物の動きや温度変化などによって微細な動きが発生します。
そのため、下地の状態や既存塗膜との組み合わせによっては、単純に「一番硬くて耐久性の高い無機塗料を塗ればいい」というわけではありません。
ALCに使用する場合は、既存塗膜の種類、ALC表面の劣化状態、ひび割れの有無、目地シーリングの状態、下塗り材との相性、上塗り塗料の追従性などを確認する必要があります。
ALCでは下塗り材の選定も重要
無機塗料に注目すると、どうしても上塗り材ばかり気にしてしまいます。
しかし、ALC外壁では下塗り材の選定も非常に重要です。
ALCは下地の状態によって吸い込みが強くなっていることがあります。
劣化したALCに対して適切な下塗り処理を行わず、そのまま高性能な無機塗料を施工しても、本来の性能を十分に発揮できない可能性があります。
場合によっては下塗りを複数回施工するなど、下地の状態に合わせた対応が必要です。
高級な上塗り材を使用することより、ALCの状態に適した塗装仕様を組むことの方が重要なケースもあります。
目地シーリングとの耐久性の差にも注意
ALC外壁で無機塗料を使用するときに意外と見落とされやすいのが、シーリングとの耐久性のバランスです。
無機塗料が長持ちしていても、その途中で目地シーリングが劣化する可能性があります。
すると、「外壁の塗膜はきれいなのに目地だけひび割れている」という状態になることがあります。
そのためALC外壁で高耐久塗料を使用する場合は、塗料だけではなくシーリング材の耐久性まで含めてメンテナンス周期を考えることが大切です。
無機塗料が向いているALC外壁
無機塗料は、できるだけ塗り替え回数を減らしたい場合や、紫外線を受けやすい立地、外壁の汚れを抑えたい建物、ALCを長期間保護したい場合などにメリットを感じやすくなります。
また、シーリングを含めて高耐久仕様を検討している建物とも相性があります。
一方で、既存塗膜の状態が悪い場合やALC自体に大きな劣化がある場合は、無機塗料を選ぶ前に補修や下地処理を優先する必要があります。
「ALCだから無機塗料」ではない
無機塗料はALC外壁にとって魅力的な選択肢ですが、ALCだから必ず無機塗料が正解というわけではありません。
ALC外壁の塗装で重要なのは、「どの塗料が一番高性能か」ではなく、「現在のALCの状態に対して、どの塗装仕様が適しているか」という考え方です。
特にALCでは、外壁材・既存塗膜・下塗り材・上塗り材・シーリングを一つのセットとして考える必要があります。
まとめ
無機塗料がALC外壁で評価される大きな理由は、耐候性・低汚染性に優れ、長期間外壁を保護しやすいことです。
防水性能の維持が重要なALCにとって、高耐久な塗膜を形成できることは大きなメリットになります。
しかし、無機塗料だけを高性能にすればいいわけではありません。
ALCの劣化状態、下塗り材、ひび割れ、目地シーリングとの耐久性のバランスまで考えて施工することが重要です。
無機塗料の性能を活かすためにも、「無機塗料を使うかどうか」だけで判断するのではなく、ALC外壁全体の状態を確認したうえで塗装仕様を決めることが大切です。
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