「塗る前より傷が目立つ…」クリア塗装で起こる意外な現象
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
外壁のデザインや色柄をそのまま残せる「クリア塗装」。
意匠性の高いサイディングでは人気の塗装方法ですが、施工後に、
「塗装する前より細かい傷が目立つ気がする」
「こんな傷、塗装前からあった?」
と感じるケースがあります。
クリア塗装によって新しく傷ができたとは限りません。実は、もともと外壁にあった細かな傷が、クリア塗装によって見えやすくなることがあります。
今回は、なぜクリア塗装後に細かい傷が目立つようになるのか、その原因と施工前に確認しておきたいポイントについて解説します。
Contents
クリア塗装は「傷を隠す塗装」ではない
一般的な外壁塗装では、色の付いた塗料を使用します。
そのため、細かな色ムラや補修跡、軽微な擦り傷などは塗膜によってある程度目立ちにくくなります。
一方、クリア塗装は透明な塗料です。
既存のサイディングの色や模様を活かせる反面、外壁表面の状態もそのまま見えるという特徴があります。
つまり、クリア塗装は傷を隠す塗装ではなく、現在の外壁を透明な塗膜で保護する塗装と考えた方が分かりやすいでしょう。
理由① 艶が出ることで光の反射が変わる
クリア塗装後に傷が目立つ大きな理由が「艶」です。
塗装前の外壁は紫外線や雨風によって表面が少しずつ劣化し、艶が落ちています。
この状態では光が表面で乱反射するため、小さな傷や凹凸が目立ちにくいことがあります。
ところがクリア塗装をすると表面が滑らかになり、艶が復活します。
すると光が強く反射するようになり、傷の部分だけ反射の仕方が変わります。
その結果、正常な部分はツヤツヤしているのに、傷の部分だけ白っぽく見えるといった現象が起こります。
特に太陽光が斜めから当たる朝方や夕方は、細かな傷が見えやすくなることがあります。
理由② 傷の内部に塗料が入り込む
サイディング表面に細かな擦り傷やひび割れがある場合、クリア塗料がその部分に入り込むことがあります。
すると傷の周囲と内部で光の反射や屈折の仕方が変わり、傷の輪郭が強調される場合があります。
施工前はほとんど気にならなかった傷でも、塗装後に見ると「線が入っている」「細い筋が見える」という状態になることがあります。
理由③ 高圧洗浄で汚れが取れて傷が見える
クリア塗装前には通常、高圧洗浄を行います。
長年付着していたホコリ、排気ガス、コケ、カビなどが除去されるため、外壁本来の表面が見えるようになります。
そこで初めて細かな傷が確認できるケースもあります。
つまり、塗装によって傷ができたのではなく、汚れに隠れていた傷が洗浄によって見えるようになったというパターンです。
特に築年数が経過しているサイディングでは注意が必要です。
理由④ 濃色サイディングほど傷とのコントラストが出やすい
黒・ダークブラウン・ネイビーなどの濃色系サイディングでは、細かな傷が白っぽく見えることがあります。
表面の塗膜や柄が傷によって削れて、下の層が見えているためです。
その状態でクリア塗装をしても、透明なので傷の色そのものは隠れません。
むしろ周囲に艶が出ることで、「濃い外壁」と「白っぽい傷」のコントラストが強くなり、施工前より目につく場合があります。
理由⑤ 補修跡まで見えてしまうことがある
クリア塗装で意外と注意したいのが、施工前の補修です。
小さな傷を補修材やタッチアップ塗料で直したとしても、周囲のサイディングと完全に同じ色・柄・艶に合わせるのは簡単ではありません。
通常の色付き塗装であれば上から塗りつぶせますが、クリア塗装では補修した部分も見えます。
そのため、タッチアップした部分、パテ補修した部分、擦り傷、小さな欠け、過去の補修跡などが施工後に目立つ場合があります。
特に注意したいのが「斜めから見たとき」
クリア塗装後の仕上がり確認では、正面から見るだけでは不十分です。
正面から見るときれいでも、斜め方向から太陽光が当たると細かな傷が急に浮き上がって見えることがあります。
これは傷部分と正常な塗膜部分で光の反射角度が異なるためです。
そのため施工前の現地調査でも、できれば外壁を正面だけでなく斜め方向から確認することが重要です。
傷が多い外壁ならクリア塗装が向かない場合も
クリア塗装は、基本的に既存外壁の状態が比較的良い段階で行うのに適した塗装方法です。
劣化が進んでから「クリア塗装で新品のように戻したい」と考えても、難しい場合があります。
特に、細かな擦り傷が大量にある、サイディング表面が剥がれている、色あせが激しい、チョーキングが進行している、ひび割れが多い、過去の補修跡が目立つ、表面の柄自体が消え始めているといった外壁では、クリア塗装よりも色付き塗料による塗り替えの方が仕上がりがきれいになる可能性があります。
「クリアを塗れば傷もきれいになる」は要注意
クリア塗装というと、透明な膜で表面をコーティングするため、細かな傷も目立たなくなるイメージを持たれがちです。
しかし、実際には逆になるケースがあります。
特に艶のあるクリア塗料を使用すると、周囲がきれいになる分、それまで気にならなかった傷や補修跡が目につくことがあります。
クリア塗装では「塗った後にどう見えるか」を施工前に想定することが非常に重要です。
まとめ
クリア塗装後に細かい傷が目立つようになるのは、必ずしも施工によって傷が付いたからではありません。
クリア塗装によって艶が出て光の反射が変化したり、高圧洗浄によって汚れが落ちたりすることで、もともと存在していた傷が見えやすくなることがあります。
特に濃色系サイディングや、築年数が経過して細かな擦り傷・補修跡が増えている外壁では注意が必要です。
クリア塗装は「外壁の柄を残せる」という大きなメリットがありますが、同時に「外壁の傷や劣化も隠せない」という特徴があります。
そのため施工前には、外壁全体の劣化状態だけでなく、細かな傷や補修跡まで確認したうえで、クリア塗装にするのか、色付き塗料で塗り替えるのかを判断することが大切です。
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