二重窓の「ふかし枠」が必要になる窓・ならない窓の違いとは?
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二重窓(内窓)を取り付ける際、見積書に「ふかし枠」という項目が入っていることがあります。
「同じ二重窓なのに、なぜこの窓だけふかし枠が必要なの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
実は、ふかし枠が必要かどうかは、窓の大きさよりも既存の窓枠にどれだけ取付スペースがあるかによって決まることがほとんどです。
今回は、二重窓工事でふかし枠が必要になる窓・ならない窓の違いについて詳しく解説します。
Contents
そもそも「ふかし枠」とは?
二重窓は、現在ある窓の室内側に新しい窓枠とサッシを取り付ける工事です。
そのため、室内側の木枠部分に内窓を固定できるだけの奥行きが必要になります。
ところが、既存の窓枠が浅い住宅では、そのままでは内窓の枠が収まりません。
そこで使用するのがふかし枠です。
ふかし枠を既存の窓枠に追加することで、室内側へ取付面を延長し、内窓を設置できる奥行きを確保します。
つまり、ふかし枠は単なる飾りではなく、内窓を正しく取り付けるための下地をつくる部材です。
ふかし枠が「必要になりやすい窓」
① 窓枠の奥行きが浅い
もっとも代表的なのが、室内側の窓枠の出幅が小さい窓です。
内窓には製品ごとに必要な取付寸法があります。
この寸法より窓枠が浅ければ、内窓のフレームをそのまま固定することができません。
その場合は、ふかし枠を使って必要な奥行きを追加する施工が行われます。
② アルミサッシが室内側に近い窓
古い住宅などでは、既存サッシの位置が室内側に近く、内窓を設置する余白がほとんどないケースがあります。
見た目では窓枠があるように見えても、実際に採寸すると取付寸法が不足していることがあります。
このような窓も、ふかし枠が必要になりやすいタイプです。
③ 窓枠に段差や特殊な形状がある
内窓は基本的に、平らで安定した面に枠を固定する必要があります。
ところが既存の窓まわりに大きな段差があったり、窓台の形状が特殊だったりすると、そのまま取り付けることが難しくなります。
単純な奥行き不足だけではなく、取付面をつくる目的で補助部材やふかし枠が必要になるケースもあります。
④ カーテンレールとの位置関係で調整が必要な窓
内窓を室内側へ出して取り付けると、カーテンレールやブラインドと干渉することがあります。
特にふかし枠を使用すると、内窓そのものがさらに室内側へ出てくるため注意が必要です。
場合によってはカーテンレールの移設なども含めて施工方法を検討します。
ふかし枠が「必要ない窓」
一方、既存の窓枠に十分な奥行きがあれば、基本的にはふかし枠を使わずに内窓を取り付けられます。
特に、
・室内側の木枠に十分な奥行きがある
・取付面が平らになっている
・既存サッシとの間隔を確保できる
・ハンドルやクレセントなどが干渉しない
といった窓は、そのまま施工できる可能性が高くなります。
ふかし枠が不要であれば、室内側への出っ張りを抑えられ、見た目もすっきり仕上がりやすいというメリットがあります。
同じ家でも「必要な窓」と「不要な窓」が混在することがある
ここは意外と見落とされるポイントです。
「同じ家なら全部同じ施工方法になる」とは限りません。
例えば、リビングの掃き出し窓には十分な取付スペースがある一方、洗面所や階段の小窓では奥行きが不足していることがあります。
また、過去のリフォームによって窓まわりだけ造作が変更されている住宅もあります。
そのため、
リビング → ふかし枠不要
寝室 → ふかし枠不要
洗面所 → ふかし枠必要
という施工になることも珍しくありません。
ふかし枠の有無は、住宅単位ではなく窓ごとに判断することが重要です。
ふかし枠を付ければ何でも解決するわけではない
奥行きが足りなければ、とりあえずふかし枠を付ければいいと思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。
ふかし枠を使うことで内窓が室内側へ張り出すため、カーテン、ブラインド、家具、窓台の使い勝手などに影響する可能性があります。
特に窓の近くに家具を置いている場合や、窓台を物置スペースとして使用している場合は注意が必要です。
また、大きな内窓では重量もあるため、取付部分に十分な強度を確保できるかも確認する必要があります。
「奥行きが何cmあるか」だけで判断しない
二重窓の現地調査では、単純に窓枠の奥行きを測るだけでは不十分です。
重要なのは、
「この内窓を取り付けたとき、既存窓や金物と干渉せず、正常に開閉できるか」
という点です。
例えば既存窓のクレセント錠やハンドルが室内側へ大きく出ている場合、寸法上は取り付けられても、内窓と干渉してしまうことがあります。
そのため、窓枠の奥行き・既存サッシ・金物・カーテンレールなどをまとめて確認することが大切です。
まとめ
二重窓工事でふかし枠が必要になるかどうかは、基本的に既存の窓枠に十分な取付スペースがあるかによって決まります。
奥行きが十分で取付面にも問題がなければ、そのまま内窓を設置できる可能性があります。
一方、窓枠が浅かったり、既存サッシとの距離が近かったりする場合には、ふかし枠を使って取付スペースを確保する必要があります。
そして重要なのが、同じ住宅でも窓によって条件が違うということです。
二重窓を検討するときは「この家にはふかし枠が必要か」ではなく、「この窓にはふかし枠が必要か」という視点で、一ヶ所ずつ確認することが失敗を防ぐポイントです。
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