マンション外壁の臭いクレームが出やすい塗料の特徴とは?原因と対策を解説
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
マンションの外壁塗装では、戸建て住宅以上に注意したいのが「塗料の臭い」です。
「窓を閉めているのに臭う」
「部屋の中までシンナーのような臭いが入ってくる」
「洗濯物に臭いがつきそう」
「気分が悪くなるほど臭いが気になる」
このようなクレームが発生することがあります。
特にマンションは多くの入居者が生活しているため、一人ひとりの臭いに対する感じ方も異なります。そのため、塗料選びや施工方法によっては、想像以上に臭いの問題が大きくなることがあります。
今回は、マンション外壁塗装で臭いクレームが出やすい塗料の特徴について詳しく解説します。
Contents
1.溶剤系塗料は臭いが強くなりやすい
臭いクレームが発生しやすい代表的なものが「溶剤系塗料」です。
溶剤系塗料は、塗料を希釈するために有機溶剤を使用します。そのため施工中から乾燥するまで、いわゆる「シンナー臭」を感じやすくなります。
特に強溶剤タイプは臭いが強く、マンションのように人が生活しながら施工する建物では注意が必要です。
一方、弱溶剤タイプは強溶剤タイプより臭いが抑えられていますが、無臭というわけではありません。
「弱溶剤だから臭わない」と考えてしまうと、入居者との認識にズレが生じることがあります。
2.溶剤の揮発量が多い塗料
塗装後、塗料に含まれている溶剤などが揮発しながら塗膜が形成されます。
このとき揮発する成分が多い塗料ほど、周囲に臭いが広がりやすくなります。
マンションの場合、
・ベランダ
・共用廊下
・階段
・玄関まわり
・窓まわり
など、居住空間に近い場所を塗装することが多いため、少しの臭いでも入居者が感じやすくなります。
特にベランダ側の施工では、窓や給気口から室内へ臭いが入るケースがあります。
3.乾燥時間が長い塗料
意外と重要なのが「乾燥時間」です。
塗った瞬間だけ臭いが強い塗料よりも、長時間にわたって臭いが残る塗料のほうがクレームにつながる場合があります。
例えば朝から塗装を行い、夕方になっても臭いが残っていると、
「工事が終わったのにまだ臭う」
という不満につながります。
さらに夜間まで臭いが残れば、窓を開けられなかったり、ベランダを使用できなかったりするため、生活への影響が大きくなります。
4.二液型塗料を大量に使用する場合
二液型塗料だから必ず臭いが強いというわけではありませんが、溶剤系の二液型塗料を大量に使用する現場では注意が必要です。
マンションは戸建てと比較して塗装面積が非常に大きいため、一日に使用する塗料の量も増えます。
つまり、一部分ではそれほど気にならない臭いでも、建物全体で大量に施工すると臭いが強く感じられることがあります。
塗料そのものの臭いだけではなく、「一日にどれくらい塗るのか」も重要なポイントです。
5.鉄部用塗料・錆止め塗料
マンション塗装では外壁だけではなく、
・鉄骨階段
・玄関扉枠
・手すり
・配管
・鉄製扉
・メーターボックス
・駐輪場
などの鉄部を塗装することがあります。
このような部分では、溶剤系の錆止め塗料や上塗り材が使用されることがあります。
外壁には水性塗料を使用していても、鉄部塗装の日だけ「今日はかなり臭う」ということもあります。
そのため、外壁用塗料だけを見て臭い対策を考えるのは不十分です。
6.防水材・プライマーにも注意
「外壁塗料は水性だから臭いは大丈夫」と思っていても、別の材料が原因になるケースがあります。
特に注意したいのが、
・防水用プライマー
・シーリング用プライマー
・防水材
・トップコート
・接着剤
・下地処理材
などです。
マンション改修では外壁塗装と同時にベランダや廊下の防水工事を行うことがあります。
このとき使用する材料によっては、外壁塗料以上に臭いを感じることがあります。
「塗装工事の臭い」とクレームが入っても、実際には防水工事で使用している材料が原因だったというケースも考えられます。
7.水性塗料でも完全な無臭ではない
臭い対策として選ばれることが多いのが水性塗料です。
一般的に溶剤系塗料より臭いが少ないため、マンション・アパート・学校・病院などでは大きなメリットがあります。
ただし、水性塗料=無臭ではありません。
塗料独特の臭いを感じる人もいます。
特に臭いに敏感な人、小さな子ども、高齢者、ペットがいる家庭などでは、一般的には弱いとされる臭いでも気になることがあります。
そのため、「水性なので臭いません」と説明するより、「溶剤系と比較すると臭いを抑えやすい」と説明したほうがトラブル防止につながります。
8.臭いクレームは塗料だけで決まらない
マンション塗装では、同じ塗料を使用していてもクレームが出る日と出ない日があります。
これは風向きや建物形状が大きく関係しています。
例えばベランダ側から風が吹いている日に塗装すると、臭いが給気口や窓まわりへ流れることがあります。
さらにマンションでは、建物と足場をメッシュシートで覆います。
そのため条件によっては臭いが拡散しにくく、足場内部にこもることがあります。
特に、
・風が弱い日
・湿度が高い日
・乾燥が遅い日
・気温が高い日
・風が住戸側へ流れている日
などは注意が必要です。
「臭いの強い塗料」だけではなく、「臭いが滞留しやすい環境」がクレームにつながることもあります。
9.共用廊下の塗装は特にクレームが出やすい
マンションで特に注意したいのが共用廊下です。
共用廊下には玄関扉や給気口などがあり、居住空間との距離が非常に近くなります。
さらに廊下の天井・壁・鉄部などをまとめて施工すると、一時的に使用する塗料量が増えます。
外壁面では問題にならなかった塗料でも、共用廊下では「臭いがきつい」と感じられることがあります。
塗料の性能だけではなく、「どこで使用するか」まで考えることが重要です。
10.臭いクレームを減らすためのポイント
マンション外壁塗装では、できるだけ低臭タイプや水性塗料を選ぶことが基本的な対策になります。
ただし、それだけでは十分ではありません。
施工前に入居者へ、
「〇日はベランダ側を塗装します」
「〇日は鉄部塗装を行うため臭いが発生する可能性があります」
「施工中は窓を閉めてください」
など、具体的に知らせておくことが重要です。
特に臭いが発生しやすい工程について事前告知しておけば、突然臭いが発生する場合と比較してクレームを減らしやすくなります。
また、一度に広範囲を施工しすぎない、風向きを確認する、換気口付近の施工方法を検討するなど、現場側の工夫も必要です。
臭いクレームが出やすい塗料・材料まとめ

まとめ
マンション外壁塗装で臭いクレームが出やすいのは、単純に「臭いの強い塗料を使った場合」だけではありません。
溶剤系塗料や錆止め、防水材、プライマーなどの材料に加えて、使用量・施工場所・乾燥時間・風向き・換気口の位置など、さまざまな条件が関係します。
特にマンションは、施工場所と居住空間との距離が近く、多くの人が生活しながら工事を行うため、戸建て以上に臭いへの配慮が必要です。
塗料を選ぶ際には耐久性や価格だけではなく、「どの程度臭いが発生するのか」「どこで使用するのか」まで考えることが、臭いクレームを防ぐ重要なポイントです。
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