ビルの上層階だけ外壁塗装が傷む理由とは?塗膜劣化の原因と対策
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ビルの外壁を見上げたとき、下層階は比較的きれいなのに、上層階だけ色あせや塗膜の傷みが目立っていることはありませんか?

同じ建物で、同じ時期に、同じ塗料を使用して外壁塗装を行っていても、すべての階が同じように劣化するとは限りません。
実は、ビルの外壁は地上からの高さによって、風・雨・紫外線などの影響の受け方が変わることがあります。
特に周囲に高い建物が少ないビルや、屋上付近に複雑な形状がある建物では、上層階に負担が集中するケースも考えられます。
今回は、ビルの上層階だけ塗膜が傷みやすくなる原因や、劣化が目立ちやすい場所、外壁塗装を行う際の注意点について詳しく解説します。
Contents
- ビルの上層階は下層階よりも風の影響を受けやすい
- 強風が塗膜に与える影響
- 上層階は紫外線を受けやすい環境になることがある
- 屋上付近では雨水の流れが複雑になりやすい
- 特に注意したい場所
- ビルの角部分は風雨の影響が集中しやすい
- 上層階では外壁表面の温度変化が大きくなることがある
- 温度変化によって注意したい現象
- 上層階だけ塗膜が傷むのは、以前の施工状態が関係している場合もある
- 施工時に確認したいポイント
- 上層階の塗膜劣化を見分けるチェックポイント
- 上層階だけ劣化している場合、部分塗装でも大丈夫?
- 部分塗装と全面塗装の比較
- ビルの上層階の塗膜劣化を抑えるためにできること
- ① 外壁の方角による劣化の違いを確認する
- ② 屋上防水や笠木の状態も確認する
- ③ 外壁材に適した塗装仕様を選ぶ
- ④ 塗装前に既存塗膜の状態を調査する
- ⑤ 定期的に上層階の状態を記録する
- ビル・マンションの外壁塗装の施工事例はこちら
- まとめ|ビルの上層階だけ塗膜が傷むのには理由がある
ビルの上層階は下層階よりも風の影響を受けやすい

ビルの外壁塗装において、上層階の劣化を考えるうえで見逃せないのが「風」の存在です。
一般的に、地表付近では周辺の建物や樹木などが風を遮りますが、高い位置では遮るものが少なくなり、風速が大きくなる傾向があります。
そのため、上層階の外壁は下層階とは異なる環境に置かれることがあります。
強風が塗膜に与える影響
風が吹くこと自体で、正常な塗膜がすぐに剥がれるわけではありません。
しかし、強い風によって砂ぼこりなどが運ばれたり、雨水が外壁に強く吹き付けられたりすると、塗膜表面や劣化した目地に負担がかかることがあります。
特に注意したいのは、次のような状態です。
・風上側の外壁だけ汚れや摩耗が目立つ
・上層階の角部分に塗膜の剥がれが集中している
・強風を伴う雨のあとに外壁の一部が濡れやすい
・既存のひび割れやシーリングの隙間から雨水が入り込む
こうした現象は、風だけが原因とは限りませんが、風の当たり方が塗膜劣化を進める一因になることがあります。
上層階は紫外線を受けやすい環境になることがある
外壁塗装の劣化原因としてよく知られているのが紫外線です。
ただし、上層階は太陽に近いから紫外線が極端に強くなる、というわけではありません。
重要なのは、周囲の建物による日陰の有無や、外壁が日射を受ける時間の違いです。
例えば、隣接する建物が低い場合、ビルの下層階には日陰ができやすくても、上層階には長時間直射日光が当たることがあります。
紫外線によって起こりやすい塗膜の変化
・塗装直後と比べて色が薄く見える
・表面の艶が徐々に失われる
・塗膜の樹脂成分が劣化し、チョーキングが発生する
・塗膜の保護性能が低下する
特に、南面や西面の上層階は日射条件によって塗膜への負担が大きくなる場合があります。
同じ塗料を使用していても、日陰になりやすい下層階と日射を受け続ける上層階では、経年変化に差が生じる可能性があります。
屋上付近では雨水の流れが複雑になりやすい
上層階の外壁塗装で意外と見落とされやすいのが、屋上からの雨水の影響です。
ビルの屋上には、パラペット・笠木・防水層・排水設備など、さまざまな部材が設置されています。
これらの取り合い部分に不具合があると、雨水が本来想定されていない場所へ流れ、上層階の外壁を局所的に濡らしてしまうことがあります。
特に注意したい場所
◆パラペットの外側
屋上の立ち上がり部分から雨水が回り込み、外壁表面に雨筋が残ることがあります。
◆笠木の継ぎ目
笠木の接合部分や固定箇所に不具合があると、内部に雨水が浸入する可能性があります。
◆屋上防水と外壁の取り合い
防水層の端末処理やシーリングが劣化している場合、外壁内部に水分が入り込むことがあります。
このような状態で外壁表面だけを塗り替えても、内部の水分が原因となって塗膜の膨れや剥がれが再発するおそれがあります。
つまり、上層階の塗膜劣化は、外壁そのものではなく屋上側の不具合が関係している場合もあるということです。
ビルの角部分は風雨の影響が集中しやすい
ビルの外壁を確認すると、上層階全体ではなく、建物の角部分だけ塗膜の傷みが進んでいるケースがあります。
これは、建物に当たった風が側面へ回り込む際に、角付近で風の流れが変化することが関係している可能性があります。
特に高い位置の角部分では、局所的に風圧や吸引力が大きくなることがあります。
ただし、風圧だけで健全な塗膜が剥がれるとは限りません。
下地との密着不足や既存塗膜の劣化、雨水の浸入などが重なった場合に、塗膜の浮きや剥がれとして現れることがあります。
外壁塗装の現地調査では、壁面中央だけでなく、上層階の出隅・入隅・屋上に近い角部分も確認することが重要です。
上層階では外壁表面の温度変化が大きくなることがある
ビルの外壁は、日中に太陽光で温められ、夜間になると外気によって冷やされます。
この温度変化によって、外壁材や下地、塗膜には膨張と収縮が生じます。
特に、日射を遮る建物が少ない上層階では、下層階よりも長時間日光を受け、外壁表面の温度が上がりやすい場合があります。
温度変化によって注意したい現象
・既存のひび割れが開閉を繰り返す
・外壁材の継ぎ目に動きが生じる
・シーリング材に伸縮の負担がかかる
・下地の動きに塗膜が追従できず、ひび割れが生じる
ただし、温度変化による劣化の程度は、外壁材の種類や塗料の性能、下地の状態によって異なります。
例えば、ALC外壁や金属系外壁などでは、それぞれの材料特性に合わせた施工が求められます。
単に耐久性の高い塗料を選ぶだけでなく、外壁材の動きや下地の状態に適した塗装仕様を選ぶことが大切です。
上層階だけ塗膜が傷むのは、以前の施工状態が関係している場合もある
ビルの上層階で塗膜の剥がれや膨れが発生している場合、必ずしも自然環境だけが原因とは限りません。
過去の外壁塗装で、下地処理や塗装工程に問題があった可能性も考えられます。
例えば、高所での塗装作業では、風の影響によって施工条件が変わりやすくなります。
強風時には塗料が飛散しやすくなるほか、気温・湿度・風速などの条件によって塗膜の乾燥状態にも違いが生じます。
また、既存塗膜の密着不良を十分に確認せず、その上から新しい塗料を重ねてしまうと、後になって剥がれが発生する場合があります。
施工時に確認したいポイント
・既存塗膜の浮きや剥がれを適切に除去しているか
・下地に水分が残っていないか
・塗料メーカーが指定する施工条件を守っているか
・下塗り材が外壁の状態に適しているか
・必要な塗布量や乾燥時間が確保されているか
上層階だけ劣化が早い場合は、建物の立地環境と過去の施工履歴をあわせて確認することが重要です。
上層階の塗膜劣化を見分けるチェックポイント
ビルの外壁は高い位置になるほど地上から細かな状態を確認しにくくなります。
そのため、目立つ剥がれが発生するまで異常に気づかないケースもあります。
次のような症状が見られる場合は、専門業者による調査を検討しましょう。

なお、これらはあくまで原因を推測するための目安です。
実際には複数の要因が重なっていることも多いため、症状だけで原因を断定することはできません。
また、高所の外壁を自分で確認しようとするのは危険です。必要に応じて望遠撮影や専門業者による高所調査など、安全な方法で状態を確認しましょう。
上層階だけ劣化している場合、部分塗装でも大丈夫?
ビルの上層階だけ塗膜の傷みが目立つと、「傷んでいる部分だけ塗装すればよいのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
確かに、劣化範囲が限定されており、周囲の塗膜や下地に問題がなければ、部分補修が選択肢になることもあります。
しかし、注意したいのが見た目の劣化範囲と、実際に補修が必要な範囲は必ずしも一致しないという点です。
例えば、上層階だけ色あせが進んでいるように見えても、下層階の塗膜も経年劣化によって保護性能が低下している可能性があります。
また、部分塗装では既存部分との色や艶の違いが目立つこともあります。
部分塗装と全面塗装の比較

ビルの場合は、高所作業に必要な仮設設備の費用も考慮する必要があります。
部分塗装を繰り返すよりも、一度の大規模修繕でまとめて施工した方が、長期的な維持管理費を抑えられるケースもあります。
ビルの上層階の塗膜劣化を抑えるためにできること
上層階の塗膜を長持ちさせるためには、塗料のグレードだけでなく、建物の環境や劣化原因に合わせたメンテナンスが欠かせません。
① 外壁の方角による劣化の違いを確認する
南面や西面など、日射の影響を受けやすい場所を重点的に確認し、必要に応じて耐候性に優れた塗料を検討します。
② 屋上防水や笠木の状態も確認する
外壁表面だけでなく、屋上防水・笠木・パラペットなどから雨水が入り込んでいないかを調査します。
③ 外壁材に適した塗装仕様を選ぶ
ALC・コンクリート・金属パネルなど、外壁材の種類に応じて下地処理や塗料を選定することが大切です。
④ 塗装前に既存塗膜の状態を調査する
塗膜の浮きや剥がれ、下地との密着状態を確認し、必要な補修を行ってから塗装します。
⑤ 定期的に上層階の状態を記録する
同じ位置から撮影した写真を残しておくと、色あせや雨染みなどの変化を比較しやすくなります。
塗膜の劣化には紫外線・熱・降雨などが関係しており、状態に応じた調査と補修が重要です。
ビル・マンションの外壁塗装の施工事例はこちら
ビルやマンションの外壁塗装では、建物の高さや外壁の劣化状況に応じた適切な施工が重要です。
株式会社ラディエントでは、建物の状態を確認したうえで、外壁塗装や各種改修工事をご提案しています。
実際の施工事例では、工事の内容や施工前後の様子をご紹介していますので、ビル・マンションの外壁塗装をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ|ビルの上層階だけ塗膜が傷むのには理由がある
ビルの外壁塗装は、同じ塗料を使っていても、建物の高さや方角、周辺環境によって劣化の進み方に違いが生じることがあります。
特に上層階では、風雨の影響、日射時間の違い、屋上からの雨水の回り込みなど、複数の要因が関係している可能性があります。
ただし、すべてのビルで上層階の劣化が早いわけではありません。建物の形状や立地、過去の施工状態によっては、下層階の方が傷みやすいケースもあります。
大切なのは、「上層階だから傷んだ」と決めつけず、どの場所に、どのような劣化が発生しているのかを確認することです。
外壁塗装を検討する際は、建物全体の状態を把握したうえで、必要な補修範囲や施工方法を判断しましょう。
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