アルミ門扉は塗装できる?塗料が剥がれやすい理由と下地処理のポイント
2026.09.18 (Fri) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
アルミ製の門扉は、軽量で錆びにくく、住宅の門まわりでよく使われています。しかし、長年使用していると色あせや白っぽい変色、細かな傷などが目立つようになり、「外壁塗装と一緒に門扉も塗れないかな?」と考える方もいるでしょう。
結論からいうと、アルミ門扉も塗装することは可能です。
ただし、鉄部や木部と同じ感覚で塗装すると、比較的短期間で塗膜が剥がれてしまうことがあります。 アルミはもともと塗料が密着しにくい素材だからです。
今回は、アルミ門扉の塗装が剥がれやすい理由と、塗装を長持ちさせるために重要な下地処理について詳しく解説します。
Contents
アルミ門扉は塗装できる
アルミだから絶対に塗装できない、というわけではありません。
適切な下地処理を行い、アルミに対応した下塗り材を使用すれば塗装できます。特に、既存の塗装が色あせている場合や細かな傷が目立つ場合には、塗装によって見た目を改善できるケースがあります。
ただし、アルミ門扉は「塗ること」よりも「塗料をしっかり密着させること」が難しい部材です。
そのため、外壁塗装のついでに外壁用塗料をそのまま塗る、といった施工は避ける必要があります。
なぜアルミは塗料が剥がれやすい?
鉄は表面を研磨したり錆を落としたりすることで塗料を密着させやすくできます。
一方、アルミは表面が比較的滑らかで、塗料が食いつきにくい性質があります。
さらに、アルミの表面には酸化皮膜が形成されます。この皮膜はアルミそのものを腐食から守る役割がありますが、塗装する場合には密着性を考慮する必要があります。
つまり、
「アルミが悪い」のではなく、アルミの耐食性や表面特性が塗装にとっては難しい条件になる
ということです。
アルミ門扉には表面処理されているものも多い
もうひとつ注意したいのが、アルミ門扉の表面仕上げです。
アルミ製品には、アルマイト処理や工場での焼付塗装などの表面処理が施されているものがあります。
こうした表面は非常に滑らかなため、そのまま上から塗装すると十分な密着力を確保できない場合があります。
一見するときれいに塗れていても、数か月~数年経過したころに、
・塗膜がパリパリと剥がれる
・角から塗装がめくれる
・爪で引っかくと塗膜が取れる
・門扉の開閉部分だけ剥がれる
といった症状が出ることがあります。
そのため、既存表面を確認してから塗装方法を決めることが重要です。
アルミ門扉塗装で重要なのが「目荒らし」
アルミ門扉を塗装する際、非常に重要になる工程が目荒らし(研磨)です。
サンドペーパーや研磨材などを使って表面に細かな傷を付け、塗料が密着しやすい状態をつくります。
もちろん、門扉を傷だらけにするという意味ではありません。
塗装前に表面の光沢を適度に落として、塗料が引っ掛かるための細かな凹凸をつくる作業です。
この工程が不十分だと、どれだけ高性能な塗料を使用しても密着不良を起こす可能性があります。
汚れや油分もしっかり除去する
門扉は毎日のように手で触れる場所です。
特にハンドルや取っ手周辺には、皮脂や油分、手垢などが付着しています。
さらに屋外に設置されているため、
排気ガス・砂ぼこり・油分・コケ・雨による汚れ
などが表面に残っていることがあります。
こうした汚れの上から塗装すると、塗料はアルミではなく「汚れ」に付着することになります。
その結果、汚れごと塗膜が剥がれてしまうことがあります。
洗浄や清掃、必要に応じた脱脂を行い、塗装面をきれいな状態にしておくことが大切です。
下塗り材の選定も非常に重要
アルミ門扉では、下塗り材の選び方も重要です。
外壁用の一般的な下塗り材を使用するのではなく、アルミや非鉄金属への適用が確認できるプライマーなどを選定します。
下塗り材には、上塗り塗料とアルミ表面をつなぐ接着剤のような役割があります。
そのため、
目荒らし → 清掃・脱脂 → 適切なプライマー → 上塗り
という流れが重要になります。
「上塗り塗料が高級だから長持ちする」とは限りません。
アルミ門扉の場合は特に、上塗りよりも下地処理と下塗りのほうが仕上がりや耐久性を左右することがあります。
門扉の「角」は特に剥がれやすい
アルミ門扉を塗装するときに見落とされやすいのが角部分です。
門扉には細い格子や装飾、フレームなどがあり、平らな外壁と比べて角が非常に多くあります。
角部分は塗膜が十分な厚みを確保しにくいうえ、人や荷物が接触することもあります。
そのため、平面部分はきれいなのに、角だけ塗装が剥がれてくることがあります。
特に、
取っ手周辺・開閉時に触れる部分・門扉の端部・格子の角・物が当たりやすい部分
は注意が必要です。
開閉部分は「塗らない」という判断もある
門扉だからこその注意点が、可動部分です。
蝶番や金具、部材同士が擦れる部分まで厚く塗装してしまうと、門扉を開閉するたびに塗膜同士が接触します。
すると、施工直後は問題がなくても、使用しているうちに塗膜が削れて剥がれることがあります。
そのため、門扉全体を何でも塗ればよいわけではありません。
可動部や接触部分については、構造を確認したうえで塗装範囲を判断することが重要です。
白い粉が出ている場合も要注意
古くなったアルミ門扉では、表面に白っぽい粉や斑点のようなものが見られることがあります。
アルミは鉄のように赤錆が発生するイメージが少ないため、「錆びない素材」と思われがちですが、アルミにも腐食は発生します。
こうした劣化物が残った状態で塗装すると密着不良につながるため、状態に応じた下地処理が必要になります。
特に沿岸部や湿気の多い環境では、表面の状態を確認してから塗装できるか判断することが大切です。
アルミ門扉なら何でも塗装すればいいわけではない
劣化しているアルミ門扉をすべて塗装で直せるわけではありません。
例えば、
腐食がかなり進行している・部材が変形している・蝶番や金具が破損している・開閉そのものに不具合がある
といった場合には、塗装より交換や部品補修を検討したほうがよいケースがあります。
塗装で改善できるのは、基本的に表面の保護や美観です。
門扉そのものの強度や機械的な不具合まで塗装で直せるわけではありません。
外壁塗装と一緒に施工する場合も確認が必要
外壁塗装をすると住宅全体がきれいになるため、古くなった門扉だけが余計に目立つことがあります。
そのため、外壁塗装と同時に門扉を塗装するケースもあります。
ただし、外壁・鉄部・アルミでは適した下地処理や塗料が異なります。
「外壁を塗った塗料が余ったから門扉にも塗る」という考え方ではなく、門扉の材質を確認したうえで塗装仕様を決めることが重要です。
まとめ
アルミ門扉は、適切な施工を行えば塗装することができます。
ただし、アルミは表面が滑らかで塗料が密着しにくく、表面処理されている製品も多いため、鉄部などと比較すると塗装の難易度は高めです。
特に重要なのが、目荒らし・清掃や脱脂・アルミに対応した下塗り材の選定です。
また、門扉は毎日開閉する設備なので、取っ手や角、蝶番周辺など物理的に擦れやすい部分についても考慮しなければなりません。
アルミ門扉の塗装では、「何の塗料を塗るか」だけではなく「塗る前にどこまで下地を整えられるか」が耐久性を左右する大きなポイントです。
外壁塗装と一緒に門扉の塗装を検討する場合は、まず門扉の材質や既存の表面処理、劣化状態を確認し、その状態に適した施工方法を選ぶことが大切です。
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