雨の日の塗装で起きる「色ブレ」とは?濃色外壁ほど注意が必要な理由
2026.09.01 (Tue) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
外壁塗装では、色選びだけでなく「塗装するときの天候」も仕上がりを左右する重要なポイントです。
特に注意したいのが、雨や高湿度の影響によって発生する「色ブレ」です。
「同じ塗料を使っているのに、一部分だけ色が違って見える」
「晴れた日に確認したら、壁がまだらに見える」
「黒やネイビーに塗り替えたら、部分的に白っぽく見える」
こうした症状は、塗料そのものの色が違うのではなく、乾燥状態や塗膜表面の仕上がりの違いによって起きている可能性があります。
今回は、雨の日の塗装で起きる「色ブレ」と、特に濃色外壁で注意したい理由について詳しく解説します。
Contents
そもそも塗装の「色ブレ」とは?
色ブレとは、外壁全体に同じ塗料を使用しているにもかかわらず、
・一部分だけ濃く見える
・一部分だけ薄く見える
・白っぽく曇って見える
・艶が強い部分と弱い部分がある
・ローラーを継いだ場所が目立つ
といったように、色や光沢が均一に見えない状態をいいます。
厳密には、本当に塗料の色そのものが変化しているケースだけでなく、艶ムラや表面状態の違いによって「色が違って見えている」ケースもあります。
雨の日や湿度の高い日は、このような仕上がり不良が発生しやすくなります。実際に塗料メーカーも、一般的な施工条件として気温5℃以上・湿度85%未満を挙げています。
なぜ雨の日は色ブレが起きやすい?
大きな原因は、塗料の乾燥が均一に進まなくなることです。
外壁に塗った塗料は、塗った瞬間に完成するわけではありません。
塗布後に水分や溶剤などが抜け、乾燥・硬化することで均一な塗膜になります。
ところが雨の日は湿度が高く、
塗膜から水分や溶剤が抜けるスピードが遅くなります。
さらに、
「雨が直接当たりやすい場所」
「軒下で雨が当たらない場所」
「風が通る場所」
「風が通らない場所」
などで乾燥速度に差が生まれます。
すると同じ時間に塗った外壁でも、場所によって塗膜表面の形成状態が微妙に変わってしまうことがあります。
これが色ブレや艶ムラにつながります。
特に注意したいのが「塗った直後の雨」
朝の時点では晴れていても、午後から突然雨が降ることがあります。
問題になるのは、塗料が十分に乾燥する前に雨が当たってしまった場合です。
乾燥途中の塗膜に雨水が触れると、
雨だれ・艶ムラ・色ムラ・塗料の流れ・白っぽい変色
などが発生する可能性があります。
そのため、「塗っている時間に雨が降っていなければ大丈夫」というわけではありません。
塗装後に十分な乾燥時間を確保できるかどうかまで考えて施工することが重要です。
なぜ濃色外壁ほど色ブレが目立つ?
雨による色ブレで特に注意したいのが、
黒・チャコール・濃紺・ダークブラウンなどの濃色外壁です。
濃色は高級感があり人気がありますが、塗膜表面のわずかな違いが目立ちやすい特徴があります。
① 白っぽい変化とのコントラストが大きい
高湿度や結露、降雨などの影響を乾燥途中の塗膜が受けると、塗膜表面が白っぽくなる「白化」が発生することがあります。メーカーの施工資料でも、水分の影響を受けると塗膜表面が白化するおそれがあるため、そのような条件では塗装を避けるよう注意されています。
例えば白やベージュ系の外壁なら、多少白っぽくなっても目立ちにくい場合があります。
ところが黒い外壁が部分的に白っぽくなれば、
「黒の中にグレーっぽい場所がある」
という状態になるため、一気に目立ちます。
② 艶の違いが色の違いに見える
濃色外壁では、実際には色が違っていなくても艶の違いによって色が違って見えることがあります。
例えば、
艶が強い部分 → 濃く見える
艶が落ちた部分 → 薄く・白っぽく見える
ということがあります。
特に晴れた日に斜めから太陽光が当たると、塗膜表面の反射状態がはっきりするため、
雨の日には分からなかった色ブレが、工事完了後の晴天時に目立つ
というケースもあります。
③ ローラーの塗り継ぎ部分が目立ちやすい
広い外壁では、一度のローラー作業だけで全面を塗ることはできません。
そのため、
「先に塗った部分」と「後から塗った部分」
が必ず発生します。
通常は乾燥状態を考えながら塗り継ぐことで均一に仕上げます。
しかし雨天前後のように湿度が高く乾燥速度が不安定になると、塗り継ぎ部分の乾き方に差が出て、境界線が色ムラのように見えることがあります。
塗り継ぎやローラー跡は、もともと色ムラの代表的な原因の一つです。
「小雨だから大丈夫」は危険
外壁塗装では、
「土砂降りじゃないから塗れる」
「軒下だから雨が当たらない」
という単純な判断はできません。
重要なのは雨粒だけではなく、
湿度・外壁表面の水分・結露・塗装後の乾燥時間
まで含めた施工環境です。
公共建築工事の仕様でも、湿度85%以上や結露などによって乾燥に適さない場合、外部では降雨のおそれがある場合には原則として塗装を行わないという基準があります。
雨上がり直後も要注意
雨が止んだからといって、すぐに塗装できるとは限りません。
見た目では乾いているように見えても、
外壁材や既存塗膜の表面に水分が残っている可能性があるからです。
特に、
・北面
・日陰
・隣家との間隔が狭い外壁
・ベランダ内部
・軒の深い場所
・風通しの悪い場所
などは乾燥が遅くなりやすいため注意が必要です。
「雨が止んだ時間」ではなく「塗装面が施工できる状態まで乾いているか」で判断することが大切です。
色ブレが発生したら部分補修で直せる?
ここも注意したいポイントです。
色ブレが一部分だけだからといって、そこだけローラーで塗り直せば必ず直るとは限りません。
むしろ濃色の場合、
補修した場所だけ艶や肌が変わり、さらに補修跡が目立つ
ことがあります。
そのため症状によっては、外壁の角から角までなど、一つの面単位で塗り直したほうが自然に仕上がるケースもあります。
まずは色そのものの問題なのか、艶ムラなのか、白化なのか、乾燥不良なのかを確認してから補修方法を判断する必要があります。
雨の日の色ブレを防ぐポイント
色ブレを防ぐために重要なのは、特別な施工方法というより基本的な施工条件を守ることです。
特に、
・天気予報を確認する
・湿度を確認する
・外壁が十分に乾燥していることを確認する
・塗装後の乾燥時間まで考えて作業する
・雨が予想される場合は無理に工程を進めない
といった管理が重要になります。
工期を1日早めるために無理に塗装して、後から一面を塗り直すことになれば、結果的に余計な時間がかかってしまいます。
まとめ
雨の日の外壁塗装で怖いのは、単純に「塗料が雨で流れること」だけではありません。
高湿度や雨水によって乾燥状態に差が生まれることで、
色ブレ・艶ムラ・白化・ローラーの継ぎ目・乾燥不良
などが発生する可能性があります。
そして特に注意したいのが、黒・濃紺・チャコール・ダークブラウンなどの濃色外壁です。
濃色はわずかな白化や艶の違いでもコントラストが大きく、晴れた日に見ると「部分的に色が違う」という状態が目立ちやすくなります。
外壁塗装では、予定通り工程を進めることよりも、その日の気温・湿度・雨・外壁の乾燥状態を確認し、塗れる条件が整っている日に施工することがきれいな仕上がりにつながります。
特に濃色で外壁を仕上げる場合は、雨が降っていないかだけではなく、塗装後まで安定した乾燥時間を確保できるかを意識することが大切です。
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