屋根ラバーが「部分的にだけ剥がれる」原因とは?日当たり・雨筋との関係
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
瓦屋根のズレや浮きを抑えるため、瓦同士をシーリング材で固定する「ラバーロック工法」。
施工から年数が経った屋根を点検すると、すべてのラバーが均等に傷んでいるのではなく、「南側だけ剥がれている」「軒先付近だけ切れている」「雨が流れる部分だけ劣化している」といった状態が見られることがあります。
同じ時期に施工したラバーなのに、なぜ部分的に劣化するのでしょうか。
実は屋根ラバーの劣化速度は、日当たり・屋根表面の温度・雨水の流れ・瓦の動きなどによって大きく変わります。シーリング材は紫外線・熱・雨水・部材の動きによって劣化し、剥離やひび割れが発生する材料です。
Contents
屋根ラバーは均等に劣化するとは限らない
屋根全体に同じラバー材を使用していても、置かれている環境は場所によって違います。
例えば、
・一日中日光が当たりやすい南面
・午後から強い西日を受ける西面
・日陰になりやすい北面
・雨水が集中して流れる部分
・棟や屋根の端など風を受けやすい部分
では、ラバーに加わる負担が異なります。
そのため築年数や施工年数だけを見て、「まだ○年だから大丈夫」と判断するのは難しいのです。
原因① 日当たりが強い場所は紫外線劣化が進みやすい
まず大きな原因となるのが紫外線です。
屋外のシーリング材は紫外線や熱などの影響を受け続けることで徐々に性能が低下し、硬化・ひび割れ・剥離などにつながります。特に直射日光を受ける場所では、シーリングの切れや剥離が早期に発生する可能性が指摘されています。
屋根は外壁以上に日差しを直接受けるため、場所によって劣化速度に差が出ても不思議ではありません。
特に、
南面 → 紫外線を受ける時間が長い
西面 → 夏場の強い西日を受けやすい
北面 → 比較的直射日光が少ない
という違いがあります。
そのため、北側のラバーは比較的きれいなのに、南側だけ表面に細かなひび割れが入り、部分的に剥がれているケースも考えられます。
原因② 屋根表面の温度差による「伸縮」
日当たりは紫外線だけでなく、屋根表面の温度にも影響します。
日中に太陽光を受けた瓦は温まり、夜になると冷えていきます。
つまり屋根では毎日のように、
加熱 → 膨張 → 冷却 → 収縮
という動きが繰り返されています。
シーリング材には本来、このような部材の動きを吸収する柔軟性があります。しかし経年劣化によって硬くなってくると、動きについていけなくなり、接着面から剥離したりラバー自体が切れたりすることがあります。
そのため、日当たりが強く温度変化の大きな場所だけ先に剥がれることがあります。
原因③ 「雨筋」ができる場所は水分の影響を受けやすい
もう一つ注目したいのが雨水の流れです。
屋根に降った雨は全面を均等に流れるわけではありません。
瓦の形状や屋根の取り合いなどによって水が集まりやすい場所があり、そこには自然と「雨筋」ができます。
雨筋付近のラバーは、
雨で濡れる → 晴れて乾燥する → また濡れる
という状態を繰り返します。
水分もシーリング材の劣化要因の一つなので、雨水が頻繁に通過する部分では周囲とは違った劣化状態になる可能性があります。
そのため、ラバーが一直線に部分的に傷んでいる場合は、その上部から雨水が集中して流れていないか確認することも重要です。
原因④ 棟や屋根端部は「風」の影響も受ける
部分的な剥離の場合、風の影響も無視できません。
特に、
・棟付近
・ケラバ付近
・軒先付近
・屋根の角
・周囲に建物がなく風を受けやすい面
などは風圧の影響を受けやすい場所です。
瓦自体にわずかな動きが発生すると、それを固定しているラバーにも繰り返し負荷がかかります。
劣化して柔軟性を失ったラバーの場合、この小さな動きに追従できず、「瓦は割れていないのにラバーだけ剥がれる」という状態になることがあります。
原因⑤ 施工時の接着状態が場所によって違うケース
環境だけでなく、施工状態が原因の場合もあります。
シーリング材は施工時の下地状態やプライマー処理などによって接着性が変わり、プライマー処理が不十分だと接着不良から剥離につながることがあります。
屋根の場合も、
・瓦表面に汚れが残っていた
・湿った状態で施工した
・ラバーの厚みにムラがある
・接着面積が小さい
・施工箇所によって処理方法が違う
といった条件が重なると、同じ屋根でも特定部分だけ早く剥がれることがあります。
そのため、「南面だから紫外線が原因」と決めつけず、施工状態も含めて確認することが大切です。
部分的な剥がれを見つけたら「その場所」を見る
屋根ラバーの剥離を発見した場合、剥がれたラバーだけを見るのではなく、屋根のどこで発生しているかを見ることがポイントです。
例えば南面に集中しているなら紫外線や熱、雨筋に沿っているなら水分、棟や端部に集中しているなら風や瓦の動きが関係している可能性があります。
逆に屋根全体でランダムに剥がれている場合は、経年劣化や施工時の接着状態など、別の原因も疑う必要があります。
剥がれた部分を上からラバーで埋めればいい?
ここは注意が必要です。
剥がれた場所だけを見て、単純に上から大量のシーリング材を追加すればいいとは限りません。
瓦屋根には、内部へ入り込んだ雨水を排出するための経路があります。ラバーロックで必要な隙間まで塞いでしまうと、雨水の逃げ道を邪魔してしまう可能性があります。
そのため補修するときは、
「ラバーが剥がれているから埋める」ではなく、「なぜそこだけ剥がれたのか」を確認してから補修方法を決めることが重要です。
まとめ
屋根ラバーが部分的にだけ剥がれる場合、単純な経年劣化だけが原因とは限りません。
日当たりの強い場所では紫外線や熱、雨筋では水分、棟や屋根端部では風や瓦の動きなど、屋根の場所ごとにラバーへ加わる負担が違うため、劣化速度にも差が生まれます。
特に「一部分だけ極端に剥がれている」という状態は、その場所特有の環境や施工状態が影響している可能性があります。
屋根点検ではラバーの剥がれだけを見るのではなく、日当たり・雨水の流れ・瓦の動き・施工状態まで含めて確認することが、再発を防ぐポイントです。
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