吹付仕上げと左官仕上げ、夏の蓄熱量はどれくらい違う?
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「見た目は似ていても、夏の暑さは変わる?」
外壁の仕上げには「吹付仕上げ」と「左官仕上げ」があります。
どちらもデザイン性が高く人気ですが、「夏の暑さ」に関しては違いがあることをご存じでしょうか?
実は、外壁そのものがどれだけ熱をため込むか(蓄熱量)は、仕上げ方法だけでなく、厚み・材料・色によって変わります。
今回は、吹付仕上げと左官仕上げの蓄熱性の違いについて解説します。
蓄熱量とは?
蓄熱量とは、日中に受けた太陽熱をどれだけ壁がため込むかという性能です。
蓄熱量が多い外壁は、
・夜になっても壁が熱い
・室内へ熱が伝わりやすい
・エアコンの効きが悪く感じる
という傾向があります。
吹付仕上げと左官仕上げの違い

一般的には、
左官仕上げの方が厚みがあるため、熱をため込みやすいと言われています。
どれくらい違うの?
実際の数値で「○倍」というほど大きな差があるわけではありません。
条件にもよりますが、
・外壁表面温度
・壁内部の温度変化
・夜間の放熱時間
では違いが見られます。
例えば真夏の日射では、
・吹付仕上げ:夕方以降は比較的早く冷める
・左官仕上げ:夜まで暖かさが残りやすい
というケースがあります。
これは厚みがある材料ほど熱容量が大きいためです。
ただし「色」の方が影響は大きい
実は、
仕上げ方法よりも外壁色の方が温度差は大きくなります。
例えば、
・黒
・ダークグレー
・ネイビー
などは、
白系に比べて表面温度が10~20℃以上高くなることもあります。
つまり、
吹付か左官かより、何色を選ぶかの方が夏場の蓄熱には大きく影響します。
外壁材そのものも重要
さらに重要なのは、
仕上げよりも「下地」です。
例えば
・窯業系サイディング
・モルタル
・ALC
・コンクリート
では熱容量そのものが異なります。
同じ左官仕上げでも、
コンクリート下地とALC下地では熱の伝わり方が変わります。
凹凸があるほど熱が逃げやすい?
左官仕上げには独特の凹凸があります。
この凹凸によって
・風が当たりやすい
・放熱面積が増える
という効果もあります。
一方で、
凹凸が深いほど日射を受ける面積も増えるため、一概に「左官の方が涼しい」とは言えません。
遮熱塗料を使うと違いは小さくなる
最近は、
・遮熱塗料
・高反射顔料
を採用する住宅が増えています。
これらを使用すると、
吹付・左官どちらでも表面温度を抑えやすくなります。
特に濃色を採用する場合は、遮熱性能のある塗料を検討することで蓄熱の影響を軽減できます。
夏の暑さを抑えたいなら注目したいポイント
蓄熱を減らしたい場合は、次のポイントを意識すると効果的です。
・明るい色を選ぶ
・遮熱塗料を採用する
・通気工法の外壁にする
・屋根の遮熱対策も同時に行う
・軒や庇で直射日光を減らす
これらは、仕上げ方法以上に室内環境へ影響することがあります。
まとめ
吹付仕上げと左官仕上げを比較すると、左官仕上げの方が厚みがあるため、熱をため込みやすい傾向があります。ただし、その差は限定的であり、実際の住み心地には外壁の色・下地材・遮熱塗料の有無・通気工法などの要素がより大きく影響します。
夏の暑さ対策を考える際は、仕上げ方法だけに注目するのではなく、建物全体の仕様を総合的に検討することが、快適な住環境につながります。
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