漆喰を全部撤去しない補修、そのメリット・デメリットとは?
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
屋根の漆喰補修では、「古い漆喰をすべて撤去してから塗り直す方法」と、「古い漆喰を一部残したまま新しい漆喰を重ねる方法」があります。
「古い漆喰を撤去しないなんて手抜きでは?」と思われる方もいますが、実は状況によっては完全撤去しない方が適しているケースもあります。
今回は、古い漆喰を完全撤去しない補修のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
Contents
古い漆喰を完全撤去しない補修とは?
通常の漆喰補修では、
・古い漆喰を撤去
・下地を清掃
・新しい漆喰を施工
という流れになります。
しかし、
・劣化が軽微
・下地が健全
・密着性に問題がない
と判断された場合には、既存の漆喰を必要以上に削らず、浮いている部分だけ除去して補修する方法が採用されることがあります。
メリット① 瓦を傷めるリスクを減らせる
古い漆喰を完全に撤去する際は、スクレーパーやハンマーなどを使用します。
そのため、
・瓦の角が欠ける
・棟瓦が動く
・下地を傷つける
といったリスクが少なからずあります。
特に築年数が古い屋根では、瓦自体がもろくなっていることもあるため、必要以上の撤去作業を避けることで屋根への負担を軽減できるというメリットがあります。
メリット② 工事時間を短縮できる
既存漆喰を全面撤去する場合は、
・撤去
・清掃
・廃材処分
という工程が増えます。
一方、必要な部分だけを除去して補修する方法では、
工事時間を短縮できるため、
・足場期間が短くなる
・作業効率が良い
・天候リスクも減る
という利点があります。
メリット③ 廃材が少なく環境負荷も小さい
撤去した漆喰は産業廃棄物として処分されます。
全面撤去をしない場合は、
・廃材量が少ない
・処分費用を抑えられる
・環境負荷も軽減できる
というメリットがあります。
近年ではSDGsの観点からも、必要以上に撤去しない施工が評価されるケースもあります。
デメリット① 下地の状態が見えにくい
一番大きなデメリットは、
内部の状態を確認しにくいことです。
例えば、
・葺き土の崩れ
・雨水の侵入
・棟内部の劣化
などは、古い漆喰が残っていることで見逃してしまう可能性があります。
そのため、事前点検が非常に重要になります。
デメリット② 密着不良を起こす可能性
古い漆喰が、
・浮いている
・粉化している
・水分を含んでいる
状態で新しい漆喰を施工すると、
・剥離
・ひび割れ
・早期劣化
につながることがあります。
「撤去しない」のではなく、「残しても問題ない部分だけを残す」ことが重要です。
デメリット③ 厚塗りになりやすい
既存漆喰の上から施工すると、
どうしても厚みが増えます。
厚塗りになると、
・乾燥不良
・ひび割れ
・見た目が悪くなる
場合があります。
職人の技術によって仕上がりに差が出やすいポイントでもあります。
完全撤去が向いているケース
以下のような場合は、古い漆喰を完全撤去した方が安心です。
・漆喰が大きく剥がれている
・何度も補修されて厚くなっている
・雨漏りが発生している
・棟の積み直しを予定している
・下地の状態を確認したい
このようなケースでは、部分補修よりも全面的な補修や棟の積み直しを検討した方が、結果的に長持ちすることがあります。
完全撤去しない方が向いているケース
一方で、次のような場合は既存漆喰を活かした補修が適していることがあります。
・劣化が軽度
・下地が健全
・漆喰の密着状態が良い
・瓦への負担を減らしたい
・部分補修で十分対応できる
状況に応じて施工方法を選ぶことが、屋根を長持ちさせるポイントです。
「全部撤去する=正解」ではない
屋根工事では、
「全部やる方が良い」と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
建物の状態によっては、
・必要最低限の補修
・部分撤去
・全面撤去
のどれが最適かは異なります。
重要なのは、現状を正確に診断し、その屋根に合った工法を選ぶことです。
まとめ
古い漆喰を完全撤去しない補修には、多くのメリットがありますが、施工条件を誤ると耐久性が低下する可能性もあります。
メリット
・瓦への負担を軽減できる
・工期を短縮しやすい
・廃材や処分費を抑えられる
・軽度な劣化なら効率よく補修できる
デメリット
・下地の劣化を確認しにくい
・密着不良による剥離のリスクがある
・厚塗りによるひび割れが起こることがある
屋根の状態は住宅ごとに異なるため、「古い漆喰をすべて撤去する」「必要な部分だけ補修する」のどちらが適しているかは一概には決められません。現地調査で屋根の状態をしっかり確認したうえで、最適な補修方法を選択することが、長持ちする屋根づくりにつながります。
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