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屋根ラバーの正体|防水材ではなく“通気材”だった?知られざる役割と重要性

屋根工事豆知識

2025.12.09 (Tue) 更新


大阪の自社職人による安心・信頼の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理、専門店ラディエントです。大阪の谷町にある空堀通商店街の入り口にショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪このブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅・マンション・ビルの塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!

皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。

はじめに|ラバー=防水のイメージは誤解だった

屋根塗装の現場では、「ラバーを入れる=防水強化になる」と考えている施主様や一部の施工会社が今も少なくありません。ゴム素材でできていることから、“水を通さない=防水材”というイメージが先行しているのが理由です。
しかし実際には、屋根ラバーは防水材ではありません。その本質は、屋根材の内部にこもる湿気や熱を逃がすための“通気材”として扱われるものです。この認識を誤ると、施工仕様の判断を誤り、後の膨れ・剥離・結露などのトラブルにつながることがあります。

屋根ラバーが必要とされる背景|スレート屋根の構造的な弱点

スレート屋根は一枚一枚が薄い板状で、施工時には上下に重ねて貼られています。再塗装を行うと、この重なりの隙間が塗料で密閉されてしまうことがあります。本来、この隙間は

・雨水が侵入しても抜けるための排水路
・屋根材裏面の湿気を逃がすための呼吸口

という重要な役割を持っています。
しかし塗膜で完全に塞がると湿気が抜けず、内部が“蒸し風呂状態”になり、熱膨れや塗膜剥離の原因となります。ここで登場するのが屋根ラバーです。

屋根ラバーの本当の役割|湿気と熱の“逃げ道”を確保する通気材

屋根ラバーは、スレートの重なり部分に差し込んで塗膜同士が固着するのを防ぐスペーサーとして働きます。
このスペースが確保されることで、

・湿気が抜ける
・熱がこもらない
・塗膜が膨れない
・結露が内部に滞留しない

という屋根の呼吸機能が維持されるのです。

つまりラバーは、屋根を密閉するための“防水材”ではなく、通気と排水を妨げないための“呼吸材(通気材)”なのです。

なぜ誤解が起きるのか?業界特有の“名称の罠”

一般の方からすると、ゴム=ラバー=防水という連想が生まれがちです。また、屋根ラバーという名称自体が役割を想像しにくいため、誤解が広がった側面もあります。さらに、施工会社によっては説明が省略され、「ラバー入れとくので安心です」という一言で済ませてしまうケースも見られます。

しかし実務的には、ラバーを入れたから防水が強くなるわけでは絶対にありません。
ラバーはあくまで縁切りの代替手段であり、“通気確保”こそが存在意義です。

現場ではこれが違いを生む|ラバーを入れなかった結果

実際にラバーを入れずに施工した現場では、

・数年後に塗膜が浮き始める
・南面だけ膨れが発生する
・内部の湿気が逃げずカビ臭がする
といったケースが散見されます。
どれも原因は単純で、呼吸できない屋根は寿命が縮むという事実を証明しています。

まとめ

屋根ラバーは、その名称や素材の印象から「防水を強化する材料」と誤解されがちですが、実際の役割はまったく異なります。ラバーはスレート屋根の重なり部分に通気のための隙間を確保し、塗膜によって屋根が密閉されてしまうことを防ぐための“通気材”です。屋根内部に湿気や熱がこもると、塗膜の膨れや剥離、結露の滞留といったトラブルを引き起こし、結果として屋根塗装の寿命を大きく縮めてしまいます。ラバーはそれらのリスクを避け、屋根が本来持つ「呼吸する機能」を維持するために欠かせない存在なのです。

つまり、ラバーは屋根を守るための“封じ込める材料”ではなく、屋根材と塗膜の健全性を保つための“逃がす材料”。正しく理解し、適切に使用することで、塗装後のトラブルを未然に防ぎ、屋根全体の耐久性を飛躍的に高めることができます。

ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。

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