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なぜ剥離トラブルは起きるのか?フィラーとシーラーの違いで全てが分かる

外壁塗装豆知識

2025.12.29 (Mon) 更新


大阪の自社職人による安心・信頼の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理、専門店ラディエントです。大阪の谷町にある空堀通商店街の入り口にショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪このブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅・マンション・ビルの塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!

皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。

はじめに

外壁塗装において、「上塗り塗料がどれだけ高性能か」ばかりが語られてがちですが、実は塗膜寿命を左右する最重要工程は下塗りです。
その下塗り材として代表的なのが「フィラー」「シーラー」
しかし、両者の役割や適用場面を近藤してしまうと、塗膜剥離・早期劣化・吸い込みムラといった非常に高額なトラブルに繋がります。

本記事では、外壁の専門業者だからこそ知ってる、
フィラーとシーラーの本質的な違い・選定基準・施工の落とし穴まで徹底的に解説します。

フィラーとは?厚みを持たせて下地を整える「埋め材」

定義

フィラーとは、既存外壁の凹凸や細かなクラックを充填し、上塗りの仕上がりを整えるための下塗り材です。
主にモルタル壁に使用される傾向が強く、下地調整能力に優れています。

特徴

✅主用途
 →クラック補修・凹凸調整・塗膜の肉厚形成

✅塗膜厚
 →厚い(0.5~3mm)

✅対応下地
 →モルタル、リシン、吹付タイル等

✅主成分
 →アクリル樹脂+フィラー(無機粉体)

プロが語るメリット

・下地を「平滑化」でき、上塗りの美観が劇的に向上
・微細クラックを埋めるので、後々の再発リスクが低減
・肉厚によりクッション性が生まれ、外壁の動きに追従しやすい

デメリットと注意点

・厚みが取れる反面、乾燥時間が長い
・密着力はシーラーより劣るため、吸い込みが激しい壁には不向き
・不必要に塗ると塗膜の膨れや割れの原因になる

シーラーとは?塗膜密着を確保する「接着剤」的存在

定義

シーラーとは、既存の外壁と上塗り塗料をしっかり密着させるための下塗り材です。
名前の由来は「seal=密閉する」から来ています。

特徴

✅主用途
 →下地の吸い込み止め・密着性向上

✅塗膜厚
 →ほぼない薄膜

✅対応下地
 →窯業系サイディング、モルタル、金属ほぼ全般

✅種類
 →水性・油性・透湿型・造膜型など多様

プロが語るメリット

・密着力が非常に高く、剥離トラブルを防止
・吸い込みムラを抑え、塗装仕上げが均一
・サイディングにはほぼ必須

デメリットと注意点

・クラック補修能力はない
・旧塗膜の劣化が激しい場合、1回塗りでは不足
・乾燥不足のまま上塗りすると塗膜の白化、密着不良の原因に

実際の施工現場での使い分け戦略

ケース①

築30年以上のモルタル外壁+ヘアクラック多数
→フィラー必須

理由:クラック埋め+凹凸の平滑化が必要

ケース②

窯業系サイディングの再塗装
→シーラー必須

理由:吸い込み止めと密着確保が生命線
※ここでフィラーを使うと剥離や塗膜割れの危険性が急上昇

ケース③

旧塗膜がチョーキングで粉状化
→浸透型シーラーで下地強化が最適

プロがよくやる「禁じ手」と施工トラブル例

フィラーで密着性を補おうとする
→物性の目的が違うため、数年以内に剥離しやすい

シーラーをケチって1回塗り
→仕上がりムラ・塗膜痩せ・艶ムラが発生

乾燥時間を守らない
→表面だけ乾いて内部が未硬化→塗膜の老化加速

下塗りは魔法ではありません。役割を理解し、適材適所が全てです。

まとめ

フィラーとシーラーは、どちらも「下塗り材」というカテゴリに属しますが、目的・性能・使うべき壁がまったく違います。

・下地を整えたい→フィラー
・密着を強化したい→シーラー

この判断を誤ると、塗装後わずか数年で剥離・クラック再発・塗膜崩壊といった最悪の結果につながります。
したがって、下塗りの選定こそが外壁塗装の寿命を左右する最大の分岐点なのです。

ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。

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