波板が劣化する本当の理由とは?知らないと損をする屋根・外装材の落とし穴
2025.12.03 (Wed) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
波板は、カーポートの屋根やテラス、勝手口の雨除けなど、住宅のあらゆる場所で活躍する便利な建材です。透明性があり採光性も高く、費用も安価で施工も比較的簡単なことから、多くのご家庭で採用されています。しかし、見た目が単純な波板ほど「劣化」が目立ちやすく、交換サイクルも短いという事実は意外と知られていません。
本記事では、波板がどのように劣化していくのか、専門業者が現場で直面するリアルな事例を交えながら、その原因と対策を詳しく解説します。
Contents
波板の素材と劣化スピードの関係
塩ビ波板(塩化ビニル)
塩ビ波板はホームセンターで最も手軽に購入できる波板で、価格が安い点が最大の魅力です。しかし、その反面、紫外線に対する体制が極めて弱く、外部環境の影響を直に受けやすいという大きな弱点を持っています。紫外線を浴び続けることで、樹脂内部の分子が徐々に分断され、柔軟性が失われていきます。
その結果、採光性の低下(白化現象)→硬化→割れや欠けの発生と、劣化が加速度的に進行します。特に夏場は波板表面温度が60℃以上になることもあり、熱膨張と収縮の繰り返しが応力集中を引き起こし、ビス周りからひび割れが起きやすくなります。
耐久年数は3~5年後程度と短く、外部環境が厳しい地域ではさらに縮まることもあります。
ガラスネット入り塩ビ波板
ガラス繊維を内部に編み込んだタイプの塩ビ波板は、通常の塩ビより引張強度・耐衝撃性が大幅に向上しています。そのため、強風地域や、物がぶつかりやすいカーポートなどで使用されることが多い素材です。
しかし、耐候性の本質は「塩ビベース」であるため、紫外線による分子劣化という宿命からは逃れられません。強度が高いため割れにくい反面、劣化が進むと内部に編み込まれたガラス繊維が光を乱反射し、白濁がより目立ちやすくなるという特徴があります。また、経年劣化により波板の反りが大きくなり、隙間から雨水が浸入するケースも発生します。
耐久年数は5~7年程度と塩ビより長いですが、透明度維持という観点ではポリカに劣り、交換サイクルは決して長くありません。
ポリカーボネート波板(ポリカ)
波板の中で最も高耐久なのがポリカーボネート製です。航空機の窓や防弾板にも使われるほど高強度素材で、耐衝撃性はガラスの約200倍と言われています。また、紫外線カット層を持つ製品が多く、紫外線による分子破壊が大幅に抑制される点が最大のメリットです。
ポリカ波板は、透明性の維持力が圧倒的に高く、10~15年経過しても見た目の変化が少ないのが特徴です。さらに柔軟性が高いため、熱膨張収縮のストレスにも耐えやすく、固定ビス周辺に応力が集中しにくい構造になっています。
価格は塩ビの約2~3倍になる場合もありますが、交換頻度や光の透過率維持を考えると、長期的には最もコストパフォーマンスが高い素材と言えるでしょう。
波板劣化の代表的な症状
①波板が白く濁る(白化現象)
紫外線を浴び続けると樹脂内部の分子結合が破壊され、光の乱反射が起こり透明度が低下します。
特に塩ビ波板は紫外線ダメージに弱く、わずか数年で白化が進行します。
②割れ・欠け・穴あき
波板は見た目より衝撃に弱い建材です。劣化が進むと柔軟性が失われ、鳥が乗るだけで割れる、風で飛んできた小石で穴が空くといった事例も珍しくありません。
③波板の端部が風でバタつく
支持間隔が広すぎる施工や、フックボトルの劣化・締め付け不良によって起こる典型的な症状です。
特に古い波板は反りやすく、隙間から雨水が浸入する原因にもなります。
④錆びた固定金具からの腐食連鎖
波板自体は樹脂製でも、金属のフックボトルやビスが錆びると、それが雨水を吸い込み、躯体(木部)まで腐らせるケースがあります。
波板が劣化する根本メカニズム
波板の劣化は、単に「古いから」ではありません。以下の複数の要因が複雑に絡み合って進行します。
1.紫外線による樹脂の分子破壊
2.熱膨張・収縮の繰り返し
3.施工不良による応力度集中
4.雨水の滞留・毛細管現象
5.周辺環境(海沿い・工事地域の有害ガス)
特に紫外線×熱変動のWダメージが強烈で、夏場の波板表面温度は60℃を超えることも。
この温度差が1年中繰り返されることで、素材は確実に脆くなっていきます。
波板交換を後回しにすると起きるリスク
・割れた波板から雨が入り、軒天や母屋が腐る
・強風で破片が飛び、隣家の車や窓ガラスを破損させる
・雨除け機能が失われ、玄関や勝手口が滑りやすくなる
・白化した波板で採光性が低下し室内が暗くなる
波板交換は「安い工事だから後回し」になりがちですが。放置すると建物全体の劣化につながる非常に危険な部位です。
まとめ:波板は「軽い建材」だからこそメンテナンスが命
波板は「軽くて安い」イメージがありますが、そのシンプルさゆえに環境ダメージをまともに受けやすい建材です。
見た目の劣化が表れた時点で、性能はすでに大きく低下している場合が多く、早めの交換が建物を守る最大のポイントです。
もし現在お使いの波板が白く濁ってきた・バタつく音が気になる・金具が錆びているなどの症状がある場合、それは交換のサインです。後回しにせず、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。大阪で外壁塗装するならお気軽にラディエントにお問い合わせ下さい。戸建ての他にもマンション、ビル、店舗、工場にも幅広く対応しております。
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