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外壁材ごとに違う“凍害リスク”とは?知らないと危険な冬の劣化ポイント完全解説

豆知識

2025.11.27 (Thu) 更新


大阪の自社職人による安心・信頼の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理、専門店ラディエントです。大阪の谷町にある空堀通商店街の入り口にショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪このブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅・マンション・ビルの塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!

皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。

―施工業者が必ず知っておくべき「冬の劣化とメカニズム」を徹底解説―

冬季の外壁トラブルの中でも、最も厄介で見落とされがちなものが凍害(凍結融解による破壊)です。
凍害は一度発生すると内部から崩れて進行し、表演補修だけでは止められないケースも少なくありません。特に、近年の住宅は外壁材の種類が多様化しており、材質ごとにリスクポイントが全く違います。

この記事では、外壁材別に「どこを重点的に見るべきか」「どこに水が入るのか」「実際の現場でよく起きるパターン」まで専門的に深堀りして解説します。

窯業系サイディングの凍害

窯業系サイディングは日本で最も普及していますが、凍害にも最も弱い外壁材のひとつです。

気をつけるべきポイント(プロ向け)

①目地シーリング劣化→吸水→パネル内部で凍結膨張

窯業系は吸水性のある素材のため、シーリング劣化から水が内部に入ると、冬場の0℃付近で膨張→ひび割れ→さらに吸水→劣化加速という負の連鎖になります。
特に釘頭周り・窓周りは「ピンポイント吸水」が多く、局部破壊が起きやすい部位。

②日陰面・北面の凍結融解サイクルが多い

北面や1階の出隅部は日照が弱く、凍って溶けてを何度も繰り返すため、同条件でも南面より破壊が早いです。

③塗膜の吸水しやすい劣化パターンに注意

チョーキングよりも厄介なのは

・クリア塗装の劣化
・マイクロクラック(微細ひび割れ)
・端部の塗膜薄膜化

これらは塗装していても吸水しやすく、凍害を招きます。

凍害で起きがちな症状

・板の端部がボロボロに崩れる
・スリット状の細かいクラック
・表面だけ剥がれてカサブタ状になる
・コーナー材の膨れ、浮き

対策

・シーリングは高耐候(変成、特に高耐久グレード)へ変更
下塗りは透湿系+吸い込み止めを意識
・クリア塗装の場合は外壁の含水チェックは必須
・釘頭、ビス頭の個別シール処理

モルタル外壁の凍害

モルタル外壁は「凍害に強い」というイメージがありますが、実際にはひび割れ→吸水→凍結膨張が極めて起こりやすい素材です。

気をつけるポイント

①ヘアークラックからの吸水

モルタルは乾燥収縮で必ずクラックが入り、そのクラックが毛細管現象で吸水します。
冬場はその水が内部で凍って体積が増え、モルタル表面を押し出す形で剥離。

②左官仕上げ特有の厚みムラ→局所剥離

モルタル厚が薄い部位ほど冷えやすく、凍害でパリパリと浮きやすい。

③藻や苔がある場所は「湿潤状態で凍害確定」

苔=常に湿っている=凍る準備が整っている状態。
特に北面や庇下に多く、表面剥離(スケーリング)が起きやすい。

モルタル凍害の典型症状

・表面のパラパラ剥がれ(スケーリング)
・浮き、爆裂
・塗膜が膨らんで中が空洞

対策

・クラック補修はUカット+シーリングが理想
・下塗りはシーラーよりフィラーが有利(厚膜化)
・含水率が高い場合は乾燥期間を長く取る(冬場は特に)

ALCパネル(軽量気泡コンクリート)の凍害

ALCは多孔質で、凍害のリスクが非常に高い外壁材です。
特に戸建て用50mm板は凍害で深刻な劣化が進みやすい傾向があります。

気をつけるべきポイント

①ALCは吸水しやすいスポンジ構造

内部に無数の気泡があり、水が入ると内部で凍結→パネルが割れる・剥離するという最悪のパターンに。

②目地シール切れ=致命傷

ALCは目地が命。シール切れした瞬間から水が入り始め、凍害での板の端部が崩壊。

③塗膜劣化は高確率で凍害を誘発

特に無機・フッ素の硬い塗膜でマイクロクラックが入っているパターンは要注意。

ALC凍害のよくある症状

・パネル端部がボロボロ崩れる
・目地周りが陥没
・表面の大小クラック
・パネル内部が空洞化

対策

・高耐久シーリング+三面接着防止(ボンドブレーカー)必須
・下塗りは透湿系シーラーで含水を安定化
・塗り替え時は雨の日の含水率測定がマスト
・日陰面は特に厚膜仕様で施工

タイル外壁(湿式・乾式)の凍害

タイルは「耐久性が高い」「メンテナンスフリー」と勘違いされがちですが、凍害には明確な弱点があります。

気をつけるべきポイント

①目地モルタルの吸水→凍害→ひび割れ

タイル自体は強いですが、目地が吸水して凍ると破壊の原因になります。
また、目地劣化→水浸入→裏側で凍結すると、タイルがボコッと浮く爆裂現象が起こります。

②器具の取り合い・タイル割付の隙間は吸水ポイント

タイル割りの悪い部分、器具まわり(配管・フード・サッシ)には微細な隙間から水が入り、凍害で表面の接着が破壊されます。

③エフロ(白華)は凍害の予兆になることが多い

白華=水が動いている証拠。
つまり凍害被害の入口になりやすい。

タイル凍害の症状

・タイルの浮き、剥落
・目地の大きな割れ
・白華(エフロ)
・耳部分(端部)が欠ける

対策

・目地充填の再施工
・タイル浮きはエポキシ樹脂注入が最適
・雨樋、換気フードの取り合いを重点的に止水
・躯体クラックはUカット補修後にタイル復旧

金属サイディング(ガルバリウム等)の凍害

金属系は「凍害とは無縁」と思われていますが、実は下地が凍害を受けやすい外壁材でもあります。

気をつけるべきポイント

①金属の裏側の断熱材・胴縁が凍害の本体

金属自体は凍らないものの、裏側に回った水が凍って胴縁や断熱材を破壊するパターンが多いです。

②ジョイント部のコーキング不良→内部結露→凍結

金属は結露しやすく、冬は内部が氷点下になりやすい。
塗膜劣化よりもジョイント・役物の取り合いの方が危険。

③ガルバの切断面のサビが凍害を呼ぶ

切断面がサビ→表面が荒れる→水が保持される→凍害という連鎖で、冬場に局所劣化が進みます。

金属系の凍害症状

・胴縁腐朽(見えないが最も危険)
・金属の変形や微細な浮き
・内部結露による断熱材の劣化
・サビの進行(特に切断面)

対策

・役物(入隅・出隅・水切り)周りの止水管理が生命線
・切断面は防錆処理+タッチアップ必須
・胴縁通気を確保して内部の凍結水分を逃がす

コーキングは高耐候品を使用

まとめ|凍害は“吸水ポイント”を特定できるかが勝負

外壁材の種類によって、
どこに水が入るか、どこで凍るか、どこが破壊されるか
は全く異なります。

しかし共通して言えるのは、

凍害は「吸水+凍結」の二段構え で必ず起こる

ということです。

✔ シーリング劣化
✔ クラック
✔ 端部の吸水
✔ 日陰の冷え込み
✔ 塗膜の吸水劣化

これらを冬前にチェックしておくだけで、
凍害による数十万円規模の補修を未然に防げます。

ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。

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