神社・お寺の外壁塗装とは?伝統建築を守るための専門技術と重要ポイント
2025.11.19 (Wed) 更新
大阪の自社職人による安心・信頼の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理、専門店ラディエントです。大阪の谷町にある空堀通商店街の入り口にショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪このブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅・マンション・ビルの塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!
皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
日本の神社やお寺は、木造建築・伝統建築の集大成であり、地域の象徴として長年愛されてきました。しかし、年月の経過とともに、外壁の色あせ・木部の腐食・漆喰の劣化・苔の発生・雨漏りなど、自然環境によるダメージが避けられません。
そこで欠かせないのが、専門性の高い外壁塗装です。一般住宅とは異なり、神社・仏閣には建築様式ごとの配慮や歴史的価値観への理解、色彩の伝統が求められるため、通常の外壁塗装よりも慎重に進める必要があります。
この記事では、神社やお寺の外壁塗装の特徴・注意点・最適な工法を、専門業者視点で詳しく解説していきます。
Contents
- 神社・お寺の外壁塗装が必要な理由
- 木部の腐朽・シロアリを防ぐため
- 漆喰壁・土壁のひび割れ補修が避けられない
- 景観・神聖さを保つため
- 神社・お寺の外壁塗装の「一般住宅と違う」ポイント
- 伝統色(日本古来の色)を忠実に再現する
- 木材の種類によって塗料を選ぶ必要がある
- 雨仕舞(排水計画)を重視する
- 足場も大型で特殊仕様
- 神社・お寺の外壁の主な素材別:最適な塗料と施工方法
- 木部(社殿・本堂・拝殿・山門など)
- 漆喰・土壁
- 金属部(屋根・樋・装飾金物)
- 実際の施工手順(一般的な流れ)
- 神社・お寺の外壁塗装でよくあるトラブルと対策
- ①色のイメージと違う(伝統色の再現不足)
- ②木部の塗膜が早く剥がれる
- ③シックのひび割れが再発する
- ④苔・藻がすぐに再発する
- 神社・お寺の外壁塗装の適切なタイミング
- まとめ:神社・寺院の外壁塗装は専門性の高い仕事
神社・お寺の外壁塗装が必要な理由
木部の腐朽・シロアリを防ぐため
多くの神社仏閣は木材が主要構造です。紫外線・雨・湿気に長期間さらされると、木部の劣化・変色・割れ・腐朽菌の繁殖が避けられません。木部保護塗料によって油分を補い、防腐・防虫・防カビ性能を付加させることは、建物寿命を大きく左右します。
漆喰壁・土壁のひび割れ補修が避けられない
お寺によく使われる漆喰・土壁は、素材特性上、乾燥収縮や地震でひび割れしやすい素材です。
細かなクラックの放置は雨漏りの原因になるため、既存の仕上げを尊重しつつ補修+塗装が重要です。
景観・神聖さを保つため
神社の「朱色」や寺院建築の「黒色・茶色・白漆喰」は、見た目以上に文化的象徴です。色褪せや汚れは参拝者の印象を大きく左右するため、定期的な塗り替えは必須です。
神社・お寺の外壁塗装の「一般住宅と違う」ポイント
伝統色(日本古来の色)を忠実に再現する
神社に多い「朱色」「丹色」、寺院の「黒漆」「弁柄色」などは、既存色・文化財色を再現する色調整が必要です。
通常の塗料メーカーの既製色では合わないため、
・色見本による調色
・現場での微調整
・日光、影での色差確認
などを行うため、一般住宅とは違ったプロセスになります。
木材の種類によって塗料を選ぶ必要がある
檜・杉・ケヤキ・松など、寺社建築ではさまざまな木材が使われます。
木材の密度・油分・吸い込み具合が異なるため、浸透形or造膜系のどちらかが適切か見極める必要があります。
雨仕舞(排水計画)を重視する
破風・鼻隠し・斗(ます)・肘木(ひじき)・軒天など、複雑な構造が多く、水が溜まりやすい箇所は塗膜が劣化しやすい特徴があります。
そのため、寺社塗装では、「美観目的の塗装」ではなく「劣化を防ぐ塗装」が中心となります。
足場も大型で特殊仕様
境内の広い敷地に対応した大型足場や、石碑・灯籠・参道を傷つけない搬入ルートの計画など、足場設計が高度になります。
神社・お寺の外壁の主な素材別:最適な塗料と施工方法
木部(社殿・本堂・拝殿・山門など)
木部は吸い込みと紫外線に弱いため、以下のような塗料が多く使われます。
・浸透型木部保護塗料(ガードラック、キシラデコールなど)
・防虫、防腐性能を持ったオイルステイン
・神社特有の弁柄色を再現する造膜系ウレタン塗料
★ポイント
木目を生かすか、塗りつぶすかで塗料の種類が変わります。
漆喰・土壁
漆喰壁のひび割れ補修→シーラー→漆喰専用塗料といった流れが一般的です。
・呼吸性の高い塗料
・透湿性がありつつ吸水しにくい材料
・汚れがつきにくい機能性塗料(光触媒など)
を選ぶと耐久性が大きく向上します。
金属部(屋根・樋・装飾金物)
古い寺社には銅板・鋼板・真鍮が多く、専門的な下地処理が必要です。
・ケレン(旧塗膜・サビ落とし)
・エポキシ錆止め
・仕上げ2回塗り
特に鋼板の緑青を残すか再塗装するかは、施主側と要相談です。
実際の施工手順(一般的な流れ)
①現地調査(外壁の劣化診断・材質判定・雨漏りチェック)
②色の再現打合せ(既存色・伝統色の調色)
③足場仮設・高圧洗浄
④木部・漆喰・金属ごとの下地補修
⑤下塗り(シーラー・防腐剤など)
⑥中塗り・上塗り
⑦細かな装飾部や匠部の仕上げ
⑧最終検査・施主との立ち合い確認
⑨足場解体・清掃
※神社・仏閣は凹凸構造が多いため、細部の刷毛作業が非常に多く、一般住宅よりも労務量が増えます。
神社・お寺の外壁塗装でよくあるトラブルと対策
①色のイメージと違う(伝統色の再現不足)
事前の色サンプル+日光での確認+試し塗りが必須。
②木部の塗膜が早く剥がれる
含水率が高いまま塗装すると、確実に剥がれます。
湿気・乾燥・日射時間を考慮した施工時期が重要。
③シックのひび割れが再発する
構造的な振動・収縮が原因。
塗装だけでなく、下地の割れ補修+微弾性フィラーが効果的。
④苔・藻がすぐに再発する
境内特有の湿気が原因。
防藻・防カビ塗料の採用がおすすめ。
神社・お寺の外壁塗装の適切なタイミング
一般的には10~15年周期が目安ですが、建物の材質によっては5~8年で再塗装が必要な場合もあります。
特に以下の症状が出たら早めの調査をおすすめします。
・色褪せ、チョーキング
・木部の黒ずみ
・ひび割れ、欠損
・雨染み(縦スジ)
・苔、藻の発生
・塗膜の剥がれ
まとめ:神社・寺院の外壁塗装は専門性の高い仕事
神社・お寺は、一般住宅よりも文化性・歴史性・材料特性・伝統色の再現など、求められる技術が非常に高い分野です。
適切な塗装を行うことで、建物は次の世代へと受け継がれ、地域の象徴として長く愛されています。
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