バルコニーのよくあるトラブルを徹底解説!
2025.11.17 (Mon) 更新
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バルコニーは、外壁や屋根とは違い、人が乗る「居住空間」でありながら、屋根と同じレベルで雨・紫外線の影響を受ける特殊な場所です。そのため、住宅の部位の中でも特にトラブルが多く、雨漏り・防水層の破断・タイルの浮き・勾配不良・排水口の詰まり・笠木の腐食など、複合的な劣化が発生しやすいのが特徴です。
ここでは、建築のプロが実際の現場で遭遇するよくあるトラブルとそのメカニズムを、分かりやすく・詳しく解説します。
Contents
雨漏り(発生率No.1)
バルコニーで最も多いトラブルが雨漏りです。雨漏りは1つの原因だけで起こることは珍しく、複数の要素が重なって発生します。
◆主な原因
①サッシ下(開口部)の処理不良
・内部の立ち上がりが不足
・防水シートの重ね代不足
・サッシ周りのシーリング劣化
・サッシ下地の腐食
サッシ下は弱点になりやすく、見た目はキレイでも内部が腐っているケースが非常に多いです。
②笠木(かさぎ)からの浸水
笠木は「外部の蓋」の役割を持ちますが…
・継ぎ目のシーリング切れ
・取り付けビスの穴
・下地材(木)の腐食
・外壁との取り合い処理不良
これらが原因で、壁内部に水が入り、バルコニー下の天井に雨染みが出ることが多いです。
③防水層の劣化・ひび割れ
・FRP防水のクラック
・ウレタン防水の剥離
・塩ビシートの端末めくれ
・トップコートの消耗
特にFRPは硬いため、家の揺れや下地の動きに追従しにくく、細かいヒビが発生しやすい部材です。
④タイルバルコニーの内部浸水
タイル仕上げの場合、表面がキレイでも…
・タイルの目地割れ
・目地から水が吸水
・タイル下(モルタル層)に水が滞留
・隠れている防水層が徐々に劣化
・気づいた時には「下階が腐食」
という流れが非常に多いです。
⑤立ち上がり不足
防水の基本は立ち上がり高さ150mm以上ですが、古い家は100mm以下のものも多く、雨が吹き込むと簡単に浸入します。
排水不良(ドレン詰まり・勾配不良)
バルコニーの排水トラブルは雨漏りと同じくらい深刻です。
◆主な原因
①ドレン(排水口)のゴミ詰まり
・落ち葉
・砂埃
・ベランダで洗濯をする家庭の繊維くず
・小さい虫や土
これらが蓄積するとプール化し、防水層が早く劣化します。
②勾配不良(水平or逆勾配)
本来は水の流れを作るために1/100~1/50の勾配が必要ですが…
・新築時の施工ミス
・下地の沈下
・住宅の歪み
これにより、水たまり→劣化加速→ピンホール発生→雨漏りという悪循環になります。
③ドレン金物の劣化
・金属部がサビて破断
・シーリングや接合部の隙間
・ゴムパッキンの劣化
古い家ではここが雨漏りの本丸なことが多いです。
防水層の膨れ・浮き・剥離
防水層の不具合も非常に多いトラブル。
◆主な原因
①下地の含水率が高い
乾いていない下地に防水すると…
・内部の水分が蒸発して膨れ
・塗膜が剥離
・数カ月で再施工が必要になることも
施工前の含水率チェックが重要です。
②紫外線による経年劣化
・トップコートが粉化
・塗膜が薄くなる
・FRPが露出
特に南面バルコニーは劣化が早い傾向があります。
③施工ミス(塗膜厚不足・乾燥不足)
ウレタン防水は特に…
・所定の膜厚が確保されていない
・乾燥前に歩いた
・気温、湿度の管理不足
これらが原因で剥離が起きます。
タイルの浮き・割れ・凍害
タイル仕上げのバルコニーは見た目が良い反面、以下のトラブルが多いです。
◆主な原因
・躯体の動きにタイルが追従しない
・目地から水が浸入
・下地モルタルが湿気を吸う
・寒冷地では凍害でタイル破損
・タイル下の空洞化(浮き音がする)
タイルは硬いため、ひび割れが表面化しやすいのが特徴です。
笠木・手すり周りの腐食
バルコニーの中でも見逃されがちな部分ですが、雨漏りの原因として非常に多いのがここ。
◆主な原因
①シーリング切れ
笠木継ぎ目のシーリングは7~10年で劣化します。
②ビス穴からの浸入
外壁に刺さっているビスは、サビ・揺れ・木下地の腐食でゆるむことが多い。
③下地材の腐食
内部の木材が腐ると、笠木が浮いてガタつくようになります。
手すり取り付け部の雨水浸入
アルミ手すりの取り付け部は、金具を外壁に固定する構造のため、シーリング劣化が原因で雨が入ります。
・壁内の断熱材が濡れる
・内部の木材が腐る
・室内側の壁に雨染みが出る
というケースも多いです。
経年による構造体の劣化(下地腐食)
防水層よりも深刻なのが、構造体が腐っているケース。
・バルコニー床の合板が腐る
・根太(木材)がボロボロ
・歩くとフワフワする
・最悪の場合はバルコニー落下の危機
特にタイル仕上げの雨漏りを放置したケースは下地腐食が起きやすいです。
トラブルを防ぐために必要な点検項目
✔ 防水層のひび割れ
✔ 立ち上がりの高さ
✔ ドレン周りの破断
✔ タイルの浮き音
✔ 笠木・手すりのシーリング
✔ 外壁との取り合い
✔ 勾配(水平になっていないか)
このあたりを定期的に確認するだけで、深刻なトラブルをかなり防げます。
まとめ
バルコニーは「雨漏りが最も多い部位」と言われるほど、トラブルが発生しやすい場所です。
特に多いのは以下の5つ:
1.雨漏り(サッシ下・笠木・防水層・タイル下)
2.排水不良(ドレン詰まり・勾配不良)
3.防水層の剥離・膨れ
4.タイルの浮き・割れ・凍害
5.笠木・手すり周りの腐食
これらは複合的に悪化し、気づいたときには下地腐食や室内漏水という大きなトラブルになることも珍しくありません。
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