見落としがちな「立ち上がり」が雨漏りを防ぐ
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
—— 防水工事における「立ち上がり」の重要性を徹底解説 ——
住宅のバルコニーやベランダ、屋上などの防水工事では、ついつい床面ばかりに目が行きがちです。
確かに床面の施工品質は非常に重要ですが、
実は雨漏りリスクが最も高いのは「立ち上がり」部分であることをご存じでしょうか。
立ち上がりとは、防水面である床から外壁側へと垂直に立ち上がる部分を指し、
ここにしっかり防水処理を施すことで、水の浸入を食い止める「最終防衛ライン」となります。
この立ち上がりが適切に施工されていなかったり、補強が不足していたりすると、
外観は綺麗でも内部では水が回り、知らないうちに建物を傷めてしまうことも少なくありません。
そこで今回は、この「立ち上がり」について、
その役割・構造・施工上の要点・よくある不良ケースなどを、
専門的ながらも分かりやすく解説していきます。
Contents
そもそも「立ち上がり」とは
防水工事における立ち上がりとは、
床(水平面)から壁(垂直面)へと連続する防水層を確保する部分を指します。
例えるなら、浴槽の縁に高い壁があることで水が溢れにくくなるのと同じで、床だけでなく周囲の壁部分にも防水が施されることで、
雨水が逆流したり、風で吹き込んだりしても、防水層内部へ侵入しないよう守ってくれる構造です。
普段あまり気にされない箇所ですが、この立ち上がりが十分な高さを確保できていない場合、
どれだけ優れた塗膜やシートを床に施工しても、水が溜まりやすい壁際から浸水が起こる可能性があります。
つまり、立ち上がりは
防水の品質を左右する最も重要な部分と言っても過言ではありません。
なぜ立ち上がりが重要なのか
立ち上がりは、床面以上に水の影響を受けやすく、
さらにさまざまな部材との取り合いが多いため、
雨漏りリスクが高い“弱点部位”といえます。
① 水が溜まりやすく流れにくい
床面は勾配が確保されていることが多いですが、立ち上がり付近の入隅部分は水が滞留しやすく、乾燥しにくい環境となります。
わずかな隙間でも水が溜まることで劣化が加速し、防水層にひび割れが生じるリスクが増加します。
② 入隅に応力が集中しやすい
床(水平面)と壁(垂直面)が交差する入隅は、建物の動きや温度変化の影響を受けやすい部分。
そのため、ひび割れ・剥離・膨れが起きやすく、補強や膜厚の確保が極めて重要です。
③ サッシ・笠木・配管が絡み複雑
立ち上がり周辺は、
・サッシ
・笠木
・ドレン(排水)
・配管
などとの取り合いが多く、納まりが非常に複雑になります。
わずかでも処理が甘ければ、その隙間から水が侵入し、内部を伝って室内にまで到達してしまいます。
「床はしっかりしているのに雨漏りする」
この原因の多くは、立ち上がり部分の施工不良です。
立ち上がりの高さ基準
建築基準やメーカー仕様では、立ち上がりの高さについて以下が目安とされています
最低でも100mm(10cm)以上、可能なら150mm以上
なぜ高さが必要かというと、大雨による吹込みや排水詰まりによって一時的に水位が上昇した際、
低い立ち上がりだと越水して防水層内部に水が侵入する恐れがあるからです。
特に、サッシ下端より防水が低い場合、
サッシ → 壁内部 → 室内へと
水が流れ込み、雨漏りが発生します。
工法別|立ち上がりの施工ポイント
立ち上がりの施工は、防水工法によって異なります。
ウレタン塗膜防水
・入隅にコーキングや補強布を施工
・膜厚を確実に確保
・サッシ下端より上へ立ち上げ
柔軟性が高い一方、膜厚不足で破断するリスクがあるため、入隅の補強は必須。
FRP防水
・メッシュ(ガラスマット)で強度確保
・入隅は複数層で補強
・剛性が高い分、動きに弱い
強いが硬いため、動く部位との相性に注意。
シート防水
・シートを立ち上げて端末金物で押さえる
・接続部のテープ処理
・絡み代(重ね代)が重要
剥離が起きると水が広がりやすいので端末処理が命。
アスファルト防水
・多層構造で安全性は高い
・端部金物・防水層の立ち上げが必須
重量と施工環境から、主に屋上で使用。
よくあるトラブル
入隅のひび割れ
動きが集中する部分で、膜厚不足や補強不足が原因。
放置すると水が侵入し、内部を腐朽させる。
サッシ下からの浸水
立ち上がりがサッシ下端より低い施工で起こる典型事例。
最も多い雨漏りポイントで、早急な対策が必要。
シート剥離
シートが浮くと、その下に水が回り、広範囲で浸水が進行する危険あり。
笠木周りからの浸水
笠木の継ぎ目や隙間から水が入り、立ち上がり裏を伝って壁内へ侵入。
サビ・腐朽・白蟻などの原因になる。
プロが現場で見る「立ち上がりチェック」
・立ち上がり高さは100〜150mm確保
・サッシ下端より上に施工しているか
・入隅補強(シール・メッシュ)はあるか
・ドレン周りは補強・改修ドレン対応済みか
・端末の押さえ金物があるか
・防水が切れている箇所はないか
・膨れ・剥離・変色がないか
ひとつでも不備があれば、雨漏りリスクが高いと判断されます。
まとめ
防水工事において
「立ち上がり」は、床面以上に重要な部位です。
立ち上がりの施工が甘かったり、補強が不足していたりすると、
外見はきれいでも内部に水が回り、構造材を傷め、やがて大きな雨漏りへとつながります。
特に
サッシ・笠木・配管・ドレンなどとの取り合いは、最も不具合が起こりやすいポイント。
逆に言えば、これらをきちんと施工し、適切な高さの立ち上げ+入隅補強+端末処理が徹底されていれば、
大きなトラブルは避けられます。
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