アルミサッシ塗装で可動部を塗ってはいけない本当の理由
2025.11.06 (Thu) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
アルミサッシは、住宅の開口部を構成する重要な建材であり、その美観・機能性は住まいの快適性に直結します。
しかし、外観改善の目的でサッシを塗装するとき、「どこを塗って良くて、どこを塗ってはいけないか」が正しく理解できていないと、施工後にトラブルを招く可能性があります。
特に、サッシは構造上可動部が極めて多い部材のため、不用意に塗装して良い場所は意外と少ないのが現実です。
この記事では、塗装業者でも見落としがちな「塗らない方が良い部位」とその理由を、具体的な事例や対策とあわせて詳細に解説します。
Contents
アルミサッシは「塗装できる素材」だが、塗装すべき場所は限定的
アルミは腐食に強く、サッシとして高い耐候性を持つ一方、表面は硬い酸化皮膜(アルミナ層)で覆われているため、塗料が密着しにくい素材です。
さらに、開閉や摩擦が頻繁に起こる部位が多いため、塗膜が擦れ・剥がれ・破断しやすいという性質を持ちます。
つまり、「アルミサッシは、塗れるが、なんでも塗っていいわけではない」という制約を理解することが大切です。
塗らない方が良い部位と、その理由
①レール(上・下)
レールは、サッシが開閉する際に金属・樹脂・ゴムなどが直接擦れ合う部位です。
ここに塗装すると、
・開閉のたびに塗膜が削れる
・剥がれた粉が溜まり、さらに動作が悪化
・最悪、動かなくなる
という悪循環に陥ります。
特に粉状の塗膜片は「目には見えにくいが確実に悪さをする」ため厄介。
原則:絶対に塗らない
②当たり面(縦枠と障子の接触部)
サッシを動かすとき、縦枠や障子同士が触れる部分(当たり面)が必ず存在します。
ここを塗ってしまうと、
・高確率で擦れて剥がれる
・異音(ギギギ…)が出る
・引っかかりが生じ、スムーズに動かなくなる
・場合によっては建付けトラブルにつながる
など、不具合が出やすい部位です。
ここも原則:塗らない
③ゴムパッキン(EPDM)
サッシを外気から守る重要部位ですが、塗膜の追従性・耐薬品性との相性が悪いため、塗装することで問題が発生しやすい箇所です。
・可塑剤が塗膜に移行し「ベタつき」が起こる
・黒ずみ、変色が発生
・密着しないため剥離しやすい
ベタつきがあるとホコリが付着し、不潔な見た目になり、気密性まで低下することもあります。
原則:塗らない
④戸車まわり
戸車はサッシを支える車輪部ですが、わずかな抵抗でもスムーズさが損なわれます。
そこに塗装が乗ると…
・固着
・摩擦増加
・ガタつき
・騒音
など、可動性能が著しく低下します。
塗った塗料が乾燥後に剥離すれば粉が溜まり、さらに状況が悪化します。
⑤錠まわり・クレセント
精密な可動部であり、塗膜が入るとトラブルが出やすい部位です。
・固着して施錠できない
・ロックが甘くなる
・部品交換が必要になる
という事態に発展することもあります。
錠受・ラッチ部も含め徹底的に養生すべき。
⑥モヘア(隙間風防止の毛状テープ)
モヘアは毛状のシール材ですが、塗料や溶剤で固まってしまうため絶対に塗ってはいけません。
毛が固まり
→隙間風が入る
→気密性が大きく低下
という、性能劣化の典型例です。
可動部を塗ると何が起こる?
可動部に塗膜が乗ると、塗装後数日~数週間でトラブルが発生する可能性があります。
よくあるトラブル
・重くなって動かない
・変な方向に曲がる
・ギギギ…と異音
・剥離し、見た目が余計悪くなる
・剥がれた塗膜が詰まり動作不良
・錠が固着し、開閉できなくなる
これらのトラブルは塗り直しでの完全復旧が難しいことが多く、場合によっては
部品交換→追加費用→クレームへと発展するケースもあります。
「どこなら塗っても良い?」
✅原則OK
・外側の見える面
・室内側の見える固定枠
=非可動部に限る
固定されている部分であれば、下地処理+プライマー+上塗りで一定の仕上がりが見込めます。
ただし、アルミはもともと工場焼付塗装のため、現場施工では同等品質にはならないという前提理解が必要です。
トラブルを避けるための施工ポイント
①養生を徹底
可動部は絶対に塗料をつけない。
→テープ+マスカーの併用
②開閉テストを複数回
・下塗り後
・中塗り後
・上塗り後
・完了前
動きの違和感がないか確認する
③塗膜を厚くしすぎない
角部や端部は薄く仕上げる。
→熱い塗膜=割れ・引っかかりの原因
例外的に塗るケース
・経年劣化が激しい
・部品交換ができない
・施主要望が強い
ただしこの場合も、「可動部は避けて最小限のみ」という方針が必要です。
まとめ
アルミサッシは「塗れる場所より、塗ってはいけない場所の方が多い」という、非常にデリケートな部材です。
可動部を不用意に塗装すると
・動作不良
・剥離
・異音
・パッキン劣化
・施錠不良
といった問題が発生し、結果的に追加工事やクレームにつながるリスクがあります。
そのため、可動部は塗らない・養生を徹底するという基本原則を守ることが最も確実な予防策となります。
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