床下の湿気が家全体の劣化を早める理由
2025.10.29 (Wed) 更新
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Contents
はじめに
床下は普段の生活の中で目に触れないため、湿気が溜まっていても気づきにくい場所です。しかし、床下に湿気がこもると、家全体の寿命を縮める深刻なダメージへと発展する可能性があります。
本稿では、床下湿気がなぜ家全体を劣化させるのかを、建築の仕組みや実際のトラブル例を交えながら解説します。
床下の湿気が家にダメージを与えるメカニズム
①木材が水分を吸い込み「強度低下」する
床下に湿気がたまると、木材が水分を吸って含水率が上昇します。
木材はある程度の湿度変化には耐えられますが、20%を超える含水率が続くと強度が急激に低下し、構造に影響が出ます。
・土台、大引、根太の腐食
・床の沈み、たわみ
・戸の開閉不良
構造材の強度低下は家全体の耐久性を損なう最大要因です。
②腐朽菌が活発化し木材を腐らせる
木材の腐食は、「腐朽菌」という菌の活動により進みます。
腐朽菌は温度・水分・酸素が揃うと爆発的に増殖します。
含水率が20%以上で腐朽菌が活動し、25%以上で繁殖しやすい環境になる
つまり床下が湿気だらけだと、木材が内部から粉々になるほど腐食し、家の寿命を大きく縮めます。
③シロアリを呼び寄せる
湿気が多い場所は、シロアリにとって理想的な環境。
シロアリは乾燥した木よりも湿った木を好んで食害します。
・床がフカフカする
・壁を叩くと空洞音
・基礎周りの蟻道
シロアリ被害が進むと、柱がスカスカになり耐震性が低下します。
地震時の倒壊リスクが高まるため、非常に危険です。
④金属のサビ発生→給水・給湯・ガス菅のトラブル
床下には、水道管・ガス菅・金属金具などが通っています。
湿度が高いとこれらが腐食しやすくなり、
・水漏れ
・ガス漏れ
・配管の破断
といった生活の根幹に関わる重大事故につながります。
⑤断熱材が水を含み性能低下
床下の断熱材(グラスウールなど)は、水を含むと性能が大きく落ちます。
断熱材は「空気層」があることで断熱効果が発揮される
→水分が入ると空気が追い出され、性能ダウン
結果、
・冬→床が冷える
・夏→湿気が室内へ侵入
光熱費アップ・住み心地の低下を招きます。
家全体へ広がる連鎖的な劣化
床下の湿気は、ただ木材を腐らせるだけでは終わりません。
下→上へ影響が波及する点が問題です。
壁内の結露
カビ発生、クロスの黒ずみ
内装材の変形
床鳴り、フローリング膨れ
室内湿度の上昇
ダニ・カビ増殖、健康被害
外壁への影響
通気層が湿り塗膜の早期劣化
床下湿気は家全体の劣化を早める起点となります。
放置で起こる典型トラブル
床がフカフカする
床下に湿気がこもると、土台・大引・根太などの構造木材が腐朽します。
木材は含水率が上がると強度が低下し、スカスカに崩れる状態になります。
結果、体重を支える力がなくなり、床が踏むたびに沈む「フカフカ」現象が発生します。
症状が進むと、床が大きく沈み込み、歩行の危険や店頭のリスクにつながります。
また、床の張り替えだけでは済まず、根太や土台の交換など大規模修繕が必要になるケースも多い深刻なトラブルです。
壁紙(クロス)がカビる
床下の湿気は上へと移動し、壁内部(壁内)を湿らせることがあります。
壁内は外から見えない閉鎖空間のため、湿気が溜まると結露・カビが発生しやすい環境になります。
カビが壁紙表面まで進行すると、黒ずみや斑点状の汚れが出はじめ、見た目も悪化。
さらに、カビは胞子を室内に撒き散らし、アレルギー・咳・鼻炎などの健康被害につながる可能性もあります。
壁紙を張り替えても、根本原因である床下湿気を改善しなければ再発するため要注意です。
畳が湿っぽい/ジメジメする
和室の畳は、木材よりも水分を吸収しやすい性質があります。
そのため、床下の湿気が上がると、畳は常に湿った状態になり、乾きにくい状況になります。
湿った畳は、カビやダニの温床となり、アレルギーを引き起こすことも。
また、畳の芯材や床板が腐ることで、畳が柔らかく沈む・変形するなどのトラブルも見られます。
見た目の問題だけでなく、生活の衛生面にも悪影響を及ぼすため、早期の改善が不可欠です。
扉・建具が閉まりにくくなる
床下湿気が原因で構造材が歪むと、家全体のバランスが少しずつ崩れていきます。
その影響が最初に表れやすいのが、扉・ふすま・引戸などの建具です。
木材が湿気を吸うと、膨張して変形するため、
・扉がこすれる
・スムーズに開閉
・きっちり閉まらない
などの症状が起こります。
これは単なる建具の不良ではなく、構造材が湿気で動いているサインである場合が多く、放置すると、家が傾く・床が著しく歪むなど、大規模修繕が必要になる可能性があります。
外壁の早期劣化(塗膜の膨れ・剥がれなど)
床下の湿気は、やがて壁内部の通気層にまで影響を与えます。
壁内が湿ると、外壁材や仕上げ塗膜が内側から蒸される状態となり、
・塗膜の膨れ
・剥がれ
・変色
を引き起こします。
外壁は外側だけの問題と思われがちですが、実際には内部の湿気によるダメージが表面に出ているケースが多いのです。
外壁補修や塗り替えをしても、床下湿気の改善をしなければ再発するため、表面だけ直す対症療法では不十分です。
結果的に、余計なメンテナンスコストが増えることになります。
床下湿気の原因
・地盤が湿っている
・通気不足
・基礎パッキンの不良
・水漏れ
・雨水の浸入
・床断熱不足
原因は複数絡み合うことが多く、専門家の診断が重要です。
まとめ
床下湿気は、木材腐朽→シロアリ→配管腐食→断熱低下→室内まで影響
といった悪循環を生み、家全体の寿命を縮める大きな要因です。
✅ポイント
・含水率20%超で腐朽菌が急増
・湿った木はシロアリ被害を受けやすい
・断熱材が機能低下し、光熱費、快適性に悪影響
・目に見える劣化が出る頃には深刻化している
つまり
床下湿気=家の健康を脅かす「静かな破壊者」
見えない場所だからこそ、早めの点検・対策が家の寿命を伸ばします。
ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。大阪で外壁塗装するならお気軽にラディエントにお問い合わせ下さい。戸建ての他にもマンション、ビル、店舗、工場にも幅広く対応しております。
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