クラック補修材の「硬化収縮」が新たなひびを呼ぶ
2025.10.24 (Fri) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
外壁のクラック補修で見落とされがちな現象のひとつが、補修材の「硬化収縮(こうかしゅうしゅく)」です。
見た目はきれいに補修されていても、時間の経過とともに再びクラックが入るケースの多くは、実はこの「硬化収縮」が原因となっています。
Contents
硬化収縮とは何か?
補修材(シーリング材・樹脂モルタル・エポキシ樹脂など)は、施工時は柔らかいペースト状ですが、硬化反応の過程で内部の水分や溶剤が揮発・反応収縮を起こします。
このとき、体積が微妙に減少(1〜5%程度)するため、下地との間に引っ張り応力が発生します。
特にモルタル外壁など、下地が硬く動かない部位ではこの応力を吸収できず、補修箇所の周囲から再びクラックが入ることがあります。
これは見た目では分かりにくく、1〜2ヶ月後や季節変動の温度差によって現れることが多いのが特徴です。
なぜ「エポキシ樹脂系」は危険なのか
エポキシ系補修材は非常に強度が高く、硬化後の密着性も優れています。
しかしその分、弾性がほとんどないために“動きに追従できない”という欠点があります。
モルタル壁のように温度変化や乾湿差で微妙に動く素材に使用すると、硬化収縮による内部応力が逃げ場を失い、「補修跡から再クラック」や「段差剥離」が生じやすくなります。
現場での実例:塗膜割れの“原因は補修材”だった
ある住宅の再塗装現場で、施工後3ヶ月ほどで同じ位置にヘアクラックが再発しました。
原因を調査すると、前回の補修に使用されていたのは高強度のエポキシ樹脂モルタル。
塗装時点では滑らかに仕上がっていましたが、季節変化による外壁の伸縮で、補修部のみが硬化収縮し、塗膜に応力を伝えて割れていたことがわかりました。
このように、「強い補修材=長持ち」ではないのがクラック補修の難しい点です。
プロが実践する対策
可とう性のある弾性補修材を選定する
→ ポリウレタン系・アクリル樹脂系・微弾性フィラー系など、伸縮追従性の高い材料を選びます。
補修部を緩衝層で包み込む
→ 補修後に微弾性下塗り材を全面塗布して、素材間の硬度差を吸収します。
塗膜の段差と応力の集中を避ける
→ 補修後はサンディング処理で平滑化し、段差や凹凸を残さないようにします。
季節に合わせた硬化時間の管理
→ 夏場は急乾燥による収縮、冬場は遅延硬化による内部応力の残留が起きやすいため、
温度と湿度に応じた養生期間を必ず設けることが重要です。
まとめ
クラック補修は「埋める」作業ではなく、“応力を分散させる”設計行為です。
補修材の性能だけでなく、下地の動き方・環境条件・塗膜構成まで考慮することで、初めて長期的な安定が得られます。
見た目の仕上がりだけを追うのではなく、“硬化収縮という目に見えないリスク”を制御することがプロの補修の本質です。
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