仕上げ鏝(こて)の違いが生む、左官壁の表情の妙
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Contents
鏝(こて)は「素材の声」を引き出す道具
左官工事において鏝は、単なる塗り道具ではありません。
鏝の種類・硬さ・しなり具合・角度によって、仕上がりの質感やツヤ、さらには耐久性まで変わるほどの影響を持ちます。
同じモルタルや漆喰を使っても、鏝を変えるだけでまるで別素材のような風合いを表現できるのが左官の奥深さです。
ステンレス鏝:ツヤと密度を極める「仕上げ職人の鏝」

ステンレス鏝は最もポピュラーでありながら、扱いが繊細な道具です。
鏝圧(こてあつ)を強くかけるほど表面が締まり、ツヤが出るという特性を持ちます。
とくに漆喰やジョリパットなどの上塗りでは、ステンレス鏝で何度も押さえることで、光沢を帯びた滑らかな表面が生まれます。
ただし、押さえすぎると水分が表層に浮き上がり、ヤケ(黒ずみ)やむらが出ることも。
職人の手の温度とタイミングが問われる鏝です。
金鏝:強い締まりで「硬質な表面」をつくる

金鏝(かなごて)は、ステンレスより硬く弾力が少ないため、力をしっかり伝えることができる鏝です。
コンクリート床や下地モルタルの押さえなど、強度と平滑性が求められる場面で多用されます。
押さえ方によっては、表面に「鏝波」と呼ばれる独特の模様が残ることもあり、これをあえてデザインとして活かす「鏝波仕上げ」も人気です。
ただし金鏝は水分を抜きすぎる傾向があり、仕上げ材の吸着が悪くなるリスクもあります。
木鏝:やさしい食いつきで下塗りの命を支える

木鏝は昔ながらの素材で、モルタルや漆喰の下塗り層に使用されることが多い鏝です。
木が水分をほどよく吸うため、表面に細かな凹凸(アラ目)を残しやすく、上塗りの密着性を高める食いつき層を作ります。
仕上げ面には向きませんが、この工程の精度が後の仕上げの寿命を左右するほど重要です。
つまり、木鏝は見えない名脇役なのです。
プラスチック鏝:漆喰や珪藻土の「呼吸」を活かす新世代鏝

近年注目されているのが、プラスチック製の鏝(通称:プラ鏝)です。
金属よりも柔らかく、素材を削るのではなくなでるように仕上げるため、やわらかい風合い・自然なマット感が出やすい特徴があります。
漆喰・珪藻土・土壁などの自然素材と相性が良く、押さえすぎによる呼吸阻害を防ぐことができます。
特にリフォーム現場での再左官では、下地に影響を与えにくいため重宝されます。
仕上げのツヤは「圧・タイミング・鏝の選定」の三位一体
左官仕上げのツヤ感は、鏝の種類だけでなく、
・押さえる回数(タイミング)
・材料の水引き具合
・鏝圧(押さえる力加減)
のバランスで決まります。
たとえば、早すぎる押さえは水ムラを生み、遅すぎる押さえは粉落ちを招きます。
したがって鏝選びは、材料の特性と当日の気温・湿度を読み取る現場感覚が欠かせません。
鏝の選定は、職人の哲学を映す鏡
同じ左官でも、仕上げの質感は職人ごとに異なります。
それは鏝の選び方・角度・押さえる回数が、その人の持ち味になるからです。
ある職人はツヤを追い、ある職人は荒々しさを残す。
つまり鏝とは、「職人の個性を形にする筆」なのです。
まとめ:鏝ひとつで、壁の印象は劇的に変わる
左官の世界では、たった1枚の鏝で「重厚にも、軽やかにも、美しくも、素朴にも」仕上げることができます。
鏝は道具でありながら、壁に魂を宿すための筆。
仕上げの微妙なツヤ・風合い・陰影の違いは、職人が選んだ鏝とその一瞬の判断から生まれるのです。
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