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モーターシャッター塗装の誤作動リスクとは

豆知識

2025.10.21 (Tue) 更新


大阪の自社職人による安心・信頼の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理、専門店ラディエントです。大阪の谷町にある空堀通商店街の入り口にショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪このブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅・マンション・ビルの塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!

皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。

~見えない電装部への塗料・静電気の影響~

シャッター塗装の中でも、モーター駆動タイプ(電動シャッター)は特に慎重な対応が求められます。
一般的なスプレー塗装や溶剤塗装をそのまま行うと、思わぬ誤作動や故障を引き起こすことがあります。
ここでは、現場でもよく見落とされる「電装系トラブル」のメカニズムと対策を詳しく解説します。

塗装中の「静電気ノイズ」が誤作動を誘発

モーターシャッターには、上部ボックス内に制御基板やリミットスイッチが組み込まれています。
この制御回路は微弱な信号電流で動作しており、塗装時に発生する静電気やスプレーガンの高圧ノイズを拾ってしまうことがあります。

結果として、

・塗装中に勝手に上昇・下降を始める
・制御ボードがフリーズし、動作しなくなる

といった現象が発生することがあります。

特に古い制御盤(アナログリレー式)はノイズ耐性が低く、作業中に電源を切り忘れると非常に危険です。

★対策

・必ず分電盤側のブレーカーをOFFにする
・制御ボックス周辺ではスプレーガンの静電気対策(アース線の接地)を行う
無線リモコンタイプは電池を抜いて誤作動防止

「溶剤ミスト」がセンサー・基板に侵入する

モーターシャッター内部には、上昇・下降の停止位置を検知するリミットスイッチや光電センサーが設置されています。
これらの部品は非常に繊細で、シンナー蒸気や塗料ミストが浸入すると、内部の接点が酸化・樹脂化し、結果的に停止位置のズレや動作不良が起こることがあります。

★対策

・ボックス内部はマスキング+ウエス封鎖を徹底
・溶剤臭が残らないよう、換気時間を十分確保
水性塗料や低臭型溶剤の採用も有効

特にボックス内は密閉構造のため、塗装後も内部にシンナー蒸気が滞留しやすい点に注意が必要です。

「リミットスイッチ」の微調整が狂う

塗装作業中にスラット(羽根)を手動で上下させると、モーター内部のギア位置リミットスイッチ設定がズレることがあります。
見た目上は問題なくても、再通電時にモーターが暴走(オーバーラン)して破損するケースも。

★対策

・手動操作時はモーターシャフトを無理に回さない
・塗装後、専門業者によるリミット再設定を依頼
・リモコン操作で「全閉確認」を必ず実施してから引き渡し

「アース不良」による誤検知・感電リスク

古い建物では、シャッターのアース線が錆びや断線で機能していないことも珍しくありません。
この状態で溶剤塗装を行うと、人体が静電気を帯びて制御系に干渉し、誤作動や、まれに軽い感電ショックを起こすことがあります。

★対策

・塗装前にアース線の導通チェックを行う
アースクリップで一時的に接地し、スプレーガンの放電経路を確保
・金属ボディには導電マスキングを活用

「防爆仕様ではない」点を忘れない

多くの住宅用モーターシャッターは、防爆構造(EX仕様)ではありません。
したがって、塗装ブースのような溶剤濃度環境でスプレー作業を行うと、引火・爆発のリスクがわずかに存在します。

実際、古いモーター内のボンブラシがスパークを起こし、その瞬間にシンナーガスが引火した例も報告されています。

★対策

・作業前にシャッター電源を完全遮断
・周囲の換気を強化し、溶剤ガス滞留を防ぐ
・可能ならローラー仕上げに切り替える

まとめ:電動シャッター塗装は“電気工事と塗装”のハイブリッド作業

モーターシャッターは単なる金属塗装ではなく、「電装機器付き構造物」として扱う必要があります。
塗膜の美観だけでなく、通電・信号・静電気・湿度まで配慮しなければなりません。

安全管理・電源遮断・防錆処理・塗料選定の4つを確実に押さえることで、
美観と機能を両立した安心の仕上がりを実現できます。

ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。

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