サッシまわりの水返し構造不良―わずか数ミリの立ち上がりが雨漏りを分ける
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
外壁からの雨漏りの原因の中でも、サッシまわりの水返し構造不良は非常に多く、しかも外観からではほとんど判別できない厄介なトラブルです。
特に近年の窯業系サイディングや金属サイディング住宅では、通気構法とサッシ水切りの取り合いに不備があると、通気層を伝う裏漏れが発生します。
Contents
水返しとは何か?―「立ち上がり」が作る防水ライン
サッシ下部や周囲には、「水切り板金」や「水返し立ち上がり」と呼ばれる小さな構造があります。
これは、雨水がサッシ下枠や外壁内部へ流れ込まないようにする最終防衛ラインです。
この立ち上がりは一般的に10~20mm程度しかありませんが、もしこの立ち上がりが低い・途切れている・潰れていると、雨水はサッシの裏側(通気層側)へ毛細管現象で侵入します。
その結果、室内には直接見えない壁内部で水が滞留し、胴縁や下地木材を腐食させます。
リフォーム時に多発する「取り合い不連続」
特に注意が必要なのが、外壁の張り替えリフォーム時です。
既存のサッシを残したまま外壁材だけを交換するケースでは、新しい水切り板金と既存サッシの防水ラインがつながっていないことが多発します。
具体的な例として:
・サッシ両端の立ち上がり部分が切断されたまま復旧されていない
・新設の透湿防水シートが既存防水テープに被さっていない
・サッシの下部板金と通気層の下端排水口が閉塞している
これらは施工直後には問題がなくても、数年後に漏水やシミとして現れるため、原因追跡が非常に困難になります。
つまり、施工直後に「雨漏りがない」=安全ではないということです。
サッシ両サイドからの毛細吸い上げ現象
一見「雨は上から下へ流れる」ように思われますが、実際は下から上への吸い上げ(毛細現象)も起きます。
特にサッシ両サイドのコーキング部分に微細な隙間があると、風雨時にサッシ下部から逆流するようい吸い上げて内部へ侵入します。
その結果、サッシ左右のクロスや窓枠が濡れるという症状が出やすく、室内側では「サッシの角からだけ水が出る」「雨の強い日だけ漏る」といった限定的な症状になります。
これはまさに、サッシ下部の水返しが機能していない証拠です。
水切り板金の「折り返し角度」と「防水テープの貼り方」
水返し構造の防水性能は、板金の形状精度と防水テープ処理の正確さに左右されます。
実際の現場では以下のような施工ミスが多く見られます。
・板金の折り返し角度が90度未満で水が乗り越える
・サッシ下端の角に防水テープの切れ目がある
・コーナー部の三角シールが省略されている
・サッシ枠下に透湿防水シートを差し込んでいない
こうした数ミリの施工誤差が、防水ラインを分断する致命的なポイントになります。
とくに金属サイディングの場合、板金裏面の結露水がこの経路を通じてサッシ裏に流れ込むこともあります。
外観では気づけない裏面滞留の怖さ
サッシまわりの水返し不良は、ほとんどの場合表面からでは分かりません。
外壁表面やコーキングをいくら点検しても、内部構造が破綻していれば根本的な解決には至りません。
漏水調査では、以下のような現象が確認されることがあります。
・サッシ下端の釘孔から水が出る
・サッシ下部の胴縁が黒く変色している
・サーモグラフィでサッシ下だけ冷えている
これらはすべて、水返し構造がない(もしくは機能していない)サインです。
放置すれば、構造材の腐朽・断熱材の吸水・カビ臭の発生にまで進行します。
対策・改修ポイント
・既存サッシを残す場合は、必ずサッシ下部の防水テープ連続性を確認する
・新設時には、水返し立ち上がりを最低20mm確保する
・サッシ両サイドのコーナー部には三角シール処理を行う
・通気層の下端には「確実な排水経路(ドレンパス)」を設ける
・雨漏り診断では、散水試験時にサッシ下部を重点的に確認する
まとめ:サッシまわりの防水は「立ち上がり」で決まる
外壁から雨漏りは、単なるコーキング不良だけでなく、水返し構造の欠陥が根本原因であることが多いです。
たった数ミリの立ち上がりの有無が、10年後の壁内腐朽を左右するといっても過言ではありません。
防水は「見えないところの施工精度」で決まります。
リフォームやサッシ交換時には、水返しの連続性・防水テープの重ね方向・通気層の排水経路を丁寧に確認することが、長期的な雨漏り防止のカギです。
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