破風板の風上面だけ早く傷む理由とは?
2025.10.17 (Fri) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
―風圧・風向・水分移動がつくる「非対象劣化」のメカニズム―
屋根端部に取り付けられる「破風板(はふいた)」は、家を風雨から守る重要なパーツです。
しかし、よく観察すると風上側の破風板だけ極端に早く劣化していることがあります。
「反対側はまだきれいなのに、片面だけ塗膜がボロボロ、、、」という現象。
これは単なる偶然ではなく、風と水分の流れが作り出す「非対称劣化」によるものです。
Contents
風上面は「風圧+雨滴衝突」の集中ゾーン
風上側の破風板は、風が直接ぶつかる位置にあります。
台風や強風時には、風圧が集中し、同時に雨滴が斜めに叩きつけられるように衝突します。
このときの風速は10m/sを超えることもあり、雨粒がサンドペーパーのように塗膜表面を削る状態になります。
結果、風上面は、
・塗膜の光沢消失
・微細クラック
・表面チョーキング
が早期に進行します。
一方、風下面(風下側)は、屋根や軒が風雨をある程度遮るため、風圧・雨滴ともに緩和されるのです。
雨水の流動と再付着―「風下乾燥・風上湿潤」の逆転現象
風上面では雨水が叩きつけられることで一度は流れ落ちますが、強風による乱流(渦流)が発生し、再び細かな水滴が逆流して付着します。
つまり、風上側は乾きにくく、「濡れ時間」が長い状態が続くのです。
この「乾きにくさ」が、
→木部では内部含水率の上昇による腐朽促進、
→ケイカル板では吸水膨張と塗膜剥離、
→金属破風では防錆皮膜の早期劣化
といった現象を引き起こします。
紫外線との複合ダメージ―風上側だけ退色が早い理由
風上側は太陽光の入射角によっても紫外線量が多くなる傾向があります。
特に南西面や南東面に位置する破風は、風圧と紫外線が同時に作用するため、塗膜が乾燥・熱膨張・縮小を繰り返し、クラックの発生速度が倍増します。
このように「風+水+紫外線」が重なる位置こそ、外装全体で最も過酷な環境なのです。
実際の現場症例:「西側破風だけ塗膜が粉を吹く」
ある築12年の住宅では、西側の破風板のみチョーキングが発生していました。
反対側はツヤを保っていたため、塗料不良ではなく風上面劣化が原因と判断。
気象データを確認すると、年間を通じて西よりの風が多い地域で、強風+雨の影響が顕著に出ていたことが分かりました。
このように、地域風向を無視して一律塗装すると、劣化スピードに差が出ることがあります。
メンテナンス時のポイント
風上面の破風は、塗装時に次のような工夫が有効です。
・下塗りを2回行い、吸い込みとピンホールを徹底的に抑える
・上塗りに高耐候タイプ(フッ素・無機)を選定する
・仕上げ後にシーラーライン(防水コーキング)で小口保護を行う
・施工前に風上、風下の環境差を記録しておく(次回点検に有用)
これらを実施することで、風上面と風下の劣化差を最小化できます。
まとめ:風を読むことが破風を守る
破風板の寿命は、「素材」や「塗料」だけでなく、風の性質をどれだけ理解して施工するかに左右されます。
風上面は「風雨と紫外線の三重苦」にさらされる過酷ゾーン。
見た目が同じでも、劣化速度は最大で2倍以上違う場合もあります。
だからこそ、点検時には「左右を比べる目」を持ち、風上側のわずかな異変を早期発見することが大切です。
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