軒天に現れる「外気負圧」による吸い込み汚染とは?
2025.10.14 (Tue) 更新
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~一見風が当たらない場所に起きる汚れの正体~
外壁や屋根の塗装工事では、つい「見える部分」ばかりに目が行きがちですが、軒天(のきてん)にも独特の劣化現象が潜んでいます。
そのひとつが、外気負圧による吸い込み汚染です。
軒天は直接雨風を受けないため「劣化しにくい」と思われがちですが、実際には外気の流れに引き寄せられるように汚れが蓄積していくケースが多くあります。
ではなぜ、風が当たらないはずの場所が汚れるのでしょうか?そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。
Contents
外気負圧とは?軒天に起こる「空気の逆流現象」
「負圧(ふあつ)」とは、周囲よりも気圧が低くなる状態のこと。
建物に風が当たると、風下側や屋根裏の一部で空気が引き込まれる力が働きます。
特に屋根の出が深い住宅や、二階建てで軒が長く張り出している構造では、屋根裏と外気の温度差によって軒裏が局所的な負圧状態になることがあります。
このとき、外壁や軒先から舞い上がった埃・排気ガス・花粉などの微粒子が、「軒天裏に吸い込まれるように」付着していくのです。
黒ずみ・ヤニ汚れの原因は「吸い込み+滞留」
この負圧が発生すると、空気の流れが軒裏で渦状に滞留します。
その結果、
・排気ガスや煤煙の粒子
・黄砂や花粉
・アスファルト粉塵(道路近接住宅)
・雨上がりの埃混じりの湿気
などが軒裏の表面に吸い寄せられ、黒ずみやヤニ状の汚れとして現れます。
また、軒天材の表面が微細な凹凸(塗膜の砂目仕上げなど)になっている場合、そこに汚染物が絡みついて洗浄しても落ちにくい汚れになります。
こうした汚れは、単なる「経年汚れ」ではなく、風の圧力と流体挙動による現象的な劣化なのです。
メンテナンスでの注意点
この種の汚れは、単に高圧洗浄をしても根本解決には至りません。
なぜなら、汚れが付きやすい空気の流れそのものが変わっていないからです。
対策として有効なのは次の3点
①屋根裏通気の見直し
棟換気や妻換気を追加して、負圧が過度に集中しないようにする。
②塗料選定の工夫
艶消しよりも低汚染性の艶あり塗料を選ぶと、微粒子が付着しにくくなる。
③雨樋や鼻隠しの形状確認
風下側の乱流を抑えるため、樋の勾配や出幅を調整するのも効果的。
まとめ:軒天の汚れは「風の設計不良」が原因かもしれない
軒天の黒ずみや汚れを「古いから」と片付けてしまうと、再塗装してもまた同じ場所に汚れが出ます。
本質的には、建物まわりの空気の流れと負圧バランスに起因する現象であり、塗装よりも通気設計・換気経路の見直しが重要です。
見えにくい軒裏だからこそ、空気の動きという目に見えない要因を理解しておくことが、長期的な美観維持につながります。
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