塗膜クラックと下地クラックの伝達メカニズムとは?
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
~外壁の「見えないひび割れ」が再発する理由~
外壁のひび割れ(クラック)には、一見すると同じように見えても、性質のまったく異なる2種類が存在します。
それが「塗膜クラック」と「下地クラック」です。
この違いを理解していないと、補修しても数カ月で再び割れが現れる、、、といういたちごっこ補修に陥ってしまいます。
塗膜クラックとは?
塗膜クラックとは、外壁表面の塗装層(塗膜)のみが割れている状態のことを指します。
原因として多いのは、以下のようなものです。
・紫外線や熱による塗膜の劣化、硬化
・下塗り、上塗り間の付着不良(層間剥離)
・弾性塗料を塗った後の可塑剤の揮発による収縮
このタイプのクラックは表面的であり、構造的な問題には直結しません。
そのため、適切な下地処理(ケレン・シーラー)を行い、弾性塗料で再塗装すれば問題は解消することが多いです。
しかし、注意すべきは「その割れが下地に連動していないか」という点。
ここを見極めないと、単なる表面補修では終わりません。
下地クラックとは?
下地クラックとは、塗膜の下にあるモルタル・サイディング・ALCなどの基材そのものが割れている状態を指します。
モルタルの場合、乾燥収縮や地震・強風などによる構造的な動き(応力)が原因で、内部に微細なひびが入ることがあります。
このとき、最初は塗膜には現れませんが、時間が経つにつれて下地の動きが伝わり、表面塗膜にもクラックが伝達してくるのです。
この現象を「伝達クラック(トランスファークラック)」と呼びます。
特に、ラス下地モルタルの外壁では、金網(ラス)の固定釘やモルタルの打設ジョイント部分で応力が集中しやすく、下地内部で割れが進行→表面塗膜へと浮き出すというパターンが非常に多いです。
なぜ伝達クラックが再発するのか?
最大の問題は、見た目が「塗膜クラック」に見えても、実は下地のひびが原因になっているケースが多いことです。
表面だけをシーリングやタッチアップで補修しても、下地の動きが続いている限り、必ず再発します。
さらにモルタルの場合、ひび割れの中に雨水が入ると、内部の鉄筋やラスが錆びて、膨張圧で再び割れを押し広げるという悪循環も。
見た目が小さなクラックでも、内部では構造的劣化が進行していることがあるのです。
正しい診断と補修のポイント
伝達クラックを根本的に防ぐには、以下のような診断・補修工程が欠かせません。
①クラックスケールで幅を測定(0.3mm以上なら構造性)
②周辺を軽く叩いて「浮き音(ポコポコ音)」を確認
③UカットまたはVカットでクラックを開いて内部まで補修材を充填
④その上で、可とう性(伸びる性質)のある下地調整材や弾性塗料を使用
単に塗り替えるだけではなく、下地から動きを止めるという発想が重要です。
まとめ:見た目のクラックより、伝達の有無を見極める
外壁のひび割れは、表面に見えるクラックよりも、内部で何が起きているかが重要です。
塗膜だけの問題なのか、下地から伝わっているのか。
この違いを見抜けるかどうかで、補修の耐久性が数年単位で変わります。
現場では、単に「割れているから埋める」ではなく、「なぜそこに割れが出たのかを探る診断力」こそが、長寿命塗装の第一歩と言えるでしょう。
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