ゴム系シート防水の落とし穴―可塑剤移行トラブルに注意!
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
屋根や陸屋根の防水工事でよく使われるゴム系シート(EPDMシートや塩ビ系ラバーシート)は、その柔軟性と施工性の高さから広く採用されています。ところが、表面上は一見問題がなくても、内部では「可塑剤移行」と呼ばれる現象が進行しており、これが思わぬ劣化やトラブルを引き起こすことがあります。今回は、このあまり知られていない可塑剤移行トラブルについて詳しく解説します。
Contents
可塑剤とは?ゴムシートを柔らかくする成分
ゴム系シートは本来硬い性質を持っています。そのため、製造段階で「可塑剤」と呼ばれる薬剤を混ぜ込み、柔軟性を高めています。可塑剤は分子レベルでゴムの隙間に入り込み、しなやかさを与えることで、施工時の扱いやすさや伸縮性を確保する役割を担っています。
しかしこの可塑剤、長期間同じ場所にとどまるわけではありません。熱や紫外線、化学反応などの影響を受けて、徐々にシート外部へにじみ出してしまうのです。これが「可塑剤移行」です。
可塑剤移行が起こる原因
可塑剤移行は、以下のような環境条件で特に進行しやすくなります。
・高温環境:夏場に直射日光を浴びる屋根は表面温度が70℃を超えることもあり、可塑剤が活発に移動します。
・紫外線の影響:紫外線は分子を不安定化させ、可塑剤の外部へのにじみ出しを助長します。
・下地材との相性:アスファルト系の下地や溶剤残留がある旧塗膜と接触すると、化学的に引き寄せられるように可塑剤が移行します。
・異種材料との密着:塗装鋼板や塩ビ管など、別種の樹脂や金属と密着している部分では、界面で可塑剤が偏って滲み出すケースがあります。
具体的に起こるトラブル
可塑剤移行は目に見えないところで進行するため、気づいた時には以下のような症状になっていることが多いです。
硬化・ひび割れ
柔軟性を失ったシートが固くなり、数年〜10年で細かいクラックが生じます。
表面のベタつき・汚染
可塑剤が表面に出てくると、ほこりやゴミを吸着して黒ずみやテカリが目立ちます。
接着不良
下地との間に可塑剤がにじみ出すと、粘着力が低下して端部が浮いたり剥離したりします。
隣接部材の劣化
塩ビ管やサッシの樹脂部分に移行すると、相手材を軟化・変形させてしまう場合があります。
プロが実践する予防策
可塑剤移行を完全に止めることはできませんが、プロの現場では以下のような対策を行います。
絶縁シートを挟む
アスファルト下地や旧防水層の上に不織布や絶縁マットを敷き、可塑剤が直接移動しないようにする。
プライマー選定の徹底
メーカー推奨の専用プライマーを使用し、密着性と可塑剤のバリア機能を両立させる。
トップコートでの保護
紫外線を遮断するトップコートを5〜7年ごとに塗布し、劣化スピードを抑える。
可塑剤フリー材料の採用
近年はTPOシートなど可塑剤を含まない材料が登場しており、長期的に見て有利な選択肢となる。
まとめ
ゴム系シートは「柔らかくて扱いやすい」メリットがある一方で、可塑剤移行による硬化や接着不良、汚染といった弱点を抱えています。施工時に下地との相性をチェックし、絶縁層や適切なプライマーを用いることで、トラブルを最小限に抑えられます。さらに、定期的なトップコート塗布や、可塑剤フリー材料の採用を検討することで、10年先・20年先の屋根寿命に大きな差が生まれるのです。
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