玄関ドアリフォームの盲点!カバー工法で起きる「段差・納まり」トラブルとは?
2025.09.08 (Mon) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
玄関ドアのリフォームで近年よく採用されるのがカバー工法です。
既存のドア枠を壊さずに、その上から新しい枠とドアをかぶせて取り付ける方法で、工期が短く、外壁や内装を傷めないため人気があります。
しかし、このカバー工法には落とし穴があります。
それが、「段差」と「納まり」に関するトラブルです。
一見きれいに仕上がっているようでも、実際にはバリアフリー性能が低下したり、雨水逆流や開口幅の収縮など、生活に支障をきたす問題につながることが少なくありません。
今回は、施工現場で起こりがちな失敗事例と原因、そして失敗しないための対策を詳しく解説します。
Contents
カバー工法で段差が発生しやすい理由
カバー工法では、既存枠を撤去せずに新しい枠をかぶせるため、床面から下枠までの高さやドア本体の位置が変わることがよくあります。結果として、施工前よりも段差が大きくなったり、納まりが悪くなるケースが多発します。
既存下枠の上に新枠を重ねる構造
・新しいドア枠は既存枠の上に取り付けるため、下枠が高くなるのは避けられません。
・既存下枠30mm+新枠15mm=合計45mmと、約1.5倍の段差になることもあります。
断熱ドアの厚み増加
・最近主流の断熱ドアは、内部に発砲ウレタンなどを充填しており、ドアの厚みが50mm前後から70mm近くに増える傾向があります。
・ドア厚が増すと枠内の納まりや室内側スペースに影響が出やすいです。
土間タイルの勾配不整合
・新築時に設定された玄関ポーチの勾配と、新しい下枠の高さが合わないと、水切れが悪くなる可能性があります。
・勾配と枠位置の計算を怠ると、雨水の逆流やシーリング切れにつながることがあります。
よくある段差・納まりトラブル事例
ここからは、施工現場で実際に多発しているトラブル事例を詳しく見ていきましょう。
事例①バリアフリー性能の低下
◆症状
施工前は段差がなかったのに、リフォーム後は2~3cmの段差が発生。
車椅子やベビーカーが通れなくなり、高齢者の転倒リスクも上昇。
◆原因
・フラット下枠を選ばなかった
・下枠高さを計算せずに標準仕様を採用した
・見切りや段差の解消部材を使わなかった
◆対策
・フラットタイプ枠仕様を選ぶ
・バリアフリー設計を重視しして段差シミュレーションを事前に実施
・スロープ材を併用することで安全性を確保
事例②雨水の逆流・浸水トラブル
◆症状
施工後、豪雨時に下枠から室内へ水が逆流。
玄関框やフローリングが水浸しになり、カビや腐食の原因に。
◆原因
・既存タイル勾配と新枠高さの不整合
・下枠と既存枠の間に防水シートを施工していない
・シーリングが甘く、微細な隙間から水が浸入
◆対策
・既存タイルの高さと勾配を事前測定
・下枠防水シート+三辺シーリングを徹底施工
・雨が溜まりやすい玄関なら水切り一体型下枠を採用
事例③有効開口幅が狭くなる
◆症状
ドアを交換したら開口幅が5~8cm狭くなり、大きな家具の搬入が困難に。
◆原因
・既存枠を残すため枠厚み+見切り材で有効開口が減少
・枠位置を内付け、外付けで調整していない
◆対策
・開口寸法を優先した設計を行う
・必要に応じて「内付け枠」と「外付け枠」を使い分ける
・大型家具や車椅子利用を想定した動線シミュレーションを実施
事例④内装との取り合い不良
◆症状
室内側の床や巾木との高さが合わず、下枠付近に隙間や段差が生じる。
◆原因
・既存のフローリング厚と新下枠高さの不整合
・内装リフォームとの工程調整不足
◆対策
・内装工事と同時進行で設計する
・見切り部材や段差調整材を使用して違和感を軽減
段差・納まりトラブルを防ぐ5つの対策
フラットタイプ下枠の採用
玄関ドアのリフォームでは、段差が大きくなるとバリアフリー性能が低下し、車椅子やベビーカーの出入りが不便になることがあります。
そのため、メーカーが用意しているフラットタイプ下枠仕様を選ぶことが効果的です。
標準仕様より下枠の立ち上がりを低く抑えられるため、段差を最小限にして安全性と使いやすさを両立できます。
高齢者や小さなお子様がいるご家庭では特におすすめの方法です。
既存高さ・勾配の事前測定
カバー工法では、新しい枠を既存枠に重ねて施工するため、既存下枠の高さ・床レベル・タイルの勾配との整合性が非常に重要です。
工事前にレーザー墨出し器や水平器を使って正確な寸法測定を行い、ドア位置を適切に決定することで、段差の不整合や雨水の逆流などのトラブルを未然に防げます。
特に玄関ポーチの勾配と新しい下枠位置が合わないと、水が溜まったり逆流したりするリスクが高まるため、必ず事前確認が必要です。
防水シート+シーリング施工
カバー工法では、既存下枠と新しい下枠の取り合い部分に微細な隙間が生じるため、雨水の侵入リスクが高まります。
そのため、下枠周囲には必ず防水シートを施工し、さらにシーリング材で隙間をしっかり充填することが重要です。
この対策を行うことで、玄関框やフローリングへの浸水を防ぎ、カビや腐食の発生を抑えられます。
特に雨が吹き込みやすい玄関ポーチでは、二重防水を意識することが安心です。
見切り部材・スロープ材の活用
段差を完全にゼロにするのが難しい場合は、見切り部材や専用スロープ材を活用するのが有効です。
見切り部材を設置することで段差周りをきれいに仕上げられるだけでなく、見た目にも自然で違和感がありません。
さらに、専用スロープ材を使えば、玄関出入りの際に躓きにくくなり、バリアフリー性が向上します。
特にご高齢の方やお子様がいるご家庭では、安全面を考慮してスロープ材を積極的に検討するのがおすすめです。
開口寸法のシミュレーション
カバー工法では既存枠を残すため、どうしても有効開口幅が5〜8cmほど狭くなることがあります。
これを見落とすと、大型家具の搬入が難しくなったり、車椅子やベビーカーの通行が不便になることもあります。
そのため、施工前に開口寸法をシミュレーションし、内付け枠・外付け枠の使い分けを含めた最適な設計を行うことが大切です。
将来的な生活動線を考慮して、玄関の使いやすさを長期的に確保することがポイントになります。
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