塗装後に起こる「ブリード現象」ってなに?
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
外壁塗装をして「これで安心」と思っていたのに、塗装から数か月~1年ほどで黒いシミや筋が浮き出てくる…。
これは施工現場でもよく見られる「ブリード現象」と呼ばれるトラブルです。
実はブリード現象は、再塗装工事で特に発生しやすい現象であり、正しい対策をしていないと美観が損なわれるだけでなく、塗膜の寿命を縮める危険もあります。
この記事では、原因・発生しやすい場所・予防法・施工業者の選び方まで、プロ目線で詳しく解説します。
Contents
ブリード現象とは?
ブリード現象とは、外壁やシーリング材、下地に含まれる可塑剤や油分などが、上塗り塗料の表面ににじみ出てシミや変色を起こす現象です。
特に、築10年以上経過した建物や、古いシーリング材が残っている住宅でよく見られます。
【よくある症状】
・塗装から数か月〜1年以内に、黒や茶色のシミが浮き出る
・サイディングの目地周辺に線状の黒ずみが発生
・塗膜表面がまだら模様になり、美観を損なう
ブリードが起きる主な原因
ブリードの発生原因は大きく分けて3つあります。
(1) シーリング材に含まれる可塑剤のにじみ出し
ブリード現象の原因で最も多いのが、シーリング材に含まれる可塑剤です。
可塑剤はシーリング材を柔らかく保つために配合されている成分ですが、時間が経過すると揮発しやすくなり、上塗り塗料の表面ににじみ出ることがあります。
特に築10年以上経過した建物では、古いウレタン系や変成シリコン系シーリングに含まれる可塑剤が劣化しており、塗装後すぐにブリードを起こすケースが多いです。
さらに、可塑剤が塗膜に染み込むと、表面の塗料を軟化させたり変色させたりするため、黒いシミや筋状の汚れが目立ちやすくなります。
そのため、外壁塗装時には古いシーリング材を完全に撤去し、新たにノンブリードタイプのシーリング材へ打ち替えることが効果的です。
(2) 外壁材や旧塗膜に残った油分・汚染物質
外壁材自体や旧塗膜に含まれている油分や汚染物質が、塗装後に表面へにじみ出ることでもブリードは発生します。
特に、サイディングボードやモルタルの外壁には製造過程で微量の油分が含まれており、これが紫外線や熱によって分解され、塗膜へ移行することがあります。
また、排気ガス・タール・埃などが外壁表面に強く付着している場合、高圧洗浄や下地処理が不十分だと、それらが新しい塗膜に染み出してしまい、部分的なシミや変色につながります。
再塗装工事では、塗装前に高圧洗浄やケレン作業で徹底的に汚れを除去することがブリード防止の基本となります。
(3) 下地処理不足による旧塗膜の影響
ブリード現象は、下地処理不足が大きな原因になることもあります。
古い塗膜が劣化して可塑剤や油分を含んでいる場合、それを十分に除去せずに上から新しい塗料を塗ると、旧塗膜からの汚染成分が上塗り塗膜に移行してしまいます。
また、ブリード対策用のシーラーやプライマーを使わず、通常の下塗り材で施工すると、旧塗膜の影響を遮断できずにブリードが発生しやすくなります。
特に再塗装では、下地と新しい塗膜の相性を考えた適切な下塗り材の選定が重要です。
ブリード現象が招くリスク
ブリードは「見た目の問題」だけでは済みません。放置するとさまざまなトラブルにつながります。
美観の低下
ブリード現象が起こると、塗装後しばらくして黒いシミや茶色い汚れが塗膜の表面に浮き出てきます。
せっかく外壁をきれいに塗り替えても、数か月〜1年程度で見た目が悪くなり、塗装工事の完成度が下がるのが大きなデメリットです。
特に、シーリング周辺やサイディング目地部分などは筋状の汚れが目立ちやすく、外観全体がまだらに見えることもあります。
美観を保ちたい場合、ブリード対策は必須です。
塗膜の早期劣化
ブリード現象は見た目の問題だけでなく、塗膜の耐久性そのものにも悪影響を及ぼします。
可塑剤や油分が上塗り塗料の内部に染み込むと、塗膜が柔らかくなったり、逆に硬化不良を起こしたりすることがあります。
これにより、
・塗膜の密着力が低下
・ひび割れ・剥がれの原因になる
・防水性能の低下
といった問題につながります。
見た目だけでなく、外壁の保護機能が損なわれる点が非常に大きなリスクです。
外壁内部への雨水侵入リスク
ブリードによって塗膜が軟化したり、部分的に剥がれたりすると、外壁内部への雨水侵入リスクが高まります。
特にサイディング目地やシーリング部で発生した場合、隙間から雨水が入り込み、下記のような二次被害に発展する可能性があります。
・外壁内部の断熱材の湿気による劣化
・下地木材の腐食やカビの発生
・室内への雨漏り
見た目の不具合だけでなく、住宅の構造にまで悪影響を与える可能性があるため、軽視できません。
再塗装時のコスト増加
ブリード現象を放置すると、再塗装時に特殊な下地処理が必要となり、工事費用が高くなるケースがあります。
具体的には、次のような追加工程が発生します。
・可塑剤や油分を遮断するブリードストップシーラーの使用
・古いシーリング材の完全撤去と打ち替え
・汚染箇所の部分的な補修・ケレン作業
これらの工程を追加すると、再塗装費用が数万円〜数十万円単位で増えることもあります。
そのため、初回の塗装時点でブリード対策をしておくほうが結果的にコストを抑えられるのです。
ブリードを防ぐための対策
下地処理を徹底する
・高圧洗浄で外壁表面の油分・汚れをしっかり除去
・古いシーリング材は完全に撤去して新しいものに交換
ブリード対策用の下塗り材を使用
・可塑剤や油分を遮断するブリードストップ型プライマーを塗布
・代表的な製品:
日本ペイント「パーフェクトシーラー」
関西ペイント「RSプライマー」
エスケー化研「SDサーフエポプレミアム」
ノンブリードタイプのシーリング材を使う
・可塑剤が少ない、ノンブリードシーリング材を選ぶとリスクが低下
・変成シリコンや高耐久ウレタンのノンブリードタイプが特におすすめ
上塗り塗料の選び方に注意
・油性塗料よりも水性塗料のほうがブリードに強い傾向
・耐ブリード性能の高い上塗り塗料を選ぶことが重要
業者選びで失敗しないために
ブリード対策は施工品質に大きく関わるため、業者選びが重要です。
・見積時にブリード対策の有無をきちんと説明してくれるか
・使用するシーリング材・下塗り材・上塗り材の組み合わせを明示しているか
・「安さ重視」で下地処理を省略する業者は避ける
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