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夏にひび割れるアスファルトの意外な理由

外壁塗装豆知識

2025.08.18 (Mon) 更新


大阪の自社職人による安心・信頼の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理、専門店ラディエントです。大阪の谷町にある空堀通商店街の入り口にショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪このブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅・マンション・ビルの塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!

皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。

アスファルト舗装と聞くと、多くの方は**「冬の寒さで割れやすい」**というイメージを持っているのではないでしょうか。
確かに寒冷地では、凍結や霜によってひび割れが発生するケースが多く見られます。
しかし、実は日常的なダメージという観点で見ると、夏のほうがアスファルトを傷めやすいという事実があります。

では、なぜ夏の方が危険なのか。その理由と防ぐためのポイントを、分かりやすく解説していきます。

夏はアスファルトが“やわらかく”なる季節

アスファルトは、砕石や砂と石油由来のバインダー(接着材)を混ぜ合わせて作られています。
このバインダーは温度の影響を受けやすく、気温が上がるとやわらかく(軟化)なり、気温が下がると固く(硬化)なります。

真夏の昼間、道路や駐車場の表面温度は**50〜70℃**にも達します。
この高温環境ではアスファルトが柔らかくなり、車や人が通ったときにわずかに変形します。
そして夜になると温度が下がり、元の形に戻ろうと「収縮」します。

この「昼間に柔らかくなり、夜に固く戻る」というサイクルが、毎日のように繰り返されます。
この微細な動きが少しずつ内部にストレスを与え、やがて細かなひび割れを生み出すのです。

夏のダメージが大きくなるもう一つの要因

夏場のアスファルトは柔らかいため、車両の重みが普段以上に影響します。
特にこんな状況がダメージを加速させます。

車が同じ場所に長時間停まっている

夏場のアスファルトは高温で柔らかくなっているため、車の重みが長時間かかると、その部分がわずかに沈み込みます。
この沈み込みは一時的な変形に見えても、繰り返されることで内部構造が少しずつ崩れ、耐久性が低下します。
特に毎日同じ位置に駐車する習慣があると、その部分だけが集中的に弱くなり、やがて表面の割れや凹みの原因になります。

ハンドルを切った状態でタイヤを回す(据え切り)

据え切りは、車をほとんど動かさずにタイヤの向きを変える操作です。
この動きはタイヤの接地面に大きな摩擦力を与え、夏場の柔らかくなったアスファルト表面を削るように作用します。
結果として、表層のバインダーが剥がれ、骨材が露出してしまい、そこから劣化が加速します。

大型車や重量物の通行が多い

トラックや重機など、重量のある車両は通常の乗用車よりもはるかに大きな荷重をアスファルトに与えます。
夏場は舗装が柔らかくなっているため、この荷重による沈下や押し広げが起きやすく、舗装全体の密度が局所的に低下します。
その結果、骨材の隙間から水が浸入しやすくなり、雨や経年による破損が進みます。

冬より夏のほうが厄介な理由

冬のひび割れは、凍結や乾燥によるもので原因が分かりやすく、対策や補修のタイミングも比較的見極めやすいです。
一方、夏のひび割れは目に見えないダメージが少しずつ蓄積していくタイプ。
表面に大きな傷が見えなくても、内部では劣化が静かに進行していることがあります。

結果として「ある日気づいたら舗装全体が弱っていた」というケースも珍しくありません。

夏のアスファルト劣化を防ぐ方法

夏場のダメージを軽減するには、施工時から次のような対策を組み込むことが効果的です。

舗装厚をしっかり確保

 車が乗る場所は通常より厚めに舗装し、耐荷重性を高める。

高温に強いアスファルトを使用

 高軟化点アスファルトやポリマー改質材入りを選ぶと、真夏でも軟化しにくくなる。

表面シールで保護する

 シーリングコートやトップコートで表面を保護し、摩耗と水の侵入を防ぐ。

駐車位置をずらす

 車を毎回同じ場所に停めないことで、荷重が集中するのを防ぐ。

まとめ

アスファルト舗装は「冬にひび割れる」という印象が強いですが、実は夏の高温と車両荷重の組み合わせこそが、静かに寿命を縮める原因になることがあります。
見た目に変化がなくても、夏場のダメージは確実に蓄積していきます。

もし駐車場や通路にアスファルト舗装を施工する予定があるなら、ぜひ夏対策を前提に計画してみてください。
そうすることで、舗装は何年も長持ちし、メンテナンスコストも大きく抑えられます。

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