木造住宅は本当に火に弱いのか?
2025.08.05 (Tue) 更新
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実は“燃えにくい”という意外な側面も
「木の家は火に弱いから心配」といった声を耳にすることがあります。確かに、木材は可燃性の素材であり、燃えること自体は事実です。
しかし、木造住宅が**「燃えやすい=危険」というイメージだけで語られるのは、実は少し誤解**があります。
じつは無垢の木材には、鉄骨造などにはない“耐火性能”があるのです。この記事では、そんな“木の燃え方”にまつわるマイナーだけど重要な知識を、わかりやすく解説します。
Contents
木は燃える、けれど「燃え尽きない」構造材
木造住宅に使われる構造材(柱・梁など)は、一般的に「無垢材」や「集成材」と呼ばれるある程度の太さを持った木材です。
この太さこそが、実は木材の耐火性に直結しています。
火が木材に着火すると、まず燃えるのは木の表面。しかし、ここで木の特性として注目すべきなのは、燃えた部分が「炭化層」となって、内部を保護する壁のような役割を果たすという点です。
この炭化層は空気を通しにくく、かつ断熱材が高いため、内部への熱の浸入を抑え、木の芯まで燃え広がるのに時間がかかるのです。
つまり、火災が発生しても、木材はゆっくりと、一定のスピードでしか燃えないという性質があるのです。
鉄は燃えないが、高温で突然崩れる
では、比較対象としてよく挙がる「鉄」はどうでしょうか?
鉄骨造はもちろん燃えません。
しかし、火災によって温度が500~600℃を超えると、鉄の強度は急激に低下していきます。
具体的には、600℃付近で常温時の約半分以下の強度にまで落ち込み、梁や柱にような部材がグニャリと曲がって変形する、最悪の場合は倒壊するといったリスクが生じます。
しかも鉄は「炭化して守る」という性質がないため、高温になればなるほど、一気に構造が崩壊する恐れがあります。
実際に過去の火災では、木造の住宅が残っている中で、鉄骨造の建物が熱により倒壊したケースも報告されています。
木の予測できる燃え方が避難の猶予を生む
もうひとつ、木の耐火性において見逃せないのが、「燃え方が読みやすい」という特徴です。
木材は「1分あたり0.6~0.8mm」程度という、非常に安定したスピードで炭化が進んでいくため、建築設計時にどれくらいの太さがあれば、〇分間持ちこたえるかという計算がしやすいのです。
これを「燃え代設計」と呼びます。
たとえば、30分間燃え続ける状況を想定して、その間に炭化してしまう厚み(燃え代)を見込んだ寸法の木材を使うことで、燃えながらも構造体としての機能を保てる建築設計が可能になります。
この予測可能性があることで、万一の火災時にも「安全に非難する時間」を確保できるのが、木造の大きな利点のひとつなのです。
木造でも「耐火建築物」はつくれる
「木造=火災に弱い」
この誤解を生むもう一つの背景として、「耐火建築物は鉄筋コンクリートでないと無理」といった先入観があります。
ですが近年では、「準耐火構造」「耐火構造」を満たす木造住宅も増えており、建築基準法にも明確な基準があります。
たとえば、石膏ボードや難燃材を組み合わせた壁・天井構造にすることで、火の進行を食い止める仕上げにする。
あるいは、ファイヤーストップ構造といって、壁の中の空気層を一定ごとに遮断して、煙や火が壁内部を通って広がるのを防ぐ技術もあります。
これにより、2階建てはもちろん、3階建てや大規模施設でも「木造による耐火建築物」が実現可能になっているのです。
木材そのものが「防火認定」を受ける時代へ
さらに近年では、木材自体に防火性能を持たせる技術も進化しています。
たとえば、「燃え止まり木材(難燃処理木材)」と呼ばれる特殊な加工を施した木材は、燃えにくく、炭化層もより厚く形成されるため、防火対象物としても使えるようになってきています。
国土交通省による「防火材料認定制度」では、こうした特殊な木材を使用することで、木でありながら準不燃材料や難燃材料として認可されるケースもあります。
まとめ|“木造は火に弱い”の常識を疑ってみよう
結論として、「木造は火に弱い」というイメージは確かに一理ありますが、それは「燃える素材」という表面上の事実にすぎません。
本質的には、木材は“燃えながら持ちこたえる”力を持っており、むしろ火災時の安全性という面では高い評価に値するのです。
実際に、耐火建築基準をクリアした木造建築が増え、大規模商業施設や公共施設でも“木造化”の流れが加速しています。
環境にもやさしく、設計自由度も高い木造住宅は、決して「弱い建物」ではありません。
あなたが次に家を建てるとき、「木=火に弱い」という思い込みを少しだけ手放してみると、新しい価値や可能性に出会えるかもしれません。
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