見逃されがち!コンクリート外壁に潜む「乾燥収縮クラック」の正体とは?
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コンクリートは「乾燥するだけ」で縮むって知ってましたか?
「コンクリート=硬くて頑丈」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は施工直後のコンクリートは非常に繊細で、乾燥するだけで“縮んで”しまう性質を持っています。これが「乾燥収縮」と呼ばれる現象です。しかもこの“縮み”は、放っておくと**微細なひび割れ(収縮クラック)**を引き起こし、長期的な劣化の原因になることも…。
今回はこの**「乾燥収縮クラック」**について、メカニズムから発生条件、対策まで、マイナーだけど大切な知識を詳しく解説します。
Contents
乾燥収縮とは?
乾燥収縮とは、コンクリートが硬化する過程で内部の水分が蒸発し、その影響で体積がわずかに縮む現象のことです。コンクリートは、セメント・水・骨材(砂や砂利)を混ぜてつくられ、打設後に時間をかけて効果していきます。この硬化には「水和反応」と呼ばれる化学反応が関わっており、反応に必要のない余剰な水分は、徐々にコンクリート内部から外へと蒸発していきます。
このとき、水分が失われた分だけコンクリートが収縮し、わずかに縮むのですが、この「縮もうとする力」が部分的に抑えられてしまうと、内部に応力が生じます。その結果、表面に細かなひび割れ(収縮クラック)が発生する原因になります。
乾燥収縮はコンクリートの自然な性質によるもので、施工不良とは限りません。しかし、環境条件や施工管理が不適切だと、収縮の度合いが大きくなり、美観の劣化や耐久性低下につながるリスクが高まります。そのため、コンクリート工事ではこの乾燥収縮をいかに抑制するかが重要なポイントとなります。
なぜひび割れになるの?
乾燥して縮むなら自然現象で問題ないのでは?と思うかもしれません。しかし、現実はそう単純ではありません。
コンクリートが壁や床、柱などの構造物として施工されると、自由に縮むことができません。
例えば以下のようなケース:
・壁の端部やコーナー
・窓やドアの開口部周辺
・配管や金具まわり
コンクリートが他の部材と接している部分
このような部分では、乾燥収縮の動きが「拘束(こうそく)」されることで、内部に引っ張りの応力(テンション)がたまってしまいます。
そしてこの応力が、コンクリートの引張強度(およそ2〜3N/mm²)を超えると…ひび割れが発生します。
よく見られる乾燥収縮クラックの特徴
表面に細くて浅いひび割れ
乾燥収縮によって発生するクラックは、主にコンクリートの表面に現れるごく浅いひび割れです。深さはあまりなく、表層部分に細かく走るのが特徴で、遠目では気づきにくいこともあります。
0.2mm以下の髪の毛のようなクラックが多数入る
乾燥収縮クラックの幅は非常に狭く、0.2mm以下の髪の毛のような細い線状のクラックが複数並行して入ることがあります。見た目には目立たないものの、数が多くなると表面が網目状になることもあります。
基本的には構造上の問題には少ないが、水の浸入経路になる
これらのクラックは、構造的な強度に大きく影響することは少ないため、安全面での心配はあまりありません。しかし、微細なひび割れでも雨水や湿気が内部に侵入する通り道となるため、長期的には中性化や鉄筋の腐食などにつながるリスクがあります。
施工後数週間~数カ月以内に現れやすい
乾燥収縮によるクラックは、コンクリートが硬化してから時間の経過とともに水分が抜けていく中で発生します。そのため、施工後すぐではなく、だいたい数週間から数カ月の間にゆっくりと現れるのが一般的です。最初は目立たないものの、徐々に表れてくるため、定期的な観察が大切です。
乾燥収縮によるクラックを防ぐには?
プロの現場では、乾燥収縮クラックを未然に防ぐために、以下のような対策が取られます:
1. 適切な水セメント比にする
→ 水が多いほど乾燥収縮が大きくなります。
過剰な水分を避け、設計通りの配合で打設することが重要です。
2. 収縮をコントロールするための“目地”を入れる
→ 壁や床の途中にあらかじめ誘発目地(スリット)や伸縮目地を設け、そこでクラックを“誘導”する技術。
3. 早すぎる乾燥を防ぐための“養生”
→ 施工直後に風や直射日光を避けることで、表面の急激な乾燥を防ぎます。散水やシートによる湿潤養生がよく使われます。
4. 繊維補強材の使用
→ ポリプロピレン繊維やガラス繊維などを混入することで、乾燥収縮によるひび割れの幅を抑制できます。
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