【見落とされがち】塗膜剥離を引き起こす水分のワナ
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
~下地の「含水率」が塗装の成否を左右する~
外壁塗装で最も恐れられている不具合のひとつが、「塗膜剥離(とまくはくり)」です。せっかくきれいに仕上げた外壁が、1年や2年でボロボロと剥がれてしまう――そんな事態が起きると、見た目はもちろん、防水性や耐久性にも重大な悪影響を及ぼします。
多くの方は「塗り方が悪かったのでは?」「塗料の品質に問題があったのでは?」と思いがちですが、実は塗装前の“下地の状態”が原因であることが少なくありません。
中でも意外と知られていないのが、「下地の含水率(がんすいりつ)」です。
Contents
含水率ってなに?なぜ大事なの?
「含水率」とは、文字通り素材の中にどれだけ水分が含まれているかを示す数値です。たとえばモルタル外壁や窯業系サイディングなどは、多孔質(小さな穴が多い)素材であるため、水を吸いやすく、乾くまでに時間がかかります。
では、なぜこの水分が問題になるのでしょうか?
それは、水分があると塗料がきちんと密着しないからです。
見た目では乾いているように見えても、内部に水分が残っていると、塗膜がくっつかず浮いてしまったり、乾燥後に**内部の水分が蒸発して塗膜を押し上げる「膨れ」や「剥がれ」**を引き起こします。
塗装後に剥離が起きる隠れた原因のひとつ
外壁塗装で起きるトラブルの中でも、**数年後に発覚しやすいのが「塗膜の剥離」**です。
この現象にはさまざまな要因がありますが、現場で多く見られるのが、「塗装前に水分が残っていたこと」に起因するものです。
以下に、代表的な“隠れた原因”をいくつかの具体例に分けて解説します。
ケース1:高圧洗浄の翌日にすぐ塗装してしまった
外壁塗装では、まず汚れや旧塗膜に落とすために高圧洗浄が行われます。この作業自体は非常に重要なのですが、問題はそのあと。
表面が乾いたように見えても、外壁の内部にはまだたっぷりと水分が残っていることがあり、これを見抜けずに塗装を始めてしまうと、内部から塗膜が浮き上がるように剥離してくることがあります。
特に、モルタルやALC外壁のような多孔質素材は、水を吸収しやすく乾燥に時間がかかります。乾いているように見えても中はまだ湿っている状態かもしれません。
ケース2:梅雨時の強行工事で乾燥不足のまま進行
工期が決まっている現場では、「どうしても梅雨時にやらないといけない」「足場のリースが長引くとコストが、、、」といった事情から。多少濡れていても強行に塗装を進めるケースがあります。
ところがこの判断が、後々の剥離トラブルの引き金になることがあります。
湿度が高い時期は、表面の乾燥も遅く、下地の内部にまで乾燥が行き届いていないことが多いです。短期的には問題がなくても、数カ月~数年で膨れや剥離が出てきてしまうのです。
ケース3:日照時間の少ない冬場に乾燥が間に合わなかった
冬場の塗装工事では、「日が出ている時間が短い」「気温が上がりにくい」などの影響で。乾燥がとてもゆっくりになります。
にも関わらず、作業の進捗を優先して通常通りのスケジュールで塗装を行ってしまうと、乾いていない下地に塗料を重ねてしまうリスクが高まります。
この場合、塗膜の表面は固まっていても、内側では密着不良を起こしており、結果的に数年後に塗膜がペロンと剥がれてしまう原因になります。
ケース4:日陰部分や北面の乾燥が不十分だった
意外と見落とされがちなのが、「外壁の部位による乾燥の差」です。
特に建物の北側や日陰になりやすい場所は、南面に比べて乾燥スピードが格段に遅くなります。
一見「乾いているように見える」からといって全体を一括で同じタイミングで塗ってしまうと、北面や日陰後々剥離するという現象が起きることがあります。
つまり、「見た目」では判断せず、部位ごとに水分量を測定して判断する必要があるのです。
ケース5:湿った朝霧のまま塗装を始めてしまった
朝の作業開始時、外壁にうっすらと朝霧が残っていることがあります。これを拭き取らずに塗装を始めてしまうと、下地と塗料の間に水分が挟まった状態になり、密着不良→剥離へと進行してしまうケースがあります。
特に冬~春先はこの「朝霧トラブル」が起こりやすく、慎重な水分確認が欠かせません。
含水率は“プロが数値で判断”する時代
一昔前は、職人が手で触ったり、経験で「乾いてるな」と判断していたこともありました。
しかし今では、「含水率計(水分計)」という専用の機器を使って数値で確認するのが常識です。
目安となる数値は?
・モルタル・コンクリート壁:10%以下で塗装可能
・窯業系サイディング:15%以下が一般的な基準
・木部(軒天など):15~18%以下で塗装OK(それ以上は再乾燥を待つ)
このように、素材ごとに適正な水分量があり、プロはそれを見極めながら工程を進めます。
「今日塗らない」は手抜きではない
施主様の中には、「晴れてるのになぜ塗らないの?」と疑問に思う方もいらっしゃいます。
しかし、これはむしろ良心的な対応です。
たとえ天気が良くても、下地内部の水分が基準値を超えていれば、職人は「今日の塗装は見送ります」と判断します。これは決して手抜きではなく、**長持ちさせるための“正しい判断”**なのです。
特に塗装後すぐには異常が見えにくいため、含水率の重要性は軽視されがちですが、数年後に明確な差が現れます。
まとめ|“目に見えない水分”を見抜けるかが、プロと素人の差
塗装というと「どんな塗料を使うか?」「何回塗ったか?」が注目されがちですが、実は塗る前の準備が何より重要です。
その中でも、「下地の乾燥状態=含水率」が仕上がりを大きく左右するのです。
✅ たとえ晴天でも、内部が乾いていなければ塗らない
✅ 数値で判断するのがプロの仕事
✅ 無理に進めれば、数年後に必ず後悔する
塗膜剥離を防ぐためには、目に見えないリスクに気づき、丁寧に対処することが何より大切です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。大阪で外壁塗装するならお気軽にラディエントにお問い合わせ下さい。戸建ての他にもマンション、ビル、店舗、工場にも幅広く対応しております。
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