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サビの種類で変わる処理方法とは?鉄部塗装の下地調整に潜む落とし穴

豆知識

2025.07.30 (Wed) 更新


大阪の自社職人による安心・信頼の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理、専門店ラディエントです。大阪の谷町にある空堀通商店街の入り口にショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪このブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅・マンション・ビルの塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!

皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。

鉄部塗装において、サビの処理は最重要工程といっても過言ではありません。
しかし、現場では「とにかくサビを落として錆止めを塗ればいい」と、すべてのサビを一括りにして対応してしまうケースが多く見られます。

実は、サビにはいくつか種類があり、それぞれ性質も発生原因も違えば、処理方法も異なるのです。
この見極めを誤ると、せっかく丁寧に塗った塗膜が数年で浮いたり剥がれたりしてしまうリスクも…。

今回は、知っておくべき**「代表的な3つのサビの種類」とその適切な対処法**を、実務に役立つ視点でご紹介します。

赤カビ―最も一般的で、最も深刻になりやすいサビ

▷ 特徴

赤サビは、鉄が空気中の酸素と水分に反応して発生する**典型的な酸化鉄(Fe₂O₃)**です。
色は赤褐色で、ザラザラとした質感。よく見かけるトタンのサビや、放置された鉄骨階段の腐食などはこの赤サビです。

一度発生すると内部まで浸食しやすく、進行を止めないと素材自体がボロボロになる危険性も。

▷ 対処法

赤サビの処理は、電動工具による徹底したケレンが基本です。
ワイヤーブラシやディスクサンダーを使い、浮きサビや脆弱部分をしっかり削り取ります。

また、サビが深く侵食している場合には**「サビ転換剤」**の併用が効果的です。これは、赤サビを黒サビに変化させて進行を抑える特殊な薬剤で、除去しきれないサビの奥深くにも作用します。

その後には、2液型のエポキシ系錆止めプライマーを使用して強固な下地を形成することで、後の耐久性を大きく左右します。

黒サビ―落としすぎは逆効果になる場合もある

▷ 特徴

黒サビとは、鉄が高温処理された際に表面に形成される**緻密で安定した酸化皮膜(Fe₃O₄)**です。
黒皮鋼板や鍛造金物の手すりなどに見られ、見た目は光沢のない黒色をしています。

この黒サビは、赤サビと違って素材を保護する役割を持つこともあるため、無理に全てを削り落とす必要がないケースもあります。

▷ 対処法

まず重要なのは、赤サビが混在していないかの確認です。
赤サビが見られる場合はその部分だけを重点的にケレン処理し、黒サビ部分は脱脂・目粗し程度の処理で十分な場合もあります。

ただし、黒サビ表面はやや滑りやすく、塗料が密着しにくいことがあるため、高密着型のエポキシプライマーを選定することがポイントです。
無駄にケレンして黒皮をすべて落としてしまうと、かえって防錆性が下がることもあるので注意が必要です。

白サビ ― 亜鉛メッキ材に潜む“粉状の敵”

▷ 特徴

白サビは、主に亜鉛メッキ鋼材に発生する腐食です。
空気中の二酸化炭素や酸性雨にさらされることで、表面に白い粉状の酸化亜鉛が現れます。

一見軽いサビに見えますが、この粉は塗膜の密着を極端に妨げる厄介者。
上から塗装してもすぐに“浮き”が発生し、数か月で剥がれてしまうケースもあります。

▷ 対処法

白サビがある場合は、まず水洗い・洗剤洗浄で粉分を徹底的に除去することが基本です。
表面が完全に乾いたことを確認してから、**エッチング処理(酸性クリーナー)**で軽く荒らすと、塗料の食いつきが良くなります。

その上で、亜鉛メッキ対応のジンクプライマーを下塗りに使うことで、サビの再発と塗膜の浮きを防止します。
見た目だけで「軽そうなサビ」と侮ると、数年で施工不良になるリスクがあるため、特に慎重な下地処理が求められます。

実際の現場では「混在型サビ」も要注意!

住宅や倉庫、工場などでは、1つの鉄部に赤サビ・白サビ・黒サビが同時に存在することも珍しくありません。

たとえば、「亜鉛メッキ鋼材に黒皮仕上げ+端部に赤サビ」が見られる鉄階段などです。
こうしたケースでは、サビの種類ごとに対応を変える必要があります。

つまり、ケレン・洗浄・目粗し・薬剤処理・下塗り塗料などを“部位ごとに変える”ことが、長寿命な塗装の鍵となるのです。

ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。

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