【ALC外壁】縦使いか横使いかで耐久性に差が出るって本当?
2025.07.29 (Tue) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
ALC(軽量気泡コンクリート)パネルは、優れた耐火性・施工性から多くの住宅やビルで使われている外壁材ですが、実は「縦使い」か「横使い」かの張り方ひとつで、耐久性に大きな差が出ることをご存じでしょうか?
この記事では、ALC外壁の「縦張り」と「横張り」の違いが、雨仕舞・シーリング劣化・メンテナンス性にどのような影響を及ぼすかを詳しく解説します。
Contents
- 縦張りと横張りの違いとは?
- 縦張り
- 横張り
- 縦張りのメリット~雨水が溜まりにくい構造~
- 雨仕舞がしやすい:継ぎ目に水がたまりにくい
- 水切れが良い:表面の水が自然に流れる落ちる
- ひび割れのリスクも軽減:シーリングの動きに余裕がある
- 横張りの弱点~「水平継ぎ目」が落とし穴~
- 水が溜まる:水平継ぎ目に雨水が滞留しやすい
- シーリング劣化が早まる:紫外線や汚れの影響を受けやすい
- 水平目地のヒビが目立ちやすい:劣化が連鎖しやすい構造
- 実際の現場でも「縦張り推奨」が増えている
- 縦張りは「雨漏りクレーム」が激減する
- 縦張りは足場・塗装・シーリングの作業効率も良い
- ハウスメーカー・設計事務所も「縦張り標準化」へ
- 戸建住宅だけでなく、集合住宅・施設でも採用増
- まとめ:意匠だけでなく「耐久性」で張り方を選ぼう
縦張りと横張りの違いとは?
縦張り
縦張り(たてばり)とは、ALCパネルの長辺(長い方)を縦方向に使って施工する方法です。
パネルを地面に対して垂直に並べることで、継ぎ目(目地)が立て方向に一直線に走る配置になります。
この張り方の最大の特徴は、雨水の流れと同じ方向に継ぎ目があることです。雨水は重力によって上から下へ流れるため、継ぎ目にも水が滞留しにくくなり、水切れが良く、劣化や雨漏りのリスクを軽減しやすいのです。
また、継ぎ目の数が比較的少なくなり、メンテナンスの負担も増えやすいという利点があります。実用性や耐久性を重視する現場では、縦張りが選ばれるケースが多くなっています。
横張り
横張り(よこばり)は、ALCパネルの長辺を横方向に使って施工する方法です。
パネルを地面と平行に配置することで、継ぎ目が横方向(水平方向)に広がっていく形になります。
この方法は、外観の意匠性やデザイン性を重視する場合に多く採用されるのが特徴です。横ラインが協調されるため、建物全体がスタイリッシュで安定感のある印象になることが多いです。
ただし、継ぎ目が水平になるため、雨水がそのラインに溜まりやすく、水切れが悪くなる傾向があります。その結果、シーリング材の劣化が早まりやすく、雨漏りやひび割れが発生するリスクが高くなる点には注意が必要です。
縦張りのメリット~雨水が溜まりにくい構造~
ALCの縦張りは、パネルの継ぎ目が縦方向になるため、雨水が自然と下に流れやすい構造になります。これには以下のようなメリットがあります。
雨仕舞がしやすい:継ぎ目に水がたまりにくい
縦張りは、パネルの継ぎ目が雨水の流れと同じ方向(上から下)に配置されるため、水がスムーズに流れ落ちやすい構造になります。これにより、継ぎ目に水が滞留することが少なく、雨仕舞(雨水を建物に侵入させずに排出する工夫)がしやすいのが大きな特長です。
水切れが良い:表面の水が自然に流れる落ちる
パネルの表面に降り注いだ雨水は、縦方向の目地に沿って自然に下へと流れ落ちるため、水が残留しにくくなります。これによって、表面から吸水リスクが抑えられ、塗膜の劣化も緩やかになります。
ひび割れのリスクも軽減:シーリングの動きに余裕がある
縦方向の継ぎ目は、構造上の動き(建物の揺れが伸縮)に対して柔軟に追従しやすいため、シーリング材のひび割れや破断が起こりにくい傾向があります。結果として、長期間にわたって防水性を維持しやすいメリットがあります。
横張りの弱点~「水平継ぎ目」が落とし穴~
一方、横張りは意匠性(デザイン上の意図)から採用されることが多いのですが、継ぎ目が水平になるため、水が溜まりやすいという欠点があります。
水が溜まる:水平継ぎ目に雨水が滞留しやすい
横張りでは、パネル同士の継ぎ目が水平になるため、雨水が継ぎ目に沿って溜まりやすくなるという構造的な弱点があります。特に風雨が強い日や、北面など乾きにくい場所では、水分が長くとどまり、湿気による劣化が進みやすくなります。
シーリング劣化が早まる:紫外線や汚れの影響を受けやすい
横方向の継ぎ目には、雨水・ホコリ・排気ガスなどがたまりやすく、汚れやすいという特徴があります。これにより、シーリング材が常に高い負荷や紫外線を受けやすく、弾力性の低下やひび割れが早期に起きる可能性があります。
水平目地のヒビが目立ちやすい:劣化が連鎖しやすい構造
横張りの継ぎ目にひび割れやシーリング切れが発生すると、そのライン全体に水が入りこんでしまうリスクがあります。一カ所の不具合が連鎖的に他の部分にも波及しやすく、外壁全体の劣化を早める要因となってしまうのです。
実際の現場でも「縦張り推奨」が増えている
ALCメーカーや施工業者の間でも、近年は縦張りを推奨する傾向が強くなっています。理由は明確で、長期的な耐久性と雨漏りのリスクを考慮すると、縦張りの方が施工後の不具合が少ないためです。
縦張りは「雨漏りクレーム」が激減する
施工後5年、10年と経過した際に最もトラブルが多いのがシーリングの劣化からの雨漏りです。
特に横張りの場合、水平目地に水が溜まりやすいため、シーリングが想定より早く切れてしまうケースが多発しています。
現場の経験則として、「横張りの建物は早めに補修依頼が来る」「目地補修の頻度が高くなりがち」という声も多く、初期の見た目よりも、長期的な不具合のリスクを避ける方が重要だと考える業者が増えているのです。
縦張りは足場・塗装・シーリングの作業効率も良い
縦張りは、パネルが縦に連続しているため、目地の数が少なく、補修対象の箇所が明確になります。
塗装工事の際も「目地→塗装→乾燥」の流れがスムーズに進みやすく、足場の設置位置や作業計画も立てやすいというメリットがあります。
これにより、作業日数の短縮・コストの圧縮・仕上りの安定性にもつながるため、職人サイドからも縦張りを進めるケースが増えています。
ハウスメーカー・設計事務所も「縦張り標準化」へ
ALCを多く採用している一部のハウスメーカーや設計事務所でも、過去のクレーム実績・点検履歴の統計をもとに、「今後は縦張りを基本にする」といった方針を掲げている例もあります。
特に「保証期間を長く取りたい」「点検スパンを延ばしたい」など、長期的に性能を維持する設計思想が重視されるようになってきたことも、この流れに拍車をかけています。
戸建住宅だけでなく、集合住宅・施設でも採用増
最近では、ALCが使われる賃貸アパートや老人ホーム、倉庫建築などでも、縦張り仕様がスタンダードになってきています。
雨漏りや外壁劣化による住民対応や補修費用を抑えたいという管理側の意向もあり、
「縦張りで手間のかからない外壁にしておきたい」という合理的な選択が広がっているのです。
まとめ:意匠だけでなく「耐久性」で張り方を選ぼう
ALCパネルはデザイン性に富んでいる分、見た目重視で「横張り」が選ばれることも多くあります。ですが、実際の耐久性やメンテナンス性を考えると、縦張りの方がトラブルが少なく、長寿命な外壁になりやすいのが現実です。
もし、これからALC外壁の施工やリフォームを検討されている方がいれば、ぜひ「見た目」だけでなく「水の流れ」も意識して選んでみてください。
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