寒冷地じゃないのに凍る⁉水道管トラブルを防ぐための判断基準
2025.07.25 (Fri) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
水道配管――それは普段の生活で直接目にすることが少ないため、家づくりやリフォーム時にあまり注目されない部分かもしれません。しかし実は、水回りの快適さや安全性において非常に重要な役割を果たしており、中でも**寒冷地と非寒冷地で大きく分かれる「配管の仕様」**は、見過ごしてはいけないポイントです。
とくに冬場、地域によっては水道管が凍結したり破裂するなど、生活を脅かす深刻なトラブルが発生するケースもあります。
本記事では、「寒冷地仕様」と「非寒冷地仕様」の違いについて、具体例を交えながら詳しく解説していきます。
Contents
寒冷地では水道管が凍手破裂するリスクがある!
気温が0℃を下回ると、水道管の中の水が凍り始めます。水が凍ると体積が増えるため、管内の圧力が高まり、最悪の場合、水道管が破裂してしまうのです。
破裂が起きれば、水は止まり生活用水が使えなくなります。さらに厄介なのが、破裂部分が見えない床下や壁内だった場合。気づかないうちに漏水が進行し、床や壁材が腐食したり、カビが発生したりと、住宅に深刻なダメージを与える可能性もあります。
「寒冷地仕様」の水道管とは?-4つの特徴
断熱材で保護された水道管
寒冷地では、外気温の影響で水道管が凍結してしまうリスクが非常に高いため、水道管自体に断熱材を巻き付けることが基本仕様とされています。断熱材とは、配管のまわりを包む保温材のことで、代表的なものには発泡ポリエチレンやグラスウール、発泡ウレタンなどがあります。これらの断熱材が外気との熱の移動を抑える役割を果たし、配管内の水が凍結しにくくなります。
特に、床下や外部露出部、給湯器まわりなど、冷気が直接触れる可能性のある部分には必須です。また、新築やリフォーム時には、最初から断熱材が巻かれた「保温チューブ一体型」の配管材が使用されるケースも多く、施工性と断熱性能を両立しています。こうした断熱処理を施すことで、真冬でも配管内の水温を一定以上に保ち、生活用水が安定して使えるようになります。
凍結防止ヒーターの設置
配管の凍結を確実に防ぐため、寒冷地では**凍結防止ヒーター(ヒーターテープ)**を水道管に巻き付ける対策もよく用いられます。これは、管の外側に電気ヒーターを取り付けて、電気の力で配管の周囲を加熱し、内部の水が凍るのを防ぐ仕組みです。外気温が一定以下になると自動的にスイッチが入る「サーモスタット付きタイプ」が主流で、手動で操作する手間もありません。
特に、給湯器から蛇口までの露出配管や、屋外の水栓柱、浴室・トイレの配管など、凍結しやすい場所に有効です。近年では省エネ性能も高くなっており、通電時間が最小限になる設計がされています。ただし、通電しなければ凍結を防げないため、停電時には無力という弱点もあります。そのため、断熱材との併用が重要です。ヒーターは定期的な動作確認と交換も必要で、長期的なメンテナンスも忘れてはいけません。
地中深くへの埋設
屋外に配管を通す場合、寒冷地では「凍結深度」を意識した埋設が必須です。凍結深度とは、地域ごとに定められた地中が凍る最大深さの基準値のことで、寒さの厳しい地域ほど深くなります。たとえば、北海道の一部では凍結深度が1.2m以上になることもあり、浅く埋設された配管は冬になるとすぐに凍ってしまいます。
そのため寒冷地では、配管をこの凍結深度よりも深い位置に埋めるように設計します。これにより、地熱の影響で周囲の温度が一定に保たれ、配管が凍る心配がほぼなくなります。加えて、地面に対する断熱処理や、保温ボックス内での配管管理なども組み合わせて、より万全な凍結対策を行う場合もあります。
この埋設深度は自治体や地域の水道局で細かく基準が設けられていることが多く、地域ごとの気象条件に合わせた設計と施工が求められます。
水抜き栓の設置
水抜き栓(別名:ドレンバルブ)は、寒冷地で長期間家を空ける場合に必須の設備です。水道管の中に水が入ったままだと、家に誰もいなくても気温が下がれば凍結してしまうため、使用しない間に配管内の水を空にする(水を抜く)仕組みが必要になります。
水抜き栓を操作すると、屋内の水道栓を閉じた状態でも、給水管や給湯管に残っている水を外に排出できるようになります。これにより、配管内の水が凍って膨張→破裂というリスクを根本的に防ぐことができるのです。特に別荘や転勤・旅行などで長期間留守にする家では、使用後に毎回「水抜き」を行うことが凍結防止の基本ルールとされています。
最近では、自動的に水を抜く装置や、冬になると一括で水抜きできる「集中型水抜き装置」なども普及しており、手間を減らしながら安全性を高める取り組みも進んでいます。
非寒冷地でも油断は禁物!想定外の寒波に注意
比較的温暖な地域でも、異常気象や寒波の影響で思わぬトラブルが起きることがあります。
たとえば、関西・中国・九州地方などの非寒冷地では凍結対策が不十分な住宅も多く、数年に一度の寒波で大量の水道破裂被害が出ることもあります。
このような地域では、最低限の保温措置や、屋外水栓のカバー取り付け、夜間の「チョロ出し運転(水を細く出し続ける)」などで応急的に凍結を防ぐ工夫が必要になることもあります。
寒冷地仕様が必要になるグレーゾーンとは?
「寒冷地」と聞くと北海道や東北のような地域を思い浮かべがちですが、実際には明確な境界線はなく、寒冷地と非寒冷地の間にあるグレーゾーンも存在します。このグレーゾーンでは、凍結対策をしておくべきかどうかの判断が非常に重要です。
以下に、寒冷地仕様を検討すべき微妙なエリアや条件について、それぞれ詳しくご紹介します。
標高が高い山間部(たとえば長野・山梨など)
同じ県内であっても、標高が高くなるほど気温が下がる傾向があります。たとえば、長野県の中でも平地では凍結の心配が少なくても、標高1000mを超える山間部の地域では真冬に氷点下10℃を下回ることも珍しくありません。こうしたエリアでは、通常の非寒冷地仕様では配管が凍結する可能性が高くなるため、断熱管や水抜き設備の導入を検討すべきです。
日当たりの悪い北向きの敷地や谷間
同じ地域内でも、建物の方角や立地条件によって凍結リスクが変わります。北向きの斜面や谷間などは日が当たりにくく、日中の気温があまり上がらないため、夜間から朝方にかけて配管が凍るリスクが高まります。また、風の通り道になっている場所では、冷たい空気が配管に直接当たることも。こうした部分的な寒冷環境では、寒冷地仕様の対策が非常に有効です。
降雪が年に数回ある地域(中国地方・関西北部など)
岡山・広島・滋賀・京都北部など、普段は温暖でも年に1~2階程度、寒波によって大雪や氷点下を記録するエリアもグレーゾーンにあたります。とくに記録的寒波が来た際には、水道管の凍結や破裂が相次ぐことがあります。
こうした地域では、「絶対に凍らない」とは言い切れず、断熱材付き配管や凍結防止ヒーターなどの簡易的な寒冷地仕様を取り入れておくと安心です。
外に水栓柱や給湯器が設置されている住宅
屋外の水栓柱や給湯器の配管は、外気温に直接さらされるため、寒冷地でなくとも凍結のリスクがあります。特に配管がむき出しになっている場合は、保温材を巻いたり、凍結防止ヒーターを取り付けたりといった局所的な寒冷地対策が必要です。
また、給湯器のリモコン機能に「凍結予防」がある場合でも、電源が切れていたり停電時には効果がありません。見た目以上に注意が必要なポイントです。
冬季に誰も住まない別荘・空き家
別荘地などでは、冬季に無人となる建物も多く、室内の温度が上がらないため配管が非常に凍結しやすい状態になります。こうした場合、建物の断熱性に関係なく、水抜き栓の設置と確実な「水抜き作業」が必須です。誰もいない間に水道管が破裂してしまうと、発見が遅れ、室内が水浸しになるという最悪の事態にもなりかねません。冬は使わない前提の建物であっても、寒冷地仕様を導入しておくことが将来的な安心につながります。
まとめ:気候に合わせた仕様選びが、冬の安心をつくる
水道管の仕様は、普段の生活では見えない部分ですが、「凍結」や「破裂」が起きると生活の質に直結する大きな問題になります。
とくに寒冷地では、断熱・保温・水抜きなどの基本対策がされていなければ、住宅の寿命にも関わる深刻な被害を招きかねません。
一方、非寒冷地でも近年は寒波が頻発しており、“想定外の寒さ”に備えた備えが重要になっています。
家を建てるとき、または配管のリフォームを行うときには、地域の気候条件や建物の構造を踏まえ、信頼できる業者と相談しながら**「寒さに強い水道配管」**を実現することが、冬を安心して過ごすための第一歩となります。
ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。大阪で外壁塗装するならお気軽にラディエントにお問い合わせ下さい。戸建ての他にもマンション、ビル、店舗、工場にも幅広く対応しております。
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