プライマーの塗りムラが招く防水工事の落とし穴
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
Contents
そもそもプライマーってなに?
プライマーとは、簡単に言えば「下地と防水材の接着を助ける接着剤のようなもの」です。
防水材(ウレタン、FRP、シートなど)は、そのまま下地に塗ったり張ったりしても、時間とともに剥がれたり浮いてしまう可能性があります。
特にモルタルやコンクリート下地は表面がザラついていたり、水分を含みやすいため、プライマーで密着性を高めることが非常に重要になります。
プライマーがしっかりと下地に染み込んで定着することで、防水層が長期間にわたり安定して機能します。
つまり、プライマーは**防水の土台を支える“縁の下の力持ち”**なのです。
プライマーの「塗りムラ」が起こす具体的なトラブル
では、プライマーに「塗りムラ」があると、どんなトラブルが起きるのでしょうか?
防水層の「浮き」「膨れ」
塗りムラによって防水材と下地がうまく密着していない箇所は、時間の経過とともに膨れたり浮いたりする可能性があります。
これは特に、直射日光や温度変化を受ける屋上やバルコニーで顕著に現れます。
空気や水分が内部に入り込み、外気との温度差で膨張・収縮を繰り返すことで、防水層が「ふくれ」てくるのです。
このふくれは見た目も悪く、放置すれば破れて雨水が侵入するリスクもあります。
一部だけが「剥がれる」ケースも
防水層全体が剥がれるわけではなく、「ある一部分だけがペリッと剥がれる」という症状も、実はプライマーの塗りムラが原因であることが多いです。
特に、
・立ち上がり(壁面との接点)
・コーナー部(角の部分)
・凹凸の多い箇所
・金物との取り合い部
などは、ローラーや刷毛が入りにくく、作業が雑になると塗り残しが発生しやすい場所です。
このような箇所は、水の侵入口にもなりやすく、ピンポイントでの劣化=重大な雨漏りの原因につながります。
塗りムラが発生する主な原因とは?
下地が湿っていた(含水率が高かった)
プライマーの塗布前に下地がしっかりと乾いていない場合、表面に残った水分がプライマーの吸着を妨げてしまいます。
特にコンクリートやモルタルなどの多孔質な下地は、見た目が乾いているようでも内部に多くの水分を含んでいることがあります。
こうした状態でプライマーを塗布すると、水分と化学反応を起こしてムラが生じたり、乾燥不良が発生して防水材の密着が不完全になるのです。
含水率は5%以下が基準とされ、含水率計による測定が推奨されます。
粉塵や油分などの汚れが下地に残っていた
プライマーは下地に直接塗布されるため、その表面がきれいでなければ十分な密着力を得ることができません。
例えば、ホコリ・砂・セメントの粉・カビ・油分などが残っていると、それらの異物がバリアとなり、プライマーが直接下地に接触できない部分が生まれてしまいます。
結果として、その部分だけ接着が弱くなり、防水層が剥がれやすくなる原因になります。
施工前には高圧洗浄やケレン(こすり落とし)などを通じて、下地を清潔かつ乾燥した状態に保つことが基本です。
作業が急ぎすぎて雑になった
工期がタイトだったり、天候の悪化が懸念される場合など、現場では作業を急ぎがちです。
しかし、焦って塗布作業を行うと、ローラーや刷毛の動きが乱れ、塗り幅が不均一になったり、塗り残しが発生することがあります。
特に広い面積を短時間で仕上げようとすると、一度に広げすぎて薄塗りになってしまうこともあります。
丁寧な作業を確保するには、適正な作業時間と工程管理が求められます。
道具(ローラー・刷毛)の状態が悪かった
プライマー塗布に使用する道具の状態も、塗りムラの原因に大きく関わります。
毛先の抜けたローラーや、固まった刷毛を使うと、塗布が不均一になりやすくなります。
また、使い古したローラーは塗料の含みも悪く、広げたときにかすれた仕上がりになるため、ムラや透けが発生します。
新しい、もしくは適切に管理された道具を使用することが重要です。
角や端部の塗布を忘れていた
立ち上がりの角、壁との接点、排水ドレン周りなどの細かい部分は、平面とは違ってローラーが届きにくいため、つい塗り残してしまう箇所です。
こうした“死角”にプライマーをしっかり塗布しておかないと、防水層が密着せず、後々の浮き・剥がれの原因になります。
このような箇所は、**先に刷毛で丁寧に塗布してから広い面を施工する「先行塗布」**が効果的です。
塗布量が足りなかった(メーカー規定未満)
プライマーは、ただ「塗ればいい」わけではありません。
防水材との密着力を発揮するには、メーカーが定める規定量(たとえば0.2kg/m²など)を満たす必要があります。
必要以上に薄く塗ってしまうと、塗膜が下地に十分に染み込まず、乾燥後に強度が得られない状態になります。
結果として、塗布量不足=強度不足=浮き・剥がれの原因となります。
トラブルを防ぐための現場対策
では、プライマーの塗りムラを防ぐには、どんな点に注意すべきなのでしょうか。
下地の乾燥と清掃を徹底する
コンクリートやモルタルの下地は、含水率が5%以下であることが理想です。
また、埃や粉塵、カビ、油分が残っていると密着不良の原因になるため、高圧洗浄や清掃で表面処理を行ってからプライマーを塗布します。
塗布量と施工手順を守る
プライマーには塗布量の基準(例:0.2kg/m²など)や乾燥時間の指定があります。
これはメーカーごとに違うため、製品ごとの仕様書を事前に確認し、それに従って丁寧に塗布することが大切です。
塗り残しが起きやすい箇所は「先行塗布」する
端部・立ち上がり・隅部など、塗り残しが起きやすい場所は、**先に刷毛などで丁寧に塗っておく「先行塗布」**が有効です。
その後、広い面をローラーで均一に塗り広げれば、ムラの少ない仕上がりになります。
可視化できる色付きプライマーを使う
最近では「色付きプライマー」も増えており、塗った場所が一目でわかるため、塗り残し防止に非常に有効です。
グレーやブルー、ピンクなど、色がついているだけで作業効率も確認精度も大きく向上します。
ラディエントでは点検、診断、お見積りはすべて無料で行っています。またショールームの来店予約とお見積りでクオカード1000円分をプレゼントしています。是非お越しください!またラディエントが掲載されている外壁リフォームの教科書という本が販売されています。一冊572円で販売されていますのでこちらもよろしければご購入下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。大阪で外壁塗装するならお気軽にラディエントにお問い合わせ下さい。戸建ての他にもマンション、ビル、店舗、工場にも幅広く対応しております。
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