ガルバリウム鋼板は本当に錆びにくい?
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
実は“酸性雨”や“塩害”には注意が必要な理由とは
近年、住宅の屋根や外壁のリフォーム・新築工事において、圧倒的な人気を誇るのが「ガルバリウム鋼板(通称ガルバ)」です。軽量で地震にも強く、耐久性が高い――そんなイメージをお持ちの方も多いでしょう。確かに、旧来のトタンやカラー鋼板と比較すると、ガルバリウム鋼板の性能は大きく進化しています。
しかし、どんなに優れた建材であっても“万能”というわけではありません。
ガルバリウム鋼板には「酸性雨」や「塩害」といった、特定の環境下で弱点を露呈するケースが存在します。
このブログでは、あまり知られていないガルバリウム鋼板の“意外な落とし穴”と、その対策について詳しくご紹介していきます。
Contents
ガルバリウム鋼板とは?その構造と錆びにくさの仕組み
まずはガルバリウム鋼板の基本をおさらいしておきましょう。
ガルバリウム鋼板は、鉄の表面に「アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%」の合金メッキを施した素材です。この特殊なメッキ層が、鉄の腐食を防ぐ“バリア”の役割を果たしています。
この合金は、アルミの耐食性と、亜鉛の犠牲防食作用の両方を兼ね備えており、非常に優れた防錆効果を持っています。
そのため、一般的には15年〜30年程度の長寿命を期待できると言われています。
しかし、それはあくまでも「中性〜弱アルカリ性」の環境下での話。
実際には、酸性や塩分を多く含む空気環境では、その防食能力に限界が生じてきます。
弱点①|酸性雨による“皮膜劣化”と腐食のリスク
都市部や工業地帯では、空気中に排出された硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)が雨に溶け込み、酸性雨として降り注ぎます。これがガルバリウム鋼板の表面をじわじわと侵食していくのです。
一見、金属表面に大きな変化は見られませんが、長期間にわたり酸性雨にさらされると、
メッキ層が劣化し、その下にある鉄素地がむき出しになってしまいます。
そこから点状にサビが広がる「ピンホール腐食」や、「赤サビ」の発生に繋がります。
特に、雨水の流れが悪くなりやすい屋根の谷部や、外壁の入隅・重なり部では、酸性成分が滞留しやすく、局所的に腐食が進行するケースも見られます。
弱点②|塩害地域では“白サビ”や“早期劣化”が起きやすい
海の近くの地域では、潮風に含まれる塩分が大きな問題となります。
空気中の微細な塩分粒子(塩化ナトリウム)が建物に付着し、雨や夜露で溶け出すことで、金属表面が腐食していくのです。
特にガルバリウム鋼板は、アルミニウムの“白サビ”が先に現れやすい特徴があります。
白サビは一見目立ちにくいのですが、塗装の下で徐々に広がり、やがて塗膜が浮き・剥がれ・変色といった症状を引き起こします。
また、塩害地域では雨によって塩分が流れ落ちにくい軒裏や、住宅の北側などでは、短期間で腐食が始まる可能性もあるため、注意が必要です。
効果的な対策①|定期的な洗浄で“塩分”と“酸性物質”を除去
最も手軽で効果的な対策は、定期的な水洗いによる清掃です。
・軒下や外壁の入隅部、屋根の谷樋など、雨水が自然に流れにくい場所は、年に1〜2回の手洗い清掃が推奨されます。
・水だけでは落ちにくい汚れや塩分には、中性洗剤(中性住宅用洗剤)を使用すると、表面を傷つけずに清掃可能です。
特に潮風が強く吹き込む立地の住宅では、梅雨前や秋の乾燥期などに塩分が蓄積しやすいため、定期洗浄を習慣化することで、腐食の進行を大幅に抑えることができます。
効果的な対策②|高耐候型のガルバ製品を選ぶのも一手
建築段階で対策するなら、フッ素樹脂焼付塗装タイプのガルバリウム鋼板や、海岸地域用の専用建材を選ぶのも有効です。
・フッ素焼付塗装鋼板は、通常の塗装に比べて塩害・紫外線・酸性雨に強い。
・メーカーによっては「海岸地域対応品」として、下地処理が強化されたタイプや、防錆補強付きの施工方法を採用しているものもあります。
多少コストは上がりますが、20年単位でのメンテナンス費用や寿命を考えれば十分に回収できる投資です。
まとめ|“錆びにくい”は“錆びない”ではない。素材の特性を正しく理解しよう
ガルバリウム鋼板は、確かに高性能な建材です。しかし、「錆びにくい」ことと「完全に錆びない」ことは別物です。
とくに酸性雨や塩害といった「地域特有の外的要因」は、ガルバリウム鋼板の寿命や美観に大きく影響を与えます。
大切なのは、「素材任せ」にせず、立地・気候・施工条件を見極めて適切な対策をとること。
定期的な洗浄や塗装、建材選定の工夫によって、ガルバリウム鋼板の性能を最大限に活かすことができます。
「丈夫だからメンテ不要」ではなく、
「丈夫な素材だからこそ、メンテ次第で何十年も守れる」――
それが、ガルバリウム鋼板との賢い付き合い方です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。大阪で外壁塗装するならお気軽にラディエントにお問い合わせ下さい。戸建ての他にもマンション、ビル、店舗、工場にも幅広く対応しております。
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