夏の外壁塗装で注意すべき!高温による塗料の粘度低下とその対策
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Contents
高温と塗料の粘度の関係って?
塗料の「粘度」とは、どれくらいの「とろみ」や「流動性」があるかを表す指標です。粘度が高いと塗料はドロッとしており、低いとサラサラに」なります。この粘度は、気温や環境温度の影響を大きく受ける性質を持っています。特に夏場の高温環境架下では、塗料の粘度が大きく低下(=流動性が高まる)する傾向があります。
なぜ高温で粘度が下がるのか?
塗料は、主に「合成樹脂・顔料・溶剤(または水)」から構成されています。このうち、溶剤(有機溶剤や水)が温まると流動性が上がり、粘度が下がるのです。
・温度が上がると、塗料の分子の運動が活発になり、内部の摩擦が小さくなります。
・その結果、塗料は屋和楽なり、粘度が低くなって流れやすくなるという性質を持っています。
これは、スープが温まるとサラサラになるのと同じイメージです。
粘度の低下による具体的な影響
垂れやすくなる(塗料が流れてしまう)
夏の高温環境では、塗料が通常よりもサラサラになりやすくなります。これは「粘度の低下」と呼ばれ、塗料が緩くなることで、塗布直後に重力で垂れたり、下方向に流れたりする現象が起こります。これを業界では「ダレ」と呼びます。塗装面に筋のような線ができてしまい、仕上りにムラやヨレが生じてしまうため、美観を大きく損なう原因になります。特に外壁のような垂直面ではダレのリスクが高く、本来均一で滑らかに仕上がるはずの表面が、波を打ったような不均一な状態になることがあります。見た目だけでなく、塗膜の厚みがバラバラになることで、耐久性や防水性にも影響を与える可能性があります。
塗りムラが起きやすくなる
粘度が低下した塗料は、塗装時に本来の膜厚(塗膜の厚み)を保ちづらくなります。通常は、適正な粘度によって均一な厚みで塗布できるのですが、サラサラになった塗料では塗る量のコントロールが難しくなるため、部分的に塗布量が少なかったり、多すぎたりする現象が起こります。その結果、光の当たり方によって色の濃淡が出る「塗りムラ」が目立ち、」全体の統一感がなくなってしまいます。また、膜厚が不足すると塗料本来の機能、例えば防水性・紫外線耐性・汚れにくさなどが十分に発揮されず、施工後早期に劣化が進むリスクも高まります。美しさと機能性の両面から見て、塗りムラの防止はとても重要な課題です。
乾燥時間が速すぎて塗り継ぎ跡が出やすい
夏場の高温環境では、塗料の乾燥が非常に速く進みます。これは一見メリットのように感じられますが、実際には作業中に「塗り継ぎ跡」が出やすくなるデメリットがあります。塗装は一定の範囲を塗ったあと、次の部分に移る「継ぎ足し作業」を繰り返して進めますが、前に塗った部分が先に乾いてしまうと、新たに塗った塗料とうまくなじまず、境目に段差や色の違いが生じることがあります。この境目が「塗り継ぎ跡」として目に見えてしまうと、全体として非常に不自然な仕上がりになります。とくに濃色の塗料や艶あり塗料ではこの現象が目立ちやすく、丁寧な技術とタイミングの見極めが求められる難しい作業となります。仕上がりの美しさを保つためには、職人の高度な判断力と施工技術が不可欠です。
高温による塗料の粘度低下への対策
塗料の希釈率を適切に調整する
夏場の高温環境では、塗料が通常よりも粘度が低くなり、サラサラとした状態になります。このまま通常の希釈率で施工してしまうと、塗料がさらに薄まりすぎてしまい、垂れや塗りムラの原因になります。そのため、現場では気温に応じて希釈剤(シンナーや水)の量を減らすなど、粘度の微調整が必要です。ただし、塗料メーカーが定めた希釈剤の範囲を守ることが大前提で、これを超えて希釈してしまうと、品質保証の対象外になることもあります。職人の経験と判断力が試される場面です。
粘度計を使って数値で管理する
粘度の変化は職人の手の感覚でもある程度分かりますが、より安定した品質管理を行うためには、粘度計(ビスコシティカップなど)を使った数値での測定が有効です。この器具を使えば、塗料の粘度を「〇秒で流れ落ちる」といった形で可視化でき、温度による変化も細かく把握できます。とくに公共工事や大規模な現場では、このような定量なチェックが求められることが多く、安定した仕上がりを保つためには欠かせない手法のひとつです。
作業時間を涼しい時間帯に調整する
気温が上がる昼夜の時間帯に作業を行うと、塗料の粘度が急激に下がりやすく、乾燥も早すぎるため、施工品質が不安定になります。また、職人の体調にも悪影響が出やすく、集中力の低下による塗りムラや塗り残しのリスクも高まります。そこで、朝の涼しい時間(8~11時)や夕方の気温が落ち着いた時間帯に作業を集中させることで、より安定した仕上がりが可能になります。天候や日差しの状況も見ながら、柔軟に施工スケジュールを調整することが大切です。
塗料缶を直射日光に当てないように管理する
炎天下の現場では、塗料缶が直射日光にさらされることで、塗料自体が缶の中で温まり、粘度が大きく低下してしまいます。この状態で使うと、塗料が本来の性能を発揮できず、施工後の仕上がりにも悪影響を及ぼします。こうした事態を防ぐために、塗料缶は日陰に置く、ブルーシートなどで覆う、または風通しのよい場所で保管するといった温度管理が必要です。些細なことのように見えますが、品質を左右する重要な管理ポイントです。
薄塗りを何度か重ねて仕上げる
高温時は塗料が垂れやすいため、1回で暑く塗ろうとすると「ダレ」やムラが発生しやすくなります。これを防ぐために、塗料を薄く塗り、その都度しっかり乾燥させてから重ね塗りするという施工方法が有効です。薄く丁寧に塗ることで、塗膜の厚さを均一に保ちつつ、見た目も滑らかで美しく仕上げることができます。この「薄塗り重ね塗り」は、特に垂直面の多い外壁では非常に効果的で、耐久性の高い塗膜を作るうえでも基本となるテクニックです。
経験豊富な職人の判断を活かす
塗料の粘度は、気温、湿度、風、下地の状態など、さまざまな要因に影響されます。これらを総合的に判断し、その日の条件に合った最適な施工方法を選べるのが、経験豊富な職人の強みです。気温が高ければ希釈を減らし、風が強ければ塗装を一時中断する、湿度が高ければ乾燥時間を延ばすなど、状況ごとに臨機応変な対応が求められます。夏場の塗装は、こうした職人の技術と判断力によって、品質が大きく左右されるといっても過言ではありません。
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