窓によって結露の量が違うのはなぜ?
2025.07.01 (Tue) 更新
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皆さんこんにちは!ブログを執筆させていただきますラディエントの結城です。
Contents
- 結露が出やすくなる理由
- 理由①:断熱性能の差が大きいため、結露が偏って発生する
- 理由②:室内の温度と湿度のバランスが崩れやすくなる
- 理由③:一部の窓だけに結露が集中することで、住人が気づきにくくなる
- 影響や注意点
- 室内環境への悪影響について
- 建材・内装材へのダメージについて
- メンテナンスの手間とコストについて
- サッシ性能の不均一による住宅全体の劣化リスク
- 結露への対策
- 内窓(インナーサッシ)を取り付けて断熱性を高める
- サッシ全体を樹脂製にリフォームし、性能差をなくす
- 加湿器の使い方や室内干しを見直して湿度を調整する
- 日々の換気を意識して湿気をためこまない
- 結露が発生したらすぐに拭き取り、放置しない
- 断熱カーテンや断熱フィルムを使用する
結露が出やすくなる理由
理由①:断熱性能の差が大きいため、結露が偏って発生する
アルミサッシと樹脂サッシでは、熱の伝わりやすさ、つまり「熱伝導率」に大きな違いがあります。アルミは金属であり、熱を非常によく伝えるため、冬場のように外気温が低い時には、室内の温かい空気との温度差によって、窓の内側のアルミ部分が急激に冷やされてしまいます。これにより、空気中の水分が冷たいアルミ面に触れて水滴となり、結露が発生します。一方、樹脂サッシは断熱性の高い樹脂素材でできているため、外気の冷たさが室内側に伝わりにくく、サッシ表面温度もあまり下がりません。したがって、同じ室内環境でも、アルミサッシの窓だけに結露が発生しやすくなるのです。断熱性能に差があるサッシが混在していると、住宅内の一部だけに湿気や結露の負担が集中してしまうことになります。
理由②:室内の温度と湿度のバランスが崩れやすくなる
アルミサッシと樹脂サッシが混在していると、部屋ごとや窓ごとに断熱性能が異なる状態になり、住宅内の温度や湿度のバランスが均一になりにくくなります。たとえば、樹脂サッシを採用している部屋は比較的暖かく保たれやすく、湿度も安定しやすい一方で、アルミサッシの部屋は冷気の影響を受けやすく、局所的に湿度が下がりやすくなります。この結果、同じ家の中でも部屋によって温湿度の差が生まれ、「アルミサッシのある部屋だけが結露しやすい」という状況が発生します。これは、住まい全体の快適性を損なうだけでなく、結露が起こる部屋にカビやダニが発生するなど、健康への悪影響にもつながる恐れがあります。
理由③:一部の窓だけに結露が集中することで、住人が気づきにくくなる
住宅内に樹脂サッシが多く使われている場合、住人は「うちは結露が出にくい」と安心してしまう傾向があります。しかし、アルミサッシが一部でも残っていると、その部分だけに結露が起こり、しかも頻繁に水滴がつくことでカビや腐食が進行してしまうことがあります。問題なのが、こうした現象が発生しても、他の樹脂サッシの窓がきれいな状態であるため、結露によるダメージに気づくのが遅れやすいという点です。特に寝室や普段あまり使わない部屋などにアルミサッシが使われていると、結露による汚れやカビ、下地材の劣化が進んでも、住人が見落としやすくなります。結果として、気づいたときには大きな補修が必要になっているケースも少なくありません。
影響や注意点
室内環境への悪影響について
結露の発生は、室内の快適性を大きく損ないます。
アルミサッシの部分で頻繁に結露が起こると、サッシ枠や窓まわりが常に湿った状態になり、空気中の湿度も局所的に上昇します。これにより以下のような問題が発生します。
・カビの発生:湿った環境はカビの温床となり、特に窓枠のパッキン部分やクロス周辺に黒カビが生えることがあります。
・ダニの繁殖:カビと湿気を好むダニが増え、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性があります。
・臭い:カビや湿気の影響で、室内にカビ臭や湿気臭が発生し、不快な空間になります。
建材・内装材へのダメージについて
結露は、建材の劣化を早める大きな要因です。
窓周りで発生した水滴が長期間放置されると、周囲の建材に徐々に浸透し、劣化や腐食を引き起こします。
・木材の腐食:窓台や窓枠に使われている木材が水を吸って腐り、内部からボロボロになることがあります。
・クロスの浮きや剥がれ:結露による湿気で壁紙が浮いたり剥がれたりすることがあり、見た目が悪くなります。
・下地材(石膏ボードなど)の損傷:水分が染み込むとボードが変形・崩壊し、修繕に費用と手間がかかります。
メンテナンスの手間とコストについて
結露が起こるサッシは定期的なケアが必要です。
アルミサッシでは毎冬のように結露が発生するため、拭き取り作業が日常的な負担になります。
・拭き掃除が面倒:朝になると窓下に水たまりができるほど結露が出ることがあり、毎日の拭き取りが必要です。
・カビ取り、防カビ対策の手間:カビ防止剤の塗布やパッキン清掃など、地味に手間がかかります。
・修繕コストの増加:気づかずに結露の影響が広がると、木枠の交換やクロスの張替えなど、大がかりな補修が必要になります。
サッシ性能の不均一による住宅全体の劣化リスク
性能の異なるサッシが混在すると、住宅全体のバランスが崩れます。
本来、断熱性・気密性・防露性は住宅全体でバランスをとるべきですが、サッシに差があることで局所的なトラブルが頻発しやすくなります。
・住宅の性能を最大限発揮できない:一部が樹脂サッシでも、アルミサッシから熱が逃げるため、断熱効果や冷暖房効率が下がります。
・エネルギーコストの増加:窓からの熱の出入りが不均一になることで、冷暖房の効率が悪くなり、光熱費が上がる要因にもなります。
・見た目の統一感が損なわれる:窓ごとに素材や見た目が異なると、外観や内装の統一感が失われ、資産価値にも影響する可能性があります。
結露への対策
内窓(インナーサッシ)を取り付けて断熱性を高める
アルミサッシは断熱性が低いため、結露が起こりやすくなります。この問題を解消する方法として効果的なのが、既存の窓の内側にもう1枚窓を設ける「内窓(二重窓)」の設置です。内窓を取り付けることで。窓と窓の間に空気層が生まれ、断熱性が飛躍的に向上します。その結果、窓の内側の表面温度が外気の影響を受けにくくなり、結露の発生を大きく抑えることができます。また、冷暖房効率の改善や防音性能の向上といった副次的なメリットもあるため、結露対策として非常におすすめの方法です。
サッシ全体を樹脂製にリフォームし、性能差をなくす
住宅内にアルミサッシと樹脂サッシが混在している場合は、可能であればサッシ全体を樹脂製に統一するリフォームも検討するとよいでしょう。窓ごとに性能差があると、住宅内の温度や湿度のバランスが乱れ、特定の場所だけ結露が集中してしまいます。すべての窓を断熱性の高い樹脂サッシに交換すれば、住宅全体の断熱性が均一になり、結露が起こりにくくなります。見た目の統一感も出るため、住まいの美観や資産価値の維持にもつながります。
加湿器の使い方や室内干しを見直して湿度を調整する
室内の空気中に含まれる水分が多すぎると、アルミサッシのような温度の低い場所で結露が起こりやすくなります。特に冬場は加湿器の使い過ぎや室内干しによって湿度が上がりすぎることがあるため注意が必要です。湿度が60%を超えると結露が発生しやすくなるため、湿度計を使って適切な範囲(目安として40~60%)に保つことが大切です。また、洗濯物を部屋に干す際は換気扇や除湿器を併用することで、過度な湿気の滞留を防ぐことができます。
日々の換気を意識して湿気をためこまない
室内に湿気がこもらないように、日常的な換気を習慣づけることも結露対策に有効です。特に冬場は寒さのために窓を閉めきってしまいがちですが、空気の入れ替えができないことで湿度が高くなり、結露が発生しやすくなります。朝や夜に5~10分程度、対角線上に窓を開けて空気を循環させるだけでも効果的です。キッチンや浴室、トイレなど湿気が発生しやすい場所は特に意識的に換気を行い、湿度をコントロールするようにしましょう。
結露が発生したらすぐに拭き取り、放置しない
結露はできるだけ防ぐのが理想ですが、完全にゼロにするのは難しいため、発生した場合にはすぐに拭き取ることが大切です。放置すると、サッシ周辺にカビが発生したり、木材が腐食したりする恐れがあります。結露取り用のワイパーや吸水テープなどを使うと、効率的に水分を除去できます。とくに窓の下部やゴムパッキン部分は湿気がたまりやすいため、重点的に清掃することでカビの予防につながります。
断熱カーテンや断熱フィルムを使用する
アルミサッシの断熱性能を補助する手段として、断熱性の高いカーテンや窓ガラスに貼る断熱フィルムの使用も効果的です。特に、床までしっかり届く厚手の断熱カーテンは、冷気の浸入を防ぎ、窓まわりの温度低下を抑える働きがあります。また、窓ガラスに貼る透明な断熱フィルムは、外観を損なわずに断熱性を高めることができるため、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。こうしたアイテムを併用することで、アルミサッシでもある程度結露の発生を抑えることができます。
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最後までお読みいただきありがとうございました。大阪で外壁塗装するならお気軽にラディエントにお問い合わせ下さい。戸建ての他にもマンション、ビル、店舗、工場にも幅広く対応しております。
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