バリアフリーとユニバーサルデザインの違いってなに?
2025.06.07 (Sat) 更新
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バリアフリーってなに?
バリアフリーとは、日常生活や社会生活を送る上で不便や困難を感じやすい高齢者、障がい者、妊婦、小さな子どもを連れた人など、あらゆる人々が安全かつ快適に暮らせるように配慮された環境や社会の仕組みを整えることを指します。ここでいう「バリア」とは、物理的な障害だけではなく、心理的・制度的・情報的な障壁も含まれます。
もともとは、建物の中や公共の場での段差や狭い通路、急な階段など、身体的に移動が困難な人々にとっての物理的な障害を取り除くことが中心でした。たとえば、車椅子でもスムーズに通れるスロープやエレベーター、玄関や浴室の段差解消、トイレの広さ確保などが代表的な例です。
しかし、現代においては、バリアフリーの概念はさらに広がりを見せており、視覚や聴覚に障がいのある人に向けた音声ガイドや点字表示、情報を文字で伝える字幕表示、高齢者向けの読みやすいフォントや案内表示、制度上の不便さを取り除く簡略化された行政手続きなども対象となっています。
このように、バリアフリーは特定の人のためだけではなく、誰もが年齢や身体状況に関わらず自分らしく暮らせる社会を実現するための重要な考え方です。また、少子高齢化が進む日本においては、将来的に多くの人が介護や支援を必要とする側になる可能性があるため、自分自身の将来のためにもバリアフリー社会の整備は欠かせません。
さらに、バリアフリーは建築物や交通機関だけでなく、災害時の避難誘導や地域の見守り体制などにも応用されており、防災・減災の観点からも注目されています。全ての人が安心して暮らせる共生社会の実現に向けて、今後ますますその重要性が増していくと考えられています。
ユニバーサルデザインってなに?
ユニバーサルデザインとは、年齢、性別、国籍、身体的能力や障がいの有無などに関係なく、すべての人が平等に使いやすく、快適に利用できるように配慮されたデザインのことを指します。従来のデザインでは、主に健常者を基準に製品や建物が設計されていましたが、ユニバーサルデザインでは、「誰もが使えること」を前提に、最初から多様なニーズを考慮して設計される点が大きな特徴です。
この考え方は1990年代にアメリカの建築家ロナルド・メイス氏によって提唱されました。彼は、障がい者のための特別な対応ではなく、すべての人にとって使いやすい環境を最初から整えることこそが、真のインクルーシブな社会を実現する鍵であると考えました。たとえば、段差のないフラットな床や、誰にでも見やすいピクトグラム(絵文字)、軽い力でも開けられるドア、音声と文字の両方で情報を伝える案内表示などは、その代表的な例です。
ユニバーサルデザインは、単に「使える」ことにとどまらず、「わかりやすい」「間違えにくい」「安全に使える」ことも重視されます。誰もが日常生活で安心して自立し、他人の助けを借りずに行動できるようにするための設計思想であり、その背景には高齢化社会の進行、多様性の尊重、そして人権意識の高まりといった社会的な変化があります。
また、ユニバーサルデザインは、特定の人のためだけでなく、結果として**誰にとっても便利で快適な社会をつくることにつながります。**たとえば、ベビーカーを押す親、重い荷物を持った人、外国人旅行者なども恩恵を受けられます。このように、ユニバーサルデザインは人々の生活の質を高めると同時に、思いやりと共生の精神を社会に広める重要な要素となっているのです。
バリアフリーとユニバーサルデザインの違い
対象者の違い
◆バリアフリー
バリアフリーは、主に高齢者や障害のある方など、日常生活の中で不便や困難を感じやすい人々を対象にした考え方です。たとえば、歩行が困難な人のためにスロープや手すりを設置したり、視覚に障害のある人のために点字ブロックを用意したりするなど、特定の人が快適に過ごせるように配慮されています。
◆ユニバーサルデザイン
一方、ユニバーサルデザインは特定の誰かに向けたものではなく、年齢、性別、障害の有無、言語、国籍などに関係なく「すべての人」が使いやすくなるように考えられた設計思想です。赤ちゃんを連れた親、旅行中の外国人、高齢者、子どもなど、誰もが同じように利用しやすい環境をつくることを目的としています。
目的の違い
◆バリアフリー
バリアフリーの目的は、既に存在している障害や不便さ(バリア)を取り除くことにあります。例えば、段差があって車いす利用者が通れない場所に、後からスロープを設けるといった対応が代表的です。「困っている人がいるから対応する」といった対処的な姿勢が基本となっています。
◆ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインの目的は、そもそも「障壁がない」状態を最初から実現することです。利用者の多様性を前提とし、最初から設計や計画に配慮を組み込むことで、誰もが自然に使える環境を整えることを目指しています。後から配慮するのではなく、「初めから誰にとっても使いやすい」が前提です。
設計のタイミングの違い
◆バリアフリー
バリアフリーは、既存の施設や設備に対して後から改修を行うケースが多いです。たとえば、建物が完成してから「段差があるからスロープをつけよう」「手すりを追加しよう」と対応することが一般的です。このように、元の設計に配慮がなかった場合でも、あとから対応できる点が特徴です。
◆ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインは、施設や製品を計画・設計する最初の段階から、「誰にとっても使いやすい形」にすることを前提に設計されます。そのため、設計の初期段階で細やかな配慮がなされることが多く、後からの改修が不要になる可能性も高まります。つまり「設計段階からの思いやり」が基本です。
設計思想の違い
◆バリアフリー
バリアフリーは、「困っている人を支援しよう」という福祉的な視点から生まれた設計思想です。障害や高齢による身体の制約を補うことが目的で、あくまで“特定の人に対する特別な配慮”として考えられることが多いです。補助的・修正的な考え方に基づいています。
◆ユニバーサルデザイン
それに対してユニバーサルデザインは、「すべての人が同じように利用できる社会」を前提とした考え方です。個別のニーズに応じて対応するのではなく、そもそも誰にでも使いやすい形を設計することで、特別な対応を必要としない社会の実現を目指します。これは平等と包括性に基づく設計哲学といえます。
具体例の違い
◆バリアフリー
たとえば、公共施設の出入り口に段差がある場合に、車いす利用者のためにスロープを追加設置したり、駅にエレベーターを後から設置したりするのがバリアフリーの考え方です。また、点字ブロックや手すり、音声案内装置の追加などもその一例です。つまり、不便さを感じている人が快適に使えるよう「追加して補う」対応が多いです。
◆ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインでは、初めから段差をなくしたフラットな出入口を設計したり、ボタンが大きく誰でも押しやすいエレベーターを導入したり、言葉に頼らず理解できるピクトグラム(視覚記号)を使うことで、言語や文化の違いがあっても直感的に理解できるようにします。これにより、特別なサポートがなくても、誰もが自然に使える環境が生まれます。
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